2020年2月16日日曜日

追いコン 20200215

13時アップ開始、僕が道場についたのが13:10頃。
修繕に出してたチャリの引き取り、そのまま乗車しての帰宅に思ったよりも時間を食ったせい。
盛り下がるようなことをしてしまい申し訳なく思った。


そんなことはさておき、追いコン。
試合を軽く振り返ってみることにしよう。

試合。女子は2戦。男子は現役11人に対してOB23人。

以下敬称略。
試合時間:6分
1.有賀  ×  市原
お互いに正対の攻防が丁寧だった印象。
この試合の倍速、倍の圧力でも同じ動きをすることが、市原の次の目標。

2.松尾    〇佐久間
「りょうこ」対決、社会の荒波でスタミナを削られた松尾が敗北。
 とはいえ攻撃を何度も耐えていた根性は流石、姐さんの座は堅守できたんじゃなかろうか。

試合時間:2分
①松浦  ×  石川
②中川  ×  清水
2戦とも、流石に2分で勝敗がつくのは難しいだろう、という予想通り。

3分
③三澤    〇坂田
技術勝負より先にフィジカル差で一気に取りに行く判断が良かった。

④高瀬〇     〃
「投げの警戒を忘れるとこうなるよ」って好例。

⑤ 〃    ×  澤田
心構えができていれば坂田も同じように分けられただろうに、って印象。

⑥山下  ×  笠井
立ち分けの理想的展開の一つ。
山下さん曰く「柔道人生で一番疲れなかった試合」。

4分
⑦清田  ×  片桐
絶え間なく展開していく、という観点で見ると良い研究材料。
清田監督の動きが、取るよりも見せることを優先してたようにも見えた。

⑧石黒  ×  近藤
舐めた足抜きじゃ、粘る人は取れませんよね、ってこと。

⑨井手  ×  笹
あとふた皮くらい剥ければ取れるかな、間に合わせられるかどうか。

⑩山本  ×  西森
西森が詰め切れなかった、って印象。
それか山本さんの嗅覚が鋭かったか。

⑪森本  ×  森
最初の足抜きを乗り越えて以降は安定してた。
要所要所を極めさせない動きは良かった、欲を言えば逆転して欲しかったけど。

⑫宮竹  ×  藤田
得意パターンに入れたのが大きかった。
もう少し進んで、優位な状況のキープをしてほしい。

⑬小形  ×  石川
石川が1年足らずでここまで伸びた要因は何か、各々が考えるべきことのひとつかと思う。
小形は飲み会で抑えきれなかった不甲斐なさを愚痴ってたので、しばらくは道場に顔を出す頻度が上がるはず、石川良い仕事したな。

⑭徳井  ×  坂田
咄嗟の判断で正解を選べること、選んだ答えを正解にすることが活きた試合。
中々得難い資質だと思うので、大切にしてほしい。

⑮橋本  ×  澤田
引き込み際を狙うのは正解。
ただやはり年の功、ケントの捌き方が光った試合。

⑯小山〇    笠井
抜き役の得意パターンに嵌められると、やっぱり厳しいよなぁ。

⑰ 〃    ×  片桐
きっちり捌けてた、積み上げた努力の結実。

6分
⑱鹿野    〇近藤
早狩が津田君にやられたシーンを思い出した。

⑲田上  ×    〃
田上の丁寧な動きが印象的だった。
試合を通した動き方や考え方の、好例の1つだと思う。

⑳小笠原〇  笹
際の攻防の妙。
キャストオフした小笠原の動きが予想以上に速かった。

㉑   〃   〇  西森
投げをこらえての脳震盪による負傷勝ち。
それがなければ6割くらいで引き分けだったんじゃないか、という予想。

㉒   〃   〇  森
いやーここは分けてほしかったんだけど、西森の負傷で動揺したか?

㉓   〃   〇  藤田
疲れてきた相手に重量級の頓着戦法は非常に有効なんだけど。
まあ、地力の差か。

㉔   〃   〇  石川
流石に地力の差が大きいが、石川の何か狙いに行く、って動きは良かった。
ただしフットワークで足を交差させるのは大幅減点対象。

㉕   〃   ×  坂田
大筋は⑭と同様。
坂田の良さが光った試合。

㉖岡本〇    澤田
関節の見込み一本、声を上げたから思わず宣言してしまったちょっと申し訳ない。
展開自体は悪くはなかったものの、若干じり貧感は漂っていた。

㉗  〃 〇    笠井
ここをきっちり止められればだいぶ良いんだが。
フィジカル面の条件はクリアしてると思うので、それ以外で何か選んで積み上げるべきか。

㉘  〃  ×  片桐
反応、対処がちゃんとできていた。
3人目とはいえ、岡本相手にこれだけやれれば大したもんだと思う。

㉙川上〇    笹
練習量の差がモロに出たか。

㉚   〃  ×  森
だいたい⑪と同様。

㉛北口  ×  藤田
あんまり見てなかった。
まあ、「十中八九分けれるだろ」の予想通り。

㉜三木〇    石川
流石に石川が分け切るのは厳しいか。
手札の数の違い。

㉝  〃  ×  坂田
大丈夫だとは思ってたけど、その通りでひと安心。

㉞中島  ×  澤田
きっちり止めて引き分け。

まとめ。
1年目は良い動きしてた。
普段の練習における良い意識が試合にも繋がっていて高評価。
上級生は、悪くはないけど良くもない、という印象。
1年目相当の要求水準はクリアしてるけど、それで満足してる節があるのかもしれない。


試合に加えて、飲み会のときにも考えを巡らして思いついたことをちょっと。
「〇年目」って表現は伊達や酔狂で言ってるのではないし、それは一つの上下関係でもある。
お友達じゃなくて先輩後輩ですよ、率いる権限は責任と義務の代償でもあるんですよ、というのが感想。
とりあえず藤田は都ぞ弥生の前口上を間違えんな、と伝えたい、というか伝えた。
都ぞ弥生から東征歌の流れは、個人的にめちゃくちゃ気に入ってる伝統だし、何というか荘厳な儀式の中にいる感覚がある。
次回は今回参加できなかった現役、新たに入部するであろう1年目を加えて、あの心地好い一体感を感じたいし、感じてもらいたい。


その他、山本さんが無事に結婚されていたのを忘れてたり、佐藤コーチが北海道に戻ってこられる、などの話もあったが、詳細は割愛させていただく。


最後に色々メッセージ。
卒部、卒業、修了、離札される(た)方々、お疲れさまでした。
遠くから来てくださった先輩方、ありがとうございました。
残念ながら来られなかった方々も含め、いつでも、現役は待っております。
変わっていくことも多いですが、変わらないことも確かにあります。
初めて柔道部に来たときの思い出、汚い部室に入ったときの足の踏み場の無さ、入部したときの決意、練習以外にはバカ騒ぎしかしなかった日々、本当の意味で自分や他の誰かが仲間になった瞬間、最後の七帝を迎えて、終わったとき。
どうか助けてほしいとか、そういうことではありませんが。
藻掻き進むときには誰か隣にいてほしいもので、その誰かは仲間であろうし、そういう誰かが、仲間になっていくものかと思います。
少しだけでも、現役部員と共有する何かを、普段の生活の中に見出していただけたら、そう思います。


久々に「です・ます」調の文章を綴った気がする。
軽く振り返るつもりが全くそうはならなかったが、まあこれもいつも通りか。


おわり。

2020年2月13日木曜日

必要 20200211

目的意識。
学生はよく言われる言葉だろう。
そう思っていたら、それは社会人になっても全く変わらない。
ただ、人間ここまでくると手や力の抜きようも心得てくるもので。
つまりは目的意識なんぞ無くとも生きていける。
生き易いかどうかは兎も角として。

そもそも、生きる、なんて壮大なことを既に行っているのに、それ以上を望むのはいかがなものだろうか。
それも他人から「人生の目的は」なんて押しつけがましく言われる由縁は。
人生を全うする以上に欲することなんて、これは正しく傲慢、我儘だと思う。
そして僕は今日も我儘に生きている、と、そう思って歩いた。

これが練習前、札幌駅から道場まで向かったときの15分間のお話、つまり初っ端の蛇足。


北大生は既に春休みに突入。
一部追試や再試に追われる女子主将がいたとかそうでないとか。
それはさておき、重要なのはひとつ正念場に入ったということ。
人員不足のため、4月の新歓に手を抜けない彼らが存分に練習できるのはこの期間だけである。
さて何をどうするか。

僕は1年目の澤田に対してちょっとした試みを。
テーマ別外掛けの際に、内掛けも使ってみた。
結果は面白いくらいの頓着、完封。
寝技においてまぐれは極稀である証明がひとつ為された、そう思えた。
勿論、そのあと清田監督が全体研究で話題に。
無知の知、からの実体験、自己肯定感、そして自己の否定、昇華。

ただ、関節を固定して本能に訴えかけて止める(動かす)技術は、これはこれで難しい。
北大柔道部においては、リスクがかなり高くなりがちだからである。
何故なら身体感覚の鈍い人も、ちょこちょこいる。
だいたい、各代に1人。
特徴は、動きが直線的、動作の熟練が及ぼす効果が出力の増大のみに限定されがち、勢いで動けるが収束させるのが苦手、入力値・量=出力値・量と誤認しがち。
うん、ちらほら、脳内に顔が浮かんでくる。
特徴自体が良い悪いというよりも、そういう特徴をどう活かすか、だろう。

型に嵌める技術が適当で、一般解。
世の中分業制である。
万事屋よりも専門家の方が高所得。
それなりの投資とリスクを許容するなら、だとは思うが。

そういえば、晴れてたのもあったのだろう、道場への道のりでは、やけに空が高く・広く見えた。
なんの意味があったのかはわからん。


追いコンまでに行けそうなのはこの日がラスト。
さてどうなるか、定点観測点としての追いコン。
納会のときと比べて、現役はどう進んだのか。


おわり。

2020年2月11日火曜日

動静 20200210

最後のテーマ別だけ参加できた。
今日は外掛けと抑え込みの2本立て。
外掛けのテーマ別とはつまり、七帝におけるここ数年の論争、「外掛けは禁止すべきか、『待て』をかけるべきか、流すべきか」に対する北大としての回答準備。
単純に言うと、「まずちゃんと研究したら?」ということ。
ちゃんと時間をとれば、おおよそ安全に対処できるはず。
というここまでが今日聞いた話。

そんでもって考えたのはこんなところ。
多分先週くらいから始まったはずで、きっと1か月くらいで成果は出ると思う。
完成度80点くらいのものであれば、8割くらいは安全に外せるレベルにしたい。
残り2割はそもそもの身体性能差によるリスクと、柔道という競技特性上のリスクってことで。
そら大の大人が体重無差別でガチンコ組技格闘技やったら、どこも痛めずみんな安心安全、ってことの方が珍しいでしょう。
全くの安全を求めれば、もう柔道じゃなくてボードゲームやってたらよろしい。
大体外掛け以外でも、亀取の技術とか、中でも特に前付きの横三角とか遠藤返しとか、相手を痛めつける系の技術多いし。

今は基本の動きを仕込む段階で、来週くらいからは実戦に近付けるよう意識づけていけば良いと思った。
ここの意識づけ、が結構難しい部分。
というか、何においてもそうか。
偉そうなこと書いている僕も、会社員としての意識づけができているとは全然言えないし。
一つ言えるのは、何気ない行動ひとつに対して、理由付けができる点が多い方が強いし、デキる人間であるということ。
研究、ビデオ研究の時の小山コーチの技術論は、そういう意味で現役の数歩先であった。
一方僕はビデオ研究でトンチンカンなコメントしてて、最近練習参加率が落ちていることを実感させられた。

そのあと仮想ナイフ持ちのスパーをやってたので参加してみた。
石川は剣道経験者として流石の小手狙いで、実戦における柔道の存在意義を再考させられた。
ま、矢果て槍刀折れたその先の徒手格闘なので、武器持ちの方が良いしリーチ長い方が得だし、そもそも争いに巻き込まれないのが最重要。
しかし、現状の日本で物理的に戦うってのもほぼほぼないのだが。
逆に言えば、「実戦とは」ってのも闘いの中に身を置く人だけが実感できることの一つだとも思う。

実感があって、ようやく行動の起点になり得る、ってのは、文化人とは言えない所業か。
経験知以外の情報、推測、思考から行動できれば、もっと徳の高い人生を送れるのだろうか、いやわからんけども。
ちなみに僕は平和に生きたい。


おわり。

2020年2月3日月曜日

迷惑 20200201

土曜日。
13時過ぎに部室に入ると坂田が居た。
六法全書を傍らにノートを広げており、「まるで試験前の大学生だ」と思った。
まあ、事実そうなのだけど、何も部室で勉強しなくてもいいような気がした。
部室が常時暖かかったのは7,8年前までのことだし、環境がよろしくない。

13:30頃。
漫画を読んでいたら道場の方から箒を滑らせる音が、それで出てみた。
3,4人くらいで掃除、僕が1年目の頃、人数が少なかったときを思い出した。
箒が余っていたので、久々に僕も掃除をすることに。
終盤遅れてきた現役に仕事を奪われそうになるも、拒否して全うした。


練習。
右肩の調子が微妙なので様子を見つつ準備運動。
基礎運動では、観察に回ってみた。
1年目も含め、最低限の基準には達していたと思う。
今のを続ければ、1,2年後には全員が平均値くらいの選手になれる、そんな風に感じた。
半年前を思い出せば、随分な進歩である。
打込、これはまだ誤魔化しつつできたが、右肩とその周辺部位がうまく機能しない。
反復、技を絞ってどうにか。
動けないもんだから口頭の指導メインに切り替えた。
澤田の動きがあべこべだったのを強く覚えている。
彼はその時々の直感で動きを決めるところがあって、その多くは及第点の反応、ではある。
ただ、寝技はもうちょっと「然るべき状況に追い込む」ことを考えた方が良い。
その「状況」に関する方法論と理論を説明したつもりだったが、どれだけ伝えられただろうか。

テーマ別、亀取を1本やって「あ、これダメな奴だ」と諦めた。
練習にならないレベルの受けしかできないので、やる方がむしろ害悪。
そこからは観察に徹することに。
佐久間以外は黙々とテーマ別やってたのが、乱取になると声が出始めてちょっと驚いた。
テンションか、それか疲労で声でもあげねばやってらんねぇ、ということなのか。
2,3本くらい見て、途中退出したのだが、最後どうなったのかは気になる。


道場の時計と実際の時刻に差があることを失念していた。
若干遅れて旧交会の役員会へ。
この日は追いコン、総会に向けての準備とか。
色々あったが、ここではお金に関する事実だけを述べることにする。
・2019年(1月~12月)の旧交会への会費・寄付金総額は199万円であった
・直近5年間は200万円以上だったが、昨年から減少傾向に転じている
・現役への補助は年間120~150万円前後(遠征や全国大会出場などで上下)
・部誌の発行、発送で50~60万円程度
・旧交会の会費は年間5,000円であり、それ以上の額は寄付金として扱っている
・住所更新などにより部誌が届かず、納入方法が分からないOBOGが一定数存在する
とりあえずはこのくらい。
あとは2/15の総会の時に、また議論が交わされることと思う。

お金で思い出したけど、学生の方で道場の環境改善していく話はどうなったんだっけ。
要望の整理、管轄の確認、他団体との情報共有とか、進んでんのかねぇ。
確認しとかないと。
部でジェットヒーター導入したけど危険物扱いで大学から撤去されるとか、そういうことが起こりかねない気がする。


おわり。