2022年5月29日日曜日

Livin' On The Edge 20220527 20220528

金曜は後半のみ、土曜は前後半ともに参加。
とは言っても、土曜は前半の練習で左踵の痛みが悪化したので後半は見学に回ったのだが。
しかし今思えば、不調になった原因は扇風機のような気もしてきた。
昨日の札幌の最高気温は本降りの雨もあって18℃前後で、その中で扇風機を5~6台も起動させてたのにはちょっと面食らったのも確か。
「動いていれば暑い」も確かだけど、仙台の試合会場の空調ってどうだったっけかなあなんて老婆心も湧いてくる。

さて練習の話、最近乱取の半分くらいは、開始の際にまず宣言を行っている。
何のかと言えば例えば、「立ちで分ける」とか「際をメインにして取りに行く」とか。
現役らの課題を(勝手に)設定して、じゃあそれがどの程度なのかなあ、ということ。
難易度は結構高めにしているつもり。
達成可能な目標だとわざわざ僕に当たりに来る必要も無いだろってことで、基本は現状の2つ上くらいのレベルで彼ら彼女らと相対している。
まあモノには限度ってものもある。
主に僕の実力的な限界なんだけど、そこは何とか経験値でせこく遣り繰り、誤魔化している。
あとはリスク管理的な限界も。
例えば亀の、ひたすらに身を固める類の動きは肉体的にも精神的にも負担が重すぎる。
一度終わった身としてはギリギリのところで踏ん張れないので、僕のためにも現役のためにもならないからやってない。

ギリギリついでに財政状況の話。
現状「部費が足りない」って話を現役たちがしていて、なんだか申し訳ない気持ちにもなる。
しかしよくよく話を聞いてみれば、申し訳ない半分、理解に苦しむのがもう半分、となってしまった。
何故かと言えば前提としての見解の相違で、そもそも北大柔道部の懐事情は潤沢ではなく自活が基本であること、という僕の固定観念は彼ら彼女らにとっては非常識であった。
思い出せば今の幹部が入部した年は活動に関する殆どを部の支出で支えており、そこを基準にすれば現状は資金難と言って全く差し支えない。
しかしそれは繰越金と部員数の関係でたまたまそうなっていただけのことで、それ以前の代とは状況が異なっている。
僕が入部して以来の話であれば、北大柔道部の財政事情は支出のトップが「遠征費」で、他方収入のトップは「部員からの徴収」だった。
つまり遠征費は基本的に学生達自身の自腹を切っており、具体的な額は部誌の会計報告とその代の部員数を見れば凡そ掴める。
イチOBとしては申し訳ない話だけれど、逆に言えば「部への最大の出資者は現役部員である」ということは「学生主体」を通す上では都合の良い面もあるはず。
カネを受け取るにはそれなりの通すべきスジがあって、それって結構面倒なことも多い。

しかしカネが無いとココロも暮らしも荒んでしまいがちなので、現実感を覚えさせつつって塩梅もなかなか難しそう。
そして僕はカネに関して、ほぼ親のスネを齧るのみの学生だったのであんまり強くも言えないんだよなあ、説得力がまるでない。


おわり。

2022年5月27日金曜日

握れっっ!! 20220526

業務終了後、後半の練習に参加した。
若干の疲労感を抱えつつも、乱取を2~3本やると感覚がはっきりすっきり。
こう、全身に血液が駆け巡る感覚というのだろうか。
僕自身、北大柔道部にいがちなスロースターターなのを久々に思い出せた。
暖まるまでにはひと手間かけないといけないので、現役の時は全体アップ後に何人かつかまえて乱取してから試合に臨んでいた。

乱取の半分くらいは個別のテーマを決めて相手で来たので、まあよかったと思う。
正対下メインの選手には際の攻防を意識したり、抜き役候補には分けのみを狙う動きをしたり。
練習後は清田さんの検証の手伝いをして、三点倒立パスについてちょこっと研究。
ひとまずの結論としては、頭の位置をどこに置くかが成否のカギのようだということになった。

部室では学祭に向けての計画を立てている人等も。
今年も前回を踏襲して肉巻きおにぎりを出すとのことであったが、申請ミスにより豚肉を扱うところを牛肉で出していたらしい。
「原価が~」とか「どうせタレで豚か牛かわからんんだろ」とか侃々諤々であったものの、流石に詐称はダメだろ。
いっそのこと高級路線で売ってみるのもいいのかもしれないとは思うが、まあこの辺りは学生の判断で何か上手いこと考えるものと思う。
突飛な面白い発想が出てくることもあるかもしれないので、ちょっと見守ってみたい。


おわり。

2022年5月21日土曜日

正解 20220519

仕事は休みだったものの色々と用事を抱え、終わらせて道場に行けば後半のみの参加。
この日は、自分の方向性にもう少々迷いのあるらしい3年目の2人に時間を多めに使ってみた。
明確な答えなんて無いのだけれど、それっぽい考えならあるので。
僕の基本思想としては、「試合が近くなってきたら特化すること」なので、あとは「じゃあ各個人何に特化させるべきか」ということ。
好きなこと・やりたいこと=通用することであればベストだけど、なかなかそうもいかないもので。
勝つためにやるべきこと=少々難のあることの場合も、ままある。
この場合は、もうリスク覚悟でやり抜くしかなくなってくる。
しかもこんな時期なので、網羅的な技術体系の習得は諦めてもらうしかない。
結果に繋がる道筋を1つ見つけて、その芯を太くすることだけに注力すべきだ。
故に、難のあるパターンでは失敗を糧にすべきではない。
失敗は「同じ失敗をしないためにやるべきこと」を教えてくれるが、それと「成功するために必要なこと」との等号は成立しない。
つまりは成功のみを追い求めるべき。
どんなに小さな成功でも、ちょっとした前進でもいい。
その要素を抽出し、再現性を持たせるように編集して技術の習得を目指す。

そんなことを思いつつ、正対下からの攻め方やら抑え込みやらの話をああでもないこうでもないってやってた。
抑え込みの方ではたまたまいらしてた代表にも助力をいただきつつ解説実演してみたが、中々難しいらしい。
まあ聞くのと考えられるのと言語化できるのと実際に動けるのとで、だいぶ壁の数も多いからなあ。
壁が高ければ迂回すればいい、って考えもあるけど。


おわり。

2022年5月18日水曜日

Come Together 20220516

19時頃に道場着。

早速着替えに部室に入ると悲喜交々の雰囲気。

訊けばひとつは支援物資の報で、食べ盛りの現役らに米やそのお供なんかが届いたとのこと。

これから七帝に向け練習強度とともに消費エネルギーも増加するはずなので、その補完としてはとてもありがたいことだろう。

もうひとつはケガが増えているとのこと。

特に立技でのケガが多いとのことで、これは例年数件ある話。

寝技を主とする以上避けにくい問題ではあるが、「今の現役たちは毎日投げ込みもやってるから例年よりも少ないだろう」と思っていたところだったのでちょっと意外だった。

もしかしたら、「練習のための練習」だったのが「試合のための練習」にシフトしてきたから、という理由かもしれない。

程度問題ではあるものの、より実践的になることで無理無茶を選ぶ瞬間が増えたのではないかと思う。

高リスクの動きが増えれば当然ケガも増えるということで、慣れるまでの過渡期と思われる。

練習の話に繋げると、リスクがあればリターンもある。

主将の澤田の、決め手がひとつ増えた。

本人は無我夢中でやったことだろうが、受けた側からすれば振り返って「ああ成程」と言うべきもので。

説明してやれば再現もちゃんとできており、素直に嬉しいところである。

努力が花開き、実を結ぶ時期はいつも突然であるから、それが七帝前にひとつ起きたのは僥倖と言うべきものだろう。

身体的に動けた、脳内で理解して言語化できた、そんな瞬間に立ち会えるのはいつでも心弾むところがある。

それが実践的な技であれ、初心者における基礎運動であれ、程度の差はあっても当人たちだけでなく周囲にも多少の感動を及ぼす。

立ち逢うチャンスが少ないのは、身上として仕方ないけれど心情としてはちょっと不甲斐ないような羨ましいような変な気分もある。

まあ、彼ら彼女らの感動に多少同席できるだけでも感謝すべきだろう。

感動の瞬間と言えば、今年の七帝は無観客で確定ということだった。

代わりに動画配信が企画されており、現在クラウドファンディングにて寄付を募っているとのこと。

去年の東北大との定期戦では自前で配信していたものの途切れ途切れの動画になっていたらしく、やはり機材や通信強度の問題で「プロに頼もう」ということになったのだろう。



一応URLを貼り付けておくので、賛同いただける方はぜひよろしくお願いいたします。

https://camp-fire.jp/projects/view/576742?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=fb_sp_share&fbclid=IwAR0YZV80NxCdxgjVCxciVGz8sJEYQkGWIj7V5KNCM4My9yaNNSKPnMFF8yw

そんなところで。


おわり。

2022年5月15日日曜日

アンサイズクリア 20220513 20220514

金曜日は後半、土曜日は通しでの参加。

先週の練習試合の影響だろう、方向性に悩む現役が増えてきていた。

悩み自体は今までもあったのだろうけれど、以前は何というか、解像度が低かった。

いわゆる「強くなりたいけどどうすればいいか」みたいなもの。

それが勝負をすると変質するもので、「勝つ(或いは分ける)にはどうすべきか」。

自他が見えてきたからこそ、想像力に具体性が備わってきていたのだと思う。


例えば、

・立つべきか引き込むべきか

・戦法を変えるべき相手の、その実力的なラインは何処か

・チーム毎の力関係と、チーム内での自分の立ち位置は

・試合展開に応じて自分は何を変えるべきか

・より良い雰囲気で次に繋ぐためにはどう振る舞うべきか

ざっと挙げてみてもまあこのくらいは考えられるので、当事者たちの脳内はこれ以上の情報量でもってパンクしそうになっているのかもしれない。

逆に言えば、パンクするのは解答なり回答なり解法なんかに目処がついているということでもあるわけで。

実のところ一番重要なのは、やっぱり自分で腹括って決めてしまうことなんだろう。


そういえば、金曜日は仙人佐々木コーチによる「かみつき」講座が開かれていた。

個人的に、かみつきは自分より少し下のレベル帯の人にかけていった方が身に付きやすいと思っている。

トライアンドエラーではなくて、トライアンドサクセスの比重を大きくすると多分良い。

格上相手にやり続けてもなかなか進めなくて、大方の人が自信喪失している気がする。

かみつきではないが、僕の同期にも「試合前は○○監督と〇コーチと○○さんとはやらない」って決めてる奴もいたなあ。

理由は「やられて自信なくすから」らしく、当時は「そんなんでメンタルやられんのか不思議だ意味わからん」と思っていたものだけど、今振り返れば僕の方が少数派だった。

大多数の人は日々精神状態にそこそこの振り幅を持って生きてるらしい。

ベストな負荷の掛け方は人それぞれで、僕も「コーチとして巧いところ突けたらいいなあ、これなんかどうだろ?」とか一応は考えながら動いてみている。



おわり。

2022年5月11日水曜日

As time goes by

正直な話、更新をサボっていた。
特に理由があるわけでもなく、夏休みの宿題を先延ばしにし続けて、結果にっちもさっちもいかなくなった、というようなところ。
前回のブログ更新以降、練習参加は計5回ほど。
4月22日、23日、28日。
5月3日、4日。
「ほど」ってのはまあ平たく言えば「練習したとは言えないよなあ」ってのが含まれているということで、5月4日がそれにあたる。
東大・九大との合同練習2日目で、九大との試合を見学させてもらった件。

結果論として、現状北大は強い。
多分今年の優勝候補の1,2位を争って、優位に立てるような位置を取っていると感じた。
となればここから2ヶ月の懸念は、「強くなることと勝てるようになることは違う」ということに尽きるだろう。
例えば横三角ひとつ取ってみても、自分が取るべき相手を想定して特化させる方が良いわけで。
同学年・階級に通用するかどうかというレベルであるならば、まずは格下を確実に取れるようにしても良いかもしれない。
そこを無理して180cm110kgの巨漢にも通用するレベルを目指すのは、期限が近づく現状は無謀と言って然るべきだろう。
目的は遠く大きく見据えてもいいけれど、目標は達成可能な範囲で設定した方がよろしい。


おわり。