2021年10月29日金曜日

このくらいで勘弁 20211028

感染者は驚くほど減っている。

諸外国と比較すると差がよく分かる。

パリだかどこだかで柔道の国際大会があったらしいが、ほぼ(完全に?)ノーマスクでやり通したと聞いた。

そんな欧州の国々と比較しても、日本の感染状況は明るい。

何が要因かは分からんが、全体としてはそんなところ。

しかし北大の規制レベルはまだ落ちてこない。

よって柔道部の前後に別れた練習は続いている。



この日は亀取と抑え込みに少々参加。

前者では技に入る前の準備や、技間の繋ぎ目での動き方が課題と見た。

技研で教えるには細かすぎる部分なので、実戦で壁に当たったときに教える、ということで指導をしている。

本当はみんな「躓くの分かってるなら事前に教えてよ」ってところかもしれんが、現実問題難しい。

あとは人間、自分で苦労して得たものだけを覚えているって習性もある。

後者、抑え込みではバランス感覚がまだまだであった。

重心の配分や、相手にかける力の向きなんかが分かってくると、成功率が驚くほど上がる。


あとは別件の打合せなんかも。

別件と言ってもまあ、部誌なんだけど。

今年の係は無事に収集できるのか、乞うご期待、そんなところ。



おわり。

2021年10月13日水曜日

新技検証 20211012

「実験的にみんなにやってみてもらいたいんだわ」と、仙人佐々木コーチの一声であった。

情報流出のリスク(閲覧数的にはほぼ無いとは思うものの)を鑑みて詳細は伏せるが、抑え込みの開発が開始された。

今のところ9割方が30秒間、どころか10秒程度も抑えきれないような状態である。

実用段階まで行けるかもわからんが、兎に角色々と試してみるべきなのだろう。

出来るかどうかわからんが、まずはやってみること。

やっていく中でそれなりの工夫が積み上げられて、日向に出ることもあるかもしれない。

昨日の段階では

・脇の締めが盤石であること

・相手の体をパンパンに張るだとか、あるいはギチギチと引き絞ったような状態にすること

・返されやすい方向に支えを作っておくこと

なんかが条件のような気がしていたが、実現させるのが中々に難しかった。

上記は正攻法に詰めすぎているようにも思え、もしかすると全く別の発想が良いのかもしれない。

コロンブスの卵的な「あ、それでいいんだ」って、そんな解が出てきても良いだろう。

そういう意味では年月を積み重ねた僕なんかよりも、現役部員たちの方が面白いことをやってくれるものと期待している。


現状は相変わらず、感染対策のため練習時間は2時間までとしている。

つまり時間は非常に限られているので、練習時間にしかできないことに焦点を当てるのが本筋だろう。

つまりは思考よりも試行を優先させて、どんどん失敗してもらいたいというのが僕なりの考え。

動いていく中で小さな成功体験があるはずで、そこから考え始めても遅くはない。



おわり。

2021年10月12日火曜日

技研追加事項 20211011

今週のラインナップ。

横帯取、両足担ぎ、浅野返し①、遠藤返し①、舟漕ぎ。

清田監督による振り返りと、それに追加して展開先、派生先の紹介もなされた。

正直に言うと、全員にやらせるにはハードルの高いもので、しかし実戦運用を考える際にはある程度必須となる、というレベルの技術であった。

逆に言えば、追加事項を1週間のうちにそれなりにこなせるようであれば、ある程度その技が向いている、という判断基準たり得るのかもしれない。


横帯取では、相手を真横に返せるかどうか。

つまりは形に入った際の固定と、掛ける際の位置関係。


両足担ぎにおいては、胴の挟み方と首・袖の制し方。


浅野返し①は噛付かれたその際における下準備。

原型になれば、下準備の精度と重心の感覚的理解。


遠藤返し①では、括った腕の締め上げ力、相手の上半身の制し方、また複数の返し方。


舟漕ぎにおいては、その先の絞めについての理解と、位置取りによって変わる派生技。


どうやら剣道出身者は浅野返しの原型と相性が良いかもしれない、という説が浮上した。

清田監督、前主将片桐の2人に加え、今回1年目の石田がそれなりの筋の良さを見せていた。

後は3年目の石川ができるようになれば、説がより補強されるのだけれど、どうだろうか。


そういえば今回の技研、最後の舟漕ぎは受けが苦しむ技の代表格でもある。

後半組に紹介の際、受け担当が苦悶の表情を浮かべるたびに1年目の某粗相担当君が口の端を持ち上げていたのがちょっと面白かった。

目尻も下がっており、やはり彼は良い性格をしているのだなあ、と。



おわり。

2021年10月6日水曜日

秋雨寒い 20211005

気温が下がり、尚且つ雨。

前日から10℃近く冷え込んで、動き出すのが億劫に感じるような、そんな具合だった。

だからと言って練習内容が変わるかと言えばそんなこともなく、日々をしっかり過ごすのが重要。


今回のお試し内容は、今僕自身がどこまでやれるのか、ということだった。

結果思い出したことがひとつ、僕はそもそもが弱かった、ということ。

柔道能力は普通かちょっと低め、上背がそれなり、筋力は普通、反応速度もそこそこ、柔軟性がちょっとある、そのくらいが僕元来のレベルである。

柔道界全体ではなく、七帝柔道界で。

5年10年やっているからこそ、現役部員の強い層の人たちと戦えているだけの話。

たまにそれを確認しておかないと、弱者ゆえの工夫や謙虚さを失ってしまう。

いやー良かった良かった。

でももうしばらくは、部内の上位レベルの人たちとは乱取やらないだろう。

彼らの練習にならないってパターンが多くなるだろうし、僕個人にも大して得にはならないから。

あとは膝の不具合を誤魔化せない、もしくは再々手術が必要になりそうなリスクも感じた。

身の丈の範囲内だけでやるってのが、OBOGの特権または処世術みたいなもんかもしれない。

身体が不自由な分、今までにない別のことも試していくのが筋だろう。

それがいつか誰かのために役立つかもしれん。

膝が使えなくてもできる正対下、考えてみようかなあ。


練習後は彼らの食生活の話も少々。

「ご飯と味噌汁、飲み物はお代わり自由で、カレーも飲み物に含まれる」そんな学生会館もあるらしい。

いいなそれ。



おわり。

2021年10月5日火曜日

お試し 20211004

月曜日は技研の日、実のところ失念していたけれど。

今週は3週目(2回目)。

帯取返し、腕緘み②、片足担ぎ、横三角②、亀関節絞め。

僕が道場に着いたのが18時過ぎ、そのころには前半組は技研も終わっており、仙人佐々木コーチが指導したとのことであった。

乱取を少々観ることができ、試しに動きの指示をしてみたところ上手くいった。

亀の守り、状況の展開方法、特定の状況でのみ使える技術、実戦で使ってなかった技術の使用。

色々と口出ししてみたところ、それなりに動いてみてくれた。

しかも良い攻防が出てきて、殻をひとつ超えたような印象。

実際の攻防の中で、外からの声に反応して今までにない動きに挑戦、そして結果を出す。

そこに立ち会えた、と言うよりもっと緊密な感じだろうか、言わば当事者の中に入れたのがとても心地好かった。


後半組は1年目比率が高く、技研にほとんどの時間を割くこととなった。

佐々木コーチは帰宅されたため、指導は僕がメインに。

2回目ということもあり、各技について、1年目に現段階で覚えていることの披露もしてもらった。

出来具合は微妙だったものの、まあそんなもんだろ、というところ。

むしろ出来ないことを隠されるよりも、皆で議論する種になるので得。

彼らにはプレッシャーだったかもしれないが、やって損はなかったな、というのが僕なりの感想。

披露の後に指導、一部不勉強で現役には手間をかけたものの、何とか終わらせることができた。

僕も分からんことはいろいろある。

仮決めで色々と理屈を捏ねているものの、生きた経験、実際に運用している人らの知識には緩和ないだろう。

彼らがそれぞれに扱う技について、そんな風に今の僕を越えていくこと、現役にはそんな風な望みも抱いている。



おわり。

2021年10月4日月曜日

自然界はそろそろ収穫の時期 20211002

仕事の影響もなくフル参加。

そういえば道場までの道のりにて、久々に北大構内の昼の景色を楽しめたような気がする。

前日は夜だったので分からなかったが、木々の葉が色を変えており、秋の訪れを感じた。

道場前の胡桃の木枝でリスが駆け回っていたのも、風情。


練習では打込あたりから現役と離れつつ、観察メインに。

ここ数年は、練習にどれだけ混じるべきかの選択に迷う。

現役部員と色々な距離が離れつつあることに最適解を見出せず、かと言って自分から「前へ前へ」というのも恐らく違うような気もしている。

オジサンになってきたということだろうか、どうせならダンディズム溢れる渋めが良いのだけれど。

こんな事を考えてしまうのも、「感染リスク」なんて言葉が原因だろうきっと。


さて練習の話に戻る。

前日に紹介した後ろ袈裟だが、全体としてはそれなりの出来になっていた。

一部、入りの部分で妙なことをやっていたものもいたけれど、即修正できることだったので問題はそれほどでもない。

むしろ間違いを機に、技術の厚みを増してくれれば良い。

まずは経験値を積む。

技術導入時期では思考(理解に要する時間)と体験とは1:1くらいでも良い。

しかし今は体験の比率を上げる時期。

下手の考え休むに似たり。

組んで動ける時間は大変貴重なものであるため。

であるからには、どう発破をかければ経験を加速させられるだろうか、ちょっと考えている。



おわり。

2021年10月2日土曜日

やっと更新できた 20211001

練習再開ということで、仕事終わりに道場へ。

後半組には問題なく、むしろ前半組の最後の方も少しは見れるかもなんて思いきや、残業により道場着は19時頃になってしまった。

そんなわけで後半組の反復からの観察。

皆さん久々すぎて感覚が掴めてなさそうだった。

1年目の桑村の相手をしてみたのだけど、増量に成功したのか道着がパンパンに。

しかし動きがぎこちなくなってしまっており、体型と動きとのバランスを取る作業が必要とみられる。

1年目だしこんな情勢なので、生活や練習量も波があろうから、色々な変化の中で自己観察・理解を進めていけば良いだろう。



練習の最後には「後ろ袈裟を教える」との会話が仙人佐々木コーチの方から聞こえた。

『ほうほうそうなのね』なんて思ってたら「森本が教えるから」って突如のご指名。

なんの準備もなかったが、却ってちょうど良いくらいのざっくり説明ができたのではないかと、夜が明けてからは開き直っているところ。

コツとしては、相手の制し方を胴体メインにするか、脇メインにするか、ということだろうか。


練習終わり、仙人佐々木コーチが宣言していたことによると、「お客さん扱い、初心者扱いはもうやめよう」とのこと。

つまり、技術指導としてはギアを2~3段引き上げるってイメージか。

こういうのは時期を見て、踏み出す時は思い切り行くべきものなので、幹部たちの了承があるのならそれも良いかと思う。


そしてどうやら年内に東北大との定期戦をやる、というような動きもあるとのことであった。

ならば尚更、育成の回転を引き上げていくべきだろう。



おわり。