2022年2月25日金曜日

真っ白な世界 20220223

朝目覚めたら、雪は相変わらずとんでもないことになってた。

公共交通機関に頼って出勤する身としては如何ともし難く、職場に電話すると仕事も無いとのことで大手を振って休みを申請した。

そんなわけで自由を得たので、午後からの練習に参加。

平日は2面を使っての全体練習、良いことだと思うと同時に、こんな言葉に疑問を抱けないくらいに積もった時間が恨めしくもある。

まあそんなことよりも、現段階で現役部員が前向きに活動できていることの方が大事で、大小の躓きから学び進めている、と思う。


良き問いは正しい解を得る。

七帝の方の柔道期間が長くなった身としては、現役達と比べ、当たり前の技術に関して乖離が出てくる。

原因は主に経験知の蓄積差で、埋めるにはその高低差に梯子を掛ける問いが必要。

今回で言えば、足抜きにおける縦抜きの際の足の使い方。

右足を絡まれた時に、「右足をどう抜くか」が出発点になりがち。

そうなると遮二無二右足を振り回して、挙句体の重心を他所に移してしまって返される、なんてことになり易い。

実は自分の右足をどうこうするよりも、上体や左足をどう整えるかが重要で、それ次第では絡まれた右足なんて自然と抜けることもある。

このあたりの目的と手段の整理は、問答の中の多くを占めるような気がしている。


練習後に2年目の國次がPCを膝に唸っていた。

水産柔道部への支援依頼の、その文面で悩んでいたらしい。

確かに、彼は現在部員の中で最も強い。

小山の代における手良向と同じ立ち位置である。

この4月からの函館移行後も、定期的に札幌に来られる環境があれば部全体の利益に敵うことは間違いない。

そんな環境を整えるにはやはり先立つものが必要という訳で、何を書けば伝わるのからということに苦慮していたらしい。

ちょっとした助言と応援だけは贈ったものの、役に立つのは結局のところ、おっとこれ以上はがめつくなるので止しておこう。



おわり。

2022年2月21日月曜日

DAYS 20220218

遅ればせながら先週末の金曜日。

単刀直入に言えば驚いた。

現役選手達の実力が、かなり伸びていたから。

力を得たとか、技を身につけたというわけではなく、慣れたのだろう、きっと。

七帝柔道は持久の要素が強く、一般の柔道で反復性の瞬発力を重視するのとは大きく異なる。

時間あたりの体力消費量をグラフ化するならば、七帝柔道では周期を長く、振幅は小さくするのが適している場合が多い。

要は、今までは緩急をつけ過ぎていて隙が幾らでもできていたということ。

アクセルのオンオフだけで闘っていたのが、アイドリングやエンジンブレーキを使えるようになったようなイメージ。

そんな感じで一定出力の維持ができるようになったので、練習の質もそれなりに安定化するだろう。

そうなると自分なりに変化を取り入れ、それに対して変わるであろう結果から、比較実験が可能となる。

つまり日々の目的意識や目標設定とその実行度合いで、個々の伸び率が大きく変わる。

大きく成長する者と、伸び悩んでしまう者が出てくるはずだ。

そんな時期に差し掛かっている。

ようやく土台ができてきた、そんな感慨深い気持ちになった。


僕は指導側として全員の後押しをしたいけれど、やはり限られる部分が出てくるのは仕方ない。

乱取なんかは、余程の意図が無ければ僕が相手を選ぶことはなく、来てくれる人としかやらない。

そうなると伝えていないことが、まだまだある。

伝えなければならないことや、伝えた方が良いこと、今はまだ伝えるべきではないことが混じっているので、全体に広めてはいないけど。

来てくれる人にはちょこちょこ押し付けてはいる。

遠間からねだることなく、やり難い相手の僕を敢えて選び取って来てくれてるのだから、ちょっとしたサービスくらい与えたって良いじゃないか、そんな風に思っている。

より良く変化していくことを願う。


変化といえば、「モテたい」と言う1年目桑村が何をすべきか、そんな話が練習後に出てきた。

同じく1年目の門馬曰く、「要素は3つ。一に髪型、二に服装、三は清潔感」とのこと、つまり見た目。

そこで近場にいた、またまた同じく1年目、その中でも紅一点の吉田に訊いてみた。

「仮に桑村に清潔感があったなら、女性としての評価は上がってモテるの?」

直後に嫌な顔をされてしまった、この1年で見たことないくらいの。

マスクで顔の下半分が隠れた状態だったけれど、もの凄く伝わった。

これ以上は後輩の名誉の為にも記さないでおこう。

桑村には是非とも、この時に感じた思いを忘れず日々精進してほしい。



おわり。