11月も終わり、年の瀬が見えてきた。
現役たちは乱取を増やし、知識と技術の垣根を埋める作業中。
この日は頭付きへの対処があまり身についていないことが気がかりだった。
腕を縛られるのを若手いて、それでも状況を打開しようとせず縮こまってしまう人が多かった。
どうやら、技術でもってスムースに抜け出す方法があるものと思い込んでいたようで。
全然そんなことない、まずは頑張って無理矢理にでも動くんだ、と指摘しておいた。
手段を選ぶほどには、選り好みをするにはなおのこと、知識も経験も足りていない。
動かずに失敗を積み増すくらいなら、動いてみて成功の種を見つけに行くべきだと思う。
持論ではあるが、技術には2種類のものがあるものと思ってる。
状況を変化させるものと、変化を楽に行えるようにするもの。
僕は専ら後者をやっているのだけど、現役部員、特に下級生にはあまりお勧めしていない。
なぜなら地力がつきにくいから。
そんなわけで、1年目の羽成がその図体に似合わず搦め手のセンスがあるのには驚いたものの、釘は刺しておいた。
ラクな位置取りを嗅ぎ付けられる才能は稀有なものだけど、それだけでやっていくには不安も多いので。
おわり。
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