2022年3月31日木曜日

熱視線 20220330

連日の練習参加により皮膚がやられてきている。

細かな擦り傷でいっぱいなのだろう、準備運動の段階でチクチクヒリヒリ。

断続的な練習しかしていなかったので、こうなるわけだ。

痛まないことに慣れると碌なことが無い、やはり人間それなりの負荷をかけていないとダメなんだろうと強く思う。

ただ、今の僕にはそこからさらに踏ん張ったり頑張ったりする理由が少ない。

現役部員たちと比べるとすぐに妥協して安全地帯に逃げ込んでしまうのは、多少許してほしいとも思ってしまう。

都合よく弁明するならば、僕は労力と結果の比が最大化できるような工夫をしているわけで、良さげな部分だけ盗み取ればよろしい。


しかし労力を惜しんではいけないこともある。

練習後に急遽始まった横三角全解説。

仙人佐々木コーチ曰く「新入生が来ると『弱い・知らない相手にかかるから良い』で技のレベルが落ちるリスクが高まるから」との理由でおさらい&補足&歴史の講座。

取りと受けをそれぞれ2年目の藤井と國次として、細かいミスを見逃さずに逐一徹底解説。

馴れ合いになって何となく端折っている部分を再構築、今までに名人級は3人だけということで締めくくられた。

ちなみに僕も横三角を使っていたのだけれど、勿論名人級ではない。

まあ、純粋な横三角からは多少逸れてたし仕方ないって気もする、至れなかったことに悔しさが無いとは言わないけれど。

さて最後に、今回は横三角だったけれど、解説自体はこれっきりということは無いはずなので、新入生諸君(この記事を見るようなヒトがいるのかは甚だ疑問ではあるけど)は気負わず道場に来ると良いだろう。

語られるべきことが、きっとまだまだあるはずなので。



おわり。

2022年3月30日水曜日

What's up? 20220329

内股を練習してみた。

と言っても、まだまだ打込だけで形も定まっておらず、自分なりの理合は掴めていない。

腕を外に開いて崩すのをよく見たり受けたりしていたものの、僕はその手の動きが甚だ不得意。

よって一般的でない形を作らなければならず、いくつか試したところでは遠間から刈り上げるような形が良さそうだった。

現役部員達も、それぞれあれこれお試し中。

どれだけ実用化できるのか、更には一般化できると尚良いのだけど、どうなることやら。


練習後にもお試し要素がそこそこ。

綱を登る数人に「チンパンジーは足の指でも掴んで登れる」とうろ覚えの記憶を伝えると早速挑戦してみたり。

愛着が湧いたのか綱に『愛子』と名付けてみるやつがいたり。



おわり。


2022年3月29日火曜日

春待ち 20220328

2~3週間ぶりの練習、だったと思う。

道場前の積雪もだいぶなくなり、陽気があと数日も続けば舗装部分はほぼ全て見えるようになると思われる。

構内南端のクラーク会館あたりでは自転車の即売会場が賑わいつつあったし、新入生が来るときには物理的障害もなく快適な走行環境になっていることと想像した。

心理的な障害についてはまあそれなりにあるだろうけど、そこは現役の彼ら彼女らが色々と工夫しているようなのできっと大丈夫だろう。

個人的には毎日のブログ更新をお勧めしてはいるのだけど、中々難しいようではある。

まあ10年ほど前の僕らの時代よりも、今の現役の文章や作り込みの方が格上なので仕方ないとは思うが。

Facebookやtwitter、Instagramもやってるらしいし、YouTubeに新歓動画もあるしでweb宣伝体制の充実具合はひしひしと感じている。

関係ないが、さっきtwitterを見てみたら応援団のアカウントもあってなんか笑った。



さて練習の話。

春休み期間出競合相手のいない現在は、昼過ぎから道場2階の前面を使用しての全体練習。

現状は総勢20数名、僕が4年目のときは35人くらいで片面でやっていたのだけど、うーんあの時はどういう感覚でやっていたんだか今は朧げ。

仙人佐々木コーチ曰く「俺らの頃はな、『背中に目をつけてやれ』って言われてたんだ」って、まあ確かにそんなイメージだったような気もする。

試合に直接関わる技能ではないので、じゃあ要らないじゃん、って言われるとまあそれはそうなんだけれど。

しかしある程度周囲を気にしつつ動く、ってのは柔道以外で生きてくるので、長い目で見れば持っておいても損は無いようにも思える。


と言いつつ、今の僕にはそこまでの余裕も無いので目の前に来る人を相手するので精一杯。

本当は満遍なく相手をしようとは思いつつ、毎度現役から来るのを待つ受け身の日々を送っている。

それでも彼ら彼女らの刺激になれれば幸いで、この日はそこそこ上手くいったような気もする。

というのはつまり、現役たちにとっては僕と当たって上手くいかなかったってことだろうけど。

冒頭でも述べたように2~3週間ぶりだったからだろうか、慣れがそこそこリセットされて、僕の小細工が割かし通ったってことだろう。

まあ、すぐに通用しなくなりそうな気もするけど、それはそれで良いことのはず。



おわり。

2022年3月7日月曜日

未完成交響曲 20220306

追いコンだった。

とは言ってもOBは8人でOGは2人とだいぶ寂しいところで、まあでもできただけマシだろう。

各試合ごとにくどくどと語りたくもなるのだけれど、別件、我が身に差し迫った事情もあるので今回はやめておく。

また「そのうち記事にするかも」ってのも無し、今までにちゃんとできた試しが無いように記憶しているので。

そんなことを前置きにしておいて、幾つか記しておこう。


総論としては、うんうん、やれるようになってきたじゃないか、という感想に尽きる。

以下各論。


まずは清田監督によるチャレンジ企画。

今回はOBに対する現役の人数比が2を超えていたので、「これは流石に」と監督も出陣することに。

これで何とか9人対18人で、それでもまあ、うん。

で、その際に問題になったのが追いコンの慣例。

1.OBは入学年の順に並び、4年目を最後にすること

2.現役は年目ごとに並び、幹部を最後にすること

3.試合時間はOB申告により『OBがケガするリスクを抑えたもの』とすること

4.試合時間は原則、1つ前のOBと同じか長くすること

ちなみに今回のOBの並び順は、先鋒 清田監督、次鋒 森本、三峰 岡本、以下略。

慣例3.に則ると「先鋒から6分でもいいよ」との発言があったのだけど、流石に「大惨事になりかねない」ということで清田監督の持ち時間は1分30秒となった。

そんなわけで、むしろ清田監督に対するチャレンジ企画の様相も呈することに。

結果は2人目で止められたわけで、まあ、まあ、というところかと。


次は抽象的な話だが、一度完成した人(=OB)とそうでない人(=現役)の差。

それぞれのこだわりもはっきりしているので、流れだったり結果だったりが安定してる。

味方陣営としては、展開が読み易く変にハラハラドキドキさせられることもないので、色んな準備がし易い。


3つ目は手順を踏む重要性と、スキップするための要素。

前主将片桐の試合で顕著だった。

きちんと手順を抑えれば、手筈通りの結果が出力されて気持ち良さすら感じられる。

僕は体格のある方の人間なので、リーチの長さと懐の深さで相手を制することが多いのだけれど、そういうのが「我ながらなんかずるいんだよなあ」と反省させられるレベルの光景だった。

経験が無くとも体格が無くとも、きちんとした積み重ねがあれば届くのだと、観る者が勇気を貰うに足る試合展開だったかと思う。


以上、主にOB側に焦点を当てて語ってみたのだけれど、現役部員も悪くはなかった。

勝ち星の数を言うと「うん、まあねえ」ってところはあるけど、団体戦としての結果は現役の勝ち。

『この人数差でも場合によっては引っくり返るかも』って懸念を越えられたのは、『試合になるといつもよりちょっと頑張る』ってホントにほんの少しの違いが生んだ結果だと思う。

となれば指導陣としては「やっぱお前らやればできるじゃん」とハードルを更に上げていける証拠、なんて収穫を得られたってことで、いやいや良かった。

さて次は何にどう転んで起きてもらおうか。



おわり。

2022年3月5日土曜日

性善説 20220304

練習始め、何処ぞを少々痛めたとのことで主将の澤田は見学&指示出し。
手には部室にあったのか知らんが木の棒を携えており、僕が小学生の頃にお世話になっていた先生を思い出した。
悪さをすれば足の裏をぺちんっとされて窘められたもので、当時は「他の道場ならブン殴られてる奴も結構いるし、ウチはなんて良心的なんだ」なんて有難がっていた。
現在は体罰=犯罪という世の中だけど、社会規範なんてものはその名の通り社会に依存するものだし、今後どうなっていくのかも分からんからなあ。
痛みを知らずに一生を全うできる人間は、この世に何人いるのだろうか。
ああ、別に体罰推進派、というわけではないので悪しからず。


今回の個人的テーマは「取る」としていた。
状況を動かしてチャンスを作り、手当たり次第に取れそうなところで仕留めに行く、そんな風に動いてみた。
結果はある程度予想通りの内容で、弱い奴ならひたすら取れるし、壁をひとつ越えた奴は全然取れない、そんなところとなった。
ボーダーラインが何なのかと言うと主に2つ、流れとフィジカル。
流れは試合展開のことで、如何に自分の得意な形に持ち込むか、又はどれだけ相手の邪魔ができるか。
フィジカルはまあ、特に解説の必要もないだろうけど、僕の個人的な感覚を言えば同体重(≒80kgくらい)以上の相手は結構しんどい。

練習の終盤には清田監督による抑え込み講座。
「『横四方固め』の『四方』とは何か?」
そんな問いから始まったのだけど、ほぼ全員が下を向いていた。
斯く言う僕も大体の予想しか持っておらず、確証が無いまま聞いていたのはちょっとした秘密、結果、合ってた時はかなりほっとした。
おさらいすると、『四方』とは『抑えるべき体の部位4つ』のことで、『首』『肩(左右それぞれ)』『腰』とのこと。
これらの内2点を制すれば抑え切ることが可能。
僕の主観だと3点なら1階級上の相手でも安定、4点全てならもう1階級、というイメージ。
最近の七帝(男子)の平均体重は70~80kgくらい、堅い分け役や抜き役は基本80kgオーバーなのでそのあたりを考えると、各自の抑え込みの必要レベルを設定しやすいかもしれない。
話を先に進めよう、抑えるべきポイントが分かったものの、「では『何を』『どう』すべきか」が問題となる。
ということで今回は「横四方固めにおける自らの腰の使い方」が例示されていた。
逃げる相手に対して「腰を切れ」とはよく言われるものだけど、「じゃあ切った後はどうするの?」という問いに対する解答は、つまり前述の『抑えるべき体の部位』を制すること。
相手の力をいなした直後に自分の力を相手に掛けてしまう、その一連の流れが重要ということ。
まあ言葉で理解できたところで身体表現可能かどうかは別の話、僕も片方の横四方でしかまともにできないし、体得は中々難しい。


練習後の男子部室では複数人がペンと紙を手にカリカリカリカリ。
2年目水産生の國次主導の下、水産OBOG向けの支援要請振込用紙に諸々を記入していた。
やけに素早く書く輩がいたので「目上の方に送るものだけど、大丈夫か?」と訊くと案の定、、、これ以上は言うまい。
ちなみにそれが誰かと言えば勿論不敬担当の、、、いやこれも言うまい。
当人曰く「お母さんにも言われたことある」ということだったので、やはり教育は難しい。
言って聞かせれば治るなんて、苦労がいつか報われるなんて、人間そんなにうまくできてないもんだなあ。


おわり。

2022年3月4日金曜日

フェイバリット 20220302

諸々の用事を抱えつつ、練習参加。

しかし用事と言っても、主に僕の不摂生が原因で発生したものなので学生には申し訳ないところ。

前半組の2/3くらいのところで離脱となった。

一応、この日のテーマは「実戦に近い動きをすること」と「なるべく有利な立ち位置を確保すること」としていた。

4月からは新歓にも力を割かねばならんので、密度ある練習ができるのも今のうち。

なるべく彼らだけでは気付きにくいところに焦点を当てたいと思ったので、そんなテーマで練習を見ていた。

見えた課題は主に3つ。

・分ける際、緊急避難先を設定しているか

・相手への対応について、想像力を働かせているか

・試合全体の流れについて、理想像は明確化されているか

この辺りを3月中にできるようにしておけば、七帝までの道のりも見えるだろう。

大筋が分かれば、あとは日々の目標に落とし込んでやっていくだけのことで、大学受験を経験してきた人たちにとってはそこまで難しいことではないだろう。

受験と言えば、最近北大周辺には親子連れが多く見える。

20歳前後と、40~50代と思しき2~3人組。

コートやマフラーを体に巻き付け、慣れぬ雪に息を弾ませながら周りを見渡す様子は、きっと春からの新入生なのだろう。

入学の頃には、選択肢の多い学生生活が垣間見えていれば良いのだけど、さてどうだろうか。

昨今の政治家先生方の方針はちと理解に苦しむので、厳しい状況が続いている可能性の方が高そう。

意見を聞けば優柔不断、聞かねば独裁と謗られるのは可哀想だけど、前進するために決断するのがトップの仕事のはずでは。

失敗してもクビになるだけで、社会も組織もその人自身も生きていけるし、ダメだろうか?

ダメなんだろうなあ。



おわり。