着替えて出たら乱取終わり、参加できたのは抑え込みと反復、研究、あと筋トレだった。
さっそと道場に辿りつけないのは、僕の仕事の効率が悪いからだろう。
能率上げないとなぁ。
同じ成果上げるんならより早く。
同じ時間かけるならより高いレベルを。
僕がいつも現役に投げかけていることの一つ。
なんてブーメラン、因果応報。
反復は指定のもの、第5週の技5つ。
この日は横巴と浅野返しが気になった。
横巴は現役の終盤から現在まで、国際ルールでお世話になりっぱなしの技。
浅野返しは安全問題、やり方間違えると手首が折れる。
横巴に関しては、現行の北大式は4拍子。
崩して崩してつくってかけて。
初心者向けの構造で、膝を抜くことなくかけられる簡易式。
実戦レベルでは3拍子になり、崩し又はつくりが省略、統合される。
僕は引込技として運用しているので、基本は2拍子。
体勢が良ければ1.5拍子でかけている。
浅野返しは1,2番共に事前の準備が全て。
相手に上られる前に趨勢は決定している。
覆そうと思う方、圧倒的パワーを求めるのが吉。
今道場に来ている面々をフィジカルで扱えるのなら、もう何も怖くは無いだろう。
目指せドクターくれは。
組手の最中に打震を混ぜれば相手は悶絶、確実に勝てる。
帰り際、1年目後藤が学生会館の夕食にありつけない問題を初めて聞いた。
ごっつぁん行けばいいのに、と思ったら門限もあるらしく難しいとのこと。
世の中はなかなか都合の良いようにはできないもんだなあ、と。
しかし他の連中は大丈夫なんだろうか、毎日遅くまでいるのも、それはそれで体を休められなくなかろうか。
まあ、質を上げるにはまず量をこなさないといけないもんで、今がその時期ってだけのことなのかもしれない。
ああ、これもブーメランだな。
おわり。
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