2021年11月30日火曜日

明けて 20211129

週末の積雪も大方融けた。

今年の雪は出足が遅く、よってチャリは未だ活躍中。

仕事から練習に行くのに、多少のアップ代わりになってよろしい。

19時頃に到着すると、反復の最中だった。

みんなどう思って技を選んだだろうか、器用貧乏にならないようにと願うばかりである。

三澤先輩の、2年目松倉に対する基本形の引き付けについての提案の場に出くわした。

下から引き付ける際は、襟の奥をとった方が強く効く、ということ。

今の現役の多く(つまりは初~中級者)は逆にゆとりを作りがちである。

これが、単にできないだけなのか、それとも別の展開を狙ってのものなのか。

先輩は「今は色んな技術があるから」「これは昭和の根性論だから」と笑っておられたが全くそんなことはなくて。

学生の内に成果を上げたいのであれば、1~2つの技に絞るのが最適解。

色々できて強いけれど、実戦では取れないって技巧者を多く見てきた。

人生を恙無く過ごしたいのならゼネラリストが良いように思うけれど。


練習後、先週の祝日に行われた部内試合について聞いてみた。

試合については、それぞれなりの結果を出していたとのこと。

練習していることを出せたかどうか、結果に繋げられたかどうか、取った後の疲労感が与える影響、たまたまやってみたことが嵌まったとか、指示は機能したのか。

期待値に対してどうであったかが重要。

ちなみに僕が現役の頃から、不可解なほどに期待値に届かなかった者は「戦犯」と呼ばれていた。 

話を聞いた限りでは、今回の「戦犯」は3年目坂田と4年目近藤。

坂田は審判の任につき、「そのまま」をかけるべきところで「待て」を宣告、状況が展開しそうなところを中断させてしまったらしい。

七帝の場でやっていたら、その後の主将審判会議が魔女裁判よろしく吊し上げの場になること間違いなしだろう。

個人的には「待て」は審判としては逃げの選択、「そのまま」をかけられぬ場合の緊急策と認識しておくべきだと思っている。

近藤については、タイマーのボタン押し忘れ。

こういうのは観戦に熱をあげているパターンがほとんどなので、つまりは選手やチームとして勝敗に大きく関わりかねない状況。

そのときの1秒は、気の抜けた乱取の1分よりも長く重く感じるもので。

いやいや部内試合でよかったなあ。

実際にやってみると、予期せぬ問題点が見つかるもんだ。

見つかれば対処するのは然程難しいことでもないので、どんどんやってみるべき。

そのためにも活動を拡げていくべきなんだが、うん、オミクロン株の影響が大きくならなければいいなあ。



おわり。

2021年11月26日金曜日

勝手に捕捉 BSフジ JUDO

先週末、BSフジ JUDOにて北大柔道部の特集が放送された。

どうやら今週末に再度同時間に放送されるようなので、僕なりの捕捉情報なんかを記しておこうと思う。

予習復習みたいなものとして読まれれば幸いである。

予防線として、放送内容はうろ覚えなので間違い等あればご容赦いただきたい。

順序もテキトーなので悪しからず。


1.新技についての現状。

東北戦で使うんだろうか?

最近の仕上がり具合は確認しておらず、不明。

名前についても同様。

果たして秘密兵器として炸裂させられるか、秘密のままお蔵入りになるのか、乞うご期待。


2.七帝について呼称のおさらい。

七帝(ななてい、しちてい)、七大(ななだい/しちだい)の2表記4音。

ちなみに僕は七帝(しちてい)派。

これについては血で血を洗うような議論が為された歴史が、特には無い。

七帝柔道記の出版、特に漫画化以降は七帝(ななてい)派が増えてきた印象。


3.山下あがりの歴史について捕捉。

以下は聞いた話がメインなので、文末には全て「らしい」がつくものとして読んでいただきたい。

笹谷コーチの学生時代、北大の山下志功先輩との試合で使われたのが原型。

原型に衝撃を受けた仙人佐々木コーチが北大に導入。

暫く七帝で使用するも習得及び抑えを固めるのが難しく、ハードルの高い技と認識されていた。

仙人佐々木コーチが改善を指示し、七帝仕様に完成。

完成させたのが、山下篤先輩。

完成させた人の名前を取り、「山下あがり」と命名された。


4.男子部室の風景について。

あれは例年よりも綺麗な方。

奥の方にはとてもじゃないが休日朝のお茶の間にはお見せできないモノも転がっていたり、、、。


5.坂田の部屋の風景について。

4.と同様。

と言っても聞いた話から想像するに、だけれど。

不憫の人山縣や、漢松尾姐さんと同類と思っている。


あと個人的に面白かったのは、清田監督よりも仙人佐々木コーチの方が尺を長く取っていたこと。

キャラクターが立っているのでテレビ向きだろうし、順当と言えばそれもそうだけど。

また、幹部だけでなく色々な学生に照明を当てていただいており、部の方針とも合致しておりありがたい。

誰しもが役割を持っているし、役を全うするために日々を過ごしている。


そんなところで。



おわり。

2021年11月24日水曜日

用意、どん 20211122

更新忘れてたので、時間は空いたが月曜日の話。

技研2周目が終わった。

最後は肩車、木登り、振り子、トルコ返し、柏崎返し。

これで額面上は、彼ら彼女らに基礎技術を叩き込んだことになる。

あとは野となれ山となれ。

広い裾野から頂きを目指すも、ひと雫を流れに乗せて大海に出るも、それぞれの自由。

道標は例年よりも多い、今回は基礎のその先を2周目としてやっていたので。

さて何を選んで、どう積み重ねていくんだろうか。

先日のBSフジ JUDO では1年目小島の得意技が重藤ワールドということになっていたが、次の七帝の時には編集の力無しでも即答して且つ語れるくらいのモノを身につけてもらいたい。


兎も角、長い期間で飛び飛びの技研もようやっと終わり。

技術伝承の代わりに実戦経験とフィジカルが不足しているのは否めないけれど。

トレードオフで、知識が実戦よりも重視されたというだけのことである。

実戦と言えば、昨日11/23(火祝)は部内試合をやったとのことだったが、僕は生憎仕事で観られず。

まあきっと、色んな感触を得たことと思う。

中途半端な話になってしまったけど、今回はこんなところで。


おわり。

2021年11月22日月曜日

立ってる者は親でも使え 20211119

前半組の終わり頃に到着。

3年目石田へ、首極め横四方のノウハウを伝授。

伝授と言うと何だか大袈裟なのだけど、ざっくり言えば「使えるものをちゃんと使おう」というだけの話。

僕らはそんなに頭がよろしい訳でもなくて、しかし頭でっかちになりがちなところがある。

「抑え込め」と指示されたときに「抑え込みの形を作らないと」と思いがち。

違う違う。

ルール上「抑え込み」となる範囲で、相手を制圧すれば良い。

最適条件を見つければ、確かに少ない力で抑え込めるけれど、まずは全身全霊で抑え込むところからスタートだろう。

技術だけで強くなったって成功事例は、未だに見たことない。



後半組の乱取では、2年目里信と3年目後藤の立技がちょっとだけキレを増していた。

全国大会が良い刺激になったのだろうか、であれば良いことだろう。

僕らは路傍の石ころだけど、だからこそ磨くものもそこら中に落ちている。


練習後、1年目桑村の綱登り。

へビーウェザーにやられたのかってくらいの登り方であった。

まあそれも、増量に成功した代償と思えば仕方あるまい。

フィジカルは重要、当たり前だけど忘れがち。



おわり。

2021年11月17日水曜日

期待 20211116

クラーク会館からメインストリートを北上していく中で、目に入ったのは集団でランニングする学生達であった。

2~3人の少数よりも、5~10人ほどのグループが多く、「お、遂に課外活動の制限も無くなったか?」と期待。

道場に着くといつも通りの2分割練習であった。

勝手に期待して、勝手に悲しくなった19時過ぎ。


さてさて、後半組の練習はちょうど反復が始まる頃。

仙人佐々木コーチや、笹谷コーチもいらしてて学生の動きを見て苦言を呈しておられた。

曰く「技の要点が分かってない」とのこと。

要は、清田監督による2周目の技研で、学生の現時点よりも相当に高過ぎる技術を提示したことで、彼ら彼女らが混乱してしまっているのでは、ということ。

おおよそ正解だと思った。

しかし、それはそれで仕方なく、織り込み済みでの技研2周目であったとも思っている。


荒れ果てた登山道に道標を打ち込む作業、そんなイメージ。

今はまだ、しかしいつかは登って来るであろう人達に残しておくべきもの。



練習後、1年目小島からの質問、「正対下から

相手を崩すにはどう動くべきか」。

僕の回答は「まず綱を登れるようになってから」。

技術志向に陥りがちなのだけど、身体ができていないとお話にならない部分って、結構ある。

技術や知識は加速度的に向上させられるものの、網羅するに3年3ヶ月は短い。

体力は生まれの限界はあるものの、数ヶ月かれば1つか2つ上のレベルに持っていける。

練習時間が取れないから指示することもできなかっただけで、若い衆にやってもらうべきことは、まだまだある。



おわり。

2021年11月16日火曜日

蛙、井の中に戻る 20211115

千葉から札幌に戻り、日常へ。

今週はタックル、重藤ワールド2番、後三角、地獄絞め、3点セット。

道場に辿り着いた頃には、後半組の技研が始まったところだった。

今回も内容盛り沢山で、タックルで脚を捕らえた後の倒し方、重藤ワールド2番と湯本返し或いは基本形との関連、後三角では練習での型と実戦での掛け方の違いとか。

七帝は勿論のこと、国際ルールでも運用可能な、若しくはBJJや総合格闘技にも一部関わるような技術論が展開されていた。

清田監督の本質は戦士寄りであるがゆえに、実利志向と年の功が掛け合わされて濃い。


毎度言っているような気もするが、学生達には何とか自分に叩き込んでいってもらいたいものだ。

おそらく、現時点ではわからんことの方が多いけれど、それは織り込み済み。

施設の水槽から、海中の養殖場に放り込んだような思いをしている。

再来週からは、遂に放り出すことになる。

彼ら彼女らは、大海にて流れを掴んでくれるだろうか。

まあそうでなくては困るし、きっとできることだとも思っている。


先達は多くいらっしゃるので、会える時が早く来ることを祈ろう。

先輩方、Go toの折は是非道場へ。



おわり。

2021年11月14日日曜日

優勝大会 20211113

備忘録として。

女子は1回戦が相手校欠場により不戦勝。

2回戦では1勝2敗で敗退。

アップの様子。


午後からの男子は、1回戦を0勝4敗で敗退。

アップの様子。


以上、久しぶりの団体戦は初日で幕を閉じた。

今回は寝技でやられるシーンも多く、現時点の現役の技術不足を確認できた。

流石に総合力で上回る相手に通せるほどではない、ということ。

そもそもいつもやってる練習では目的が違うし、量も万全ではないので、仕方ないといえばそれまでだけど。

とにかく、一定の経験と改善点は得られた。

まあ僕としてはIJFルールの試合はオプションもオプションなので、ここにどれだけの力を割くかは彼ら彼女ら自身にお任せしたい。



あとは試合以外の話でも。

慣れないことをやれば何かが起きる。

松倉が忘れ物をするハプニングとか。

千葉出身の3年目石田が案内役として張り切っていたものの、若干空回りして煽られてて、不憫だったとか。

先輩のウインドブレーカーで首都圏を闊歩する幹部学生とか。




おわり。

2021年11月9日火曜日

[修正]証明 20211108

道場に着くなり「コレお願いします」って、実験器キットみたいなのを渡された。
技研をやっていたのでそちらを観ておきたかったものの、渡してきた坂田の余裕の無さを感じ、甘んじて従うことに。
で、結局何なのかというと、COVID-19感染の簡易検査。
今週末、千葉にて行われる学生柔道優勝大会、北大は男女ともに出場予定なのでその準備ということで。

[文章削除]

検査結果は良好。
現役部員その他大会に登録していた関係者も同様。
とりあえず大会には行けそう、関東の先輩方よろしくお願いします。
とは言っても感染対策でお互い顔を合わせられるかどうかも、まあ、厳しいようなところがあるけれど。

[写真削除]
 

大会前ではあるものの、現役部員たちはいつも通りの練習。

技研2周目も終わりが見えてきているものの、残っているのは変わりない。

あと、12月には東北戦も予定されている。

強豪選手の就活会場にかけられる時間や労力は、そう多くはない。

まあ最終的にはは個人の思考に依るので、現役の彼ら彼女らが存分に動くのであればそれが一番である。


備忘録として、今回の技研は腕返し、湯本返し、金次郎返し、重藤ワールド、十字五種。

人名付きが3つもあって、ちょっぴり豪華な気分になる。

今回も1周目の基礎知識のおさらいに加え、展開や派生、小ネタ等盛り沢山の内容であった。

学生達にはぜひ、叩きつけられた膨大な情報量を捌き切って、それぞれ優先順位付けをしてもらえると良いだろう。

僕も指導者としてできる範囲でそれぞれのフォローはしていくのだけど、そうやって与えられた技はやっぱり、自分で選んで培っていく技には敵わない。



おわり。

2021年11月4日木曜日

銀杏並木が見頃(見てない) 20211101 20211102

北大柔道部に季節は関係ない。

日々目の磨り減った畳の上で転げ回るのが年中行事である。

13条門からの景色が如何に見事であろうと、それで「練習中断、今日はジンパだ」なんてことにはならない。

それよりも、季節がら身に堪える寒風が入り込んだり、折角暖めた空気が全て抜けていったりするのが大きな問題だろう。

素晴らしい景色なんて見れずとも生きることはできるが、凍えてしまえば人は死ぬ。

よって、「13条門付近にめっちゃ人いたわ」って僕の発言に8割方の部員がピンときていなかったのも、然したる問題ではないはず。

そういえば、銀杏の実を拾ってアレルギーになって休んだ先輩がいたって事件もあったのは、ちょっとした秘密にしておこう。



さてさて、現役部員は練習にて失敗を重ねている。

これがとても良い傾向で、というのも失敗の質が変わってきているから。

「何もできず目標が分からない」から、「何かやってみたけど目標設定を間違えていた」に。

清田監督主導の技研で、身に余る知識を放り投げられているのが現状。

それでも個々で経験を積んで、なんとなくの方向感が分かってきているように見える。

規制上個々に時間をかけるのも難しいけれど、僕としてはできる範囲でやってくしかない。

今の段階だと、3~4人くらいにそれぞれテー マを設けて、2~3週間かけてレベルをひとつ上に持っていくようなイメージ。

成果は出てきている、と個人的には思っているが、客観的にもそうだったらいいなぁ。



おわり。

2021年11月2日火曜日

引き継ぎ 20211101

月曜日は技研。
今回は横捨て身、頭つき、腕緘4番、オモプラッタ、十字逃げ。
1周目の基本情報を土台に、展開や変化、小話なんかのてんこ盛りであった。
テレビ撮影も火曜までやるということで、技術流出を危惧したのだけど、ちょいちょいカメラを置いてたのでどうだろう。
もしかすると前半組で良いだけ撮っていたのかもしれない。
僕は後半組からの参加だったので分からん。

しかしよく考えてみれば、柔道部でオモプラッタの攻防を解説することって中々無いかと思う。
「柔道におけるオモプラッタの展開全集」とか銘打ったら売れないものかね。
小話の中では先生こと岡本や、僕のひとつ上の小坂さんも出てきて懐かしさを覚えた。

練習後には、2年目の北川が2009年の日誌を発掘してきて、昔話を少々。
まあ僕は2011年の入学なので、聞いた話がほとんどだったのだけれど。
そんなこんなで、代々引き継がれてくものがある。
途切れそうな色々を、できるだけ残しておきたい。
納会とか追いコンとか、今年度こそはできないだろうか、難しそうだけど何とかならんものかなあ。
衆院選も終わったし、あとは政治家先生方の決断を待つしかないか。


おわり。

2021年11月1日月曜日

益荒男 20211029

道場に着くとテレビ番組の取材でカメラが入っていた。

仙人佐々木コーチを筆頭に、笹谷コーチもいての手厚い体制であれやこれやと語っておられたので、僕は安心して学生だけ見ていればよく、ありがたかった。

そういえば佐々木さん、自称写真などなどのカメラ嫌いだったはずなのだけれど。

まあしかし、なんだかんだ記録に残しておくのは良いということで。

ただし、取材の予定に某部員の自室内でのインタビューがあると聞いたのが、心底不安なところではある。

ちゃんと片付ければいいのだろうが、そういう突貫工事は粗が出ないということはあり得ないので、彼が放送後に親族の方々から引っ叩かれないことを願っている。


練習ではちょこちょこと混ぜてもらった。

足抜きと亀、正対上ならほぼ全員と、正対下と立技は半分ちょっとの人たちとならやれる、というのが僕の現状。

そんなわけで主将の澤田と2日連続で亀取(僕が亀)をやったのだが、これが中々。

前日に「まず亀を削って不安定さを与え、その後に技をかける」ということを伝えたのだけど、削り方が荒いこと荒いこと。

往年の大御所を思い出した、というか何なら超えてた。

そんな被害者意識で練習後、部のタブレットで撮影されていたのを観てみると案外そうでもなかった。

「こんなん一発反則負けじゃねーか」ってレベルのものはそう多くはなかった(0ではない)。

首がやられてしまうと思ったものの、現状2,3日経って異常が無いので、まあ大丈夫ということだろう。

そんなわけで、終わってしまえば澤田の「削り」について、最初の入りとしてはあれでよかったのだろう。

委縮したところから積み上げるより、少々はみ出してそこから磨きをかける方が効率的ではある。

しかし問題は、現在のチーム状況でそれを満足に受けられる人材がいないこと。

しばらくは僕がサンドバッグになるしかないのだろうか、緊急募集かけないと。



おわり。