2021年8月15日日曜日

夏が終わっていた 20210814

今週も終わるところで、初めての練習参加。
先週までの暑さは鳴りを潜め、東海支部増田先輩より贈られたという業務用扇風機は所在なさげに部室に置かれていた。
まあ、来週また少し暑くなるらしいので、活躍の機会はまだあるだろう。
それに、毎年夏は来る。
その時に使えば良いだけのこと、備えが重要ということ。
しかしモノの扱いの悪さに定評のある北大柔道部員が、冬の間に壊さないかどうかは心配である。


練習について、技研2周目。
1周目では3日間という強行軍的スケジュールで駆け抜けたものが、今回は丸1週間のじっくりタイプ。
全体としての出来はまあまあで、1周目に結構な頻度で見ていた変な動きは、流石に殆ど無くなっていた。
何とか繋がったなあ、と胸にしみじみと来るものがあった。


後半組には見ない顔が。
話を聞くと1年生で柔道経験者、七帝についても既知とのことで、「前期の間はサークルを色々と回ってた」らしい。
「テニサーにも行ってみた」と言い、コミュニケーションにおける挑戦能力については剛の者だった。
多様性の確保は重要事項なので、ぜひとも柔道部の一員になるのが良いと思う。
まあ、良い年したおじさんが大学生に強要は余りすべきではないので、現役たちにそのあたりはお任せ、という名の思考放棄。
タイミングとしては良いころだろう、夏休みや後期開始時点での新歓活動も、隠れ柔道経験者や興味を持っている層に効果的。
北大生はワクチン接種も進んでいるので、解禁事項がどんどんと増えることを切に願う。


おわり。

2021年8月6日金曜日

立ってる者は親でも使え 20210805

猛暑続く札幌。

競歩やってるんだったか、冷涼を期待した札幌でこのザマなのは大層かわいそうだ。

レース開始直後の集団において、内側の選手はとんでもない不快感を味わったに違いない。

そんな密集状態より一つ上、密着状態になるのが柔道。

しかも寝技になるとより暑苦しさが増してくる。

更に、抑えられる側にもなれば熱の逃げ場が殆ど無くなり、まさにサウナ。

現役たちが蒸かし芋になるのも、もはや時間の問題だろう。


そんなジャガイモたちは、少しずつ芽を出し始めている。

技研1周目が終了し反復の技指定が解けて最初の日、各自思い思いの技を練習していた。

対戦相手を仕留めるほどのソラニンを蓄えるには、まだまだこれから。

相手がかかってくれる技から、自分で掛けに行く技、掛かる技、仕留め得る技になるには、色々の知識や身体能力、個々による工夫が必要であるので。


そして、全員に一端の七帝戦士になってもらわんと困るのが昨今の台所事情。

北大はそこそこの人数がいるものの、全く安心できる状況にはない。

現役たちに実感は薄いのだろうが、現段階で「弱く無知でも仕方ない」って人がそのままでいて良い時間は、思うよりもっともっと短いはず。

そして強い人にはそれ以上の責任が与えられるのがお決まりでもある。

つまりは、手を抜いて良い現役は、誰一人としていないということ。

しかし頑張るには諸々を整える必要があるのも事実。

まあずは熱中症に注意、基本だが食と睡眠を整えるのが良い。

この時期は瑞々しい夏野菜を東北地方の郷土料理「だし」にすると、ごはんがかなり進む。

キュウリやトマト、ナスあたりが定番だろう。

主食が米派の人はぜひ、パン派は分からん。



おわり。

2021年8月4日水曜日

一寸の虫 20210803

技にはいろんな解釈がある。

この日は各種柔道に造詣の深い笹谷コーチから、肩車についての説明をいただいた。

七帝仕様、IJF仕様、肩車、飛行機投げ、投げの方向、掛け方。

それぞれの動きの違いは思想の違いによるものなので、スタート地点を間違えるとあべこべな練習になり効果が低くなってしまう、というのが要点だったかと思う。

この発端は現役部員がそれぞれの肩車を反復練習していたことで、更にその原因は、技研時に「いろいろやり方はあるけどあとは自分で選んでね」というスタンスをとっていたことだと思う。

そういう意味では清田監督による技研は、現役にとっては些か情報過多だったのかもしれない。

しかし、数多ある者から一つを選択し、自分なりのものを作り上げる、という工程は結果を出すためには不可欠なものでもある。

物事には表も裏もある、と言うより多面的な物事をどこを捉えるか、切り取るか、ということか。


ちなみに七帝柔道を10年間やった僕でも、技研1周目についての理解度は知識的には8割、身体感覚的には6割くらいだった。

現役部員がこれを上回ることは、おそらく無いだろう。

というか、有ったらそこそこ凹む。

そして2周目をやるときには1周目の知識や経験は薄れているはずなので、復習をどの程度やるか、というのは次の課題。

はやく諸々の制限が解禁されればいいのに。

まあ、難しいか。

死ぬリスクを上げるよりかはだいぶマシだろう。

そういえば、僕の職場のおじさんで「コロナワクチン売ったら中にマイクロチップが入ってたり、何年後かにmRNAが暴走したりするかもしれない」と言ってる人もいたのだけど、どうなんだろうなあ。

僕の調査能力が甘いせいかあまりそういう情報は見つからず、職域接種で1回目を終えたのだけど。


話が逸れた、そしてなんだか書くのも疲れたので、あとは面白かった会話を断片的に記しておく。

「後藤には”マスター”の称号を与えた」by”仙人”佐々木コーチ

「ふふーんそれはねぇ♪」by3年目石田

練習後、部室にて。


写真撮り忘れたけどこのくらいのヤツが部室に佇んでた。


「僕らはまだゴキ○リを萌えの対象として認識出来ていないだけなんですね」by中島

「頭身が短いから可愛く見えるんじゃないですかね」by”先生”岡本

その後先生は小さき者を掌に受けて観察し、部室の窓から外へと送り出してあげていた。



おわり。

2021年8月3日火曜日

1周目終わり 20210802

ラストは肩車、木登り、振り子、トルコ返し、柏崎返し。

肩車は亀からの逆転方法、木登りは正対上のチャンスの一幕、振り子はピンチにも罠を仕掛ける狡賢さ、トルコ返しは身体構造の返し、柏崎返しは筋力ではなく自重を使った返し、というのが僕の感じた重要部分。

観察していて、全体的に肩車が上手いことできていたのには少々驚いた。

IJFルールの試合で多用されているからだろうか、投げの構造を理解して動けている部員が多く、そうなれば後は放っておいても何とかなりそう。

そんな放っておける領域を、今後ともどんどん拡大させていってほしい。

ただ、不意に「基礎ができてねぇ」とか言い出すこともあるので、そのあたりは指導者としての我儘。

「未知」は「既知」に、「できない」は「できる」にしたいし、「できる」なら「もっと」と考えてしまうものである。

そして傲慢にも、たとえそれを相手が望んでいなくとも、というのがミソ。

教育とは押しつけである。


COVID-19について、北大内での接種も進んでいるらしい。

道場内にはワクチン接種後で腕が上がらないという部員もいた。

副反応については個人差もあるし、まあ、道場に来て見学だけでもしてくれたのはありがたいと思う。

講義も続々と終了していく中、今年の1年目については、単位取得に難のある者はいないようで少しほっとした。

あとは後期になり雪が積もるとヒトの心理状態も変わるので、特に道外生はそのあたりまで気が抜けない。

「勉学に励め」なんて僕の口からは決して言えないけれど、「いろいろと支障の無いようにこなしておいてくれ」くらいならぎりぎりセーフかと思う。

ああ、これも無粋な押し付けか。


ちなみに技研2周目については、おそらく来週からやるとのこと。

次からは5種/週として、1周目で駆け抜けて漏れた部分の補完や、出来る技に関してはそこからの派生についても解説していく予定ということで、学びの時期はまだまだ続く。



おわり。

2021年8月1日日曜日

北大五輪化粧中 20210731

札幌はひたすらに良い天気が続く。


北大メインストリート、クラーク会館側から北向きに撮影。


お日柄もこれだけ良すぎると有難みも無くなるもので、自己中心的な自分の小ささを感じてしまう。

こんな中で分厚い道着を着て暑苦しい人達とやり合わなければならないのが、柔道部が辛さを感じる典型的な例のひとつだろう。

14時練習開始の前半組は特に堪えたと思う。

準備運動、基礎運動、打込・投げ込み、そして反復と続くのだが、明らかに集中力が落ちていた。

暑い中で慣れない技をやるのは相当なストレスだったと思うが、初日よりもだいぶ様になってたのは僥倖。

やはり寝技は練習量と成長がリンクし易いので良い。

そういえば僕にしては珍しく五輪の柔道競技を見ていたのだけど、あの程度の寝技技術なら2~3年目でそれなりの範囲で習得してそうな気もする。

まあ、「使い物になるか」という点ではやはり雲泥の差が出るような気もしているけど。

そのあたりは技術以外の身体能力や反射速度、勝負勘なんてものが大いに働いてくるので、となると基本的に僕らの方が弱いって結論になると思う。

あとそもそも競技として全然違うものだし、その観点からも同じ土俵で比較してはいけないだろう。


まあそんな上級アスリートの方々の話なんて置いておくとして。

どうも七帝の代替大会をやる動きがあるとのこと。

優勝大会、というよりも錬成大会的なものらしい。

個人的には、まず各大学の現役たちが全員集まれたら良いなあ、と思うのと同時に、今年や去年の代のOBOGが連合軍を作って出てくれないかなーとも夢想している。

ガチガチの試合をやるとなれば研究や仕事に差し障るだろうから、錬成大会くらいのポジションならギリギリOKなのではないかと思うのだが、どうだろうか。



そういえば暑中見舞いがてらメロンを差し入れてみたのだけど、やはり学生の彼らに果物は高級すぎるのだろう、余程珍しがられた。

ひと口大に切ったメロンを見て「これなんですか?」と訊ねてきたのが数人。

ひとり、「同じ差し入れ貰うなら女性からの方が良いっす」という不敬な奴もいたのだが、僕への敬意なんかよりも、今どきそういうのは冗談としても認められない傾向にあるのでこれは危険かもしれない。

いやでもアイツ心の底から思っててもおかしくないなあ、別の意味で処世術を身に着けてほしいかもしれん。

しかし性別の差を越えられない程度の先輩力しかないっていうのも、ちょっと悔しい気もする。


とまあそんなこともあるので、このブログを読んでいて「ちょっと現役たちに差し入れでもしてやろうか」って思った優しい方々に置かれましては、ぜひとも美男美女から届いた、という設定でお送りいただければ幸いです。

そんな感じで、まあ、いいか。



おわり。