2022年3月5日土曜日

性善説 20220304

練習始め、何処ぞを少々痛めたとのことで主将の澤田は見学&指示出し。
手には部室にあったのか知らんが木の棒を携えており、僕が小学生の頃にお世話になっていた先生を思い出した。
悪さをすれば足の裏をぺちんっとされて窘められたもので、当時は「他の道場ならブン殴られてる奴も結構いるし、ウチはなんて良心的なんだ」なんて有難がっていた。
現在は体罰=犯罪という世の中だけど、社会規範なんてものはその名の通り社会に依存するものだし、今後どうなっていくのかも分からんからなあ。
痛みを知らずに一生を全うできる人間は、この世に何人いるのだろうか。
ああ、別に体罰推進派、というわけではないので悪しからず。


今回の個人的テーマは「取る」としていた。
状況を動かしてチャンスを作り、手当たり次第に取れそうなところで仕留めに行く、そんな風に動いてみた。
結果はある程度予想通りの内容で、弱い奴ならひたすら取れるし、壁をひとつ越えた奴は全然取れない、そんなところとなった。
ボーダーラインが何なのかと言うと主に2つ、流れとフィジカル。
流れは試合展開のことで、如何に自分の得意な形に持ち込むか、又はどれだけ相手の邪魔ができるか。
フィジカルはまあ、特に解説の必要もないだろうけど、僕の個人的な感覚を言えば同体重(≒80kgくらい)以上の相手は結構しんどい。

練習の終盤には清田監督による抑え込み講座。
「『横四方固め』の『四方』とは何か?」
そんな問いから始まったのだけど、ほぼ全員が下を向いていた。
斯く言う僕も大体の予想しか持っておらず、確証が無いまま聞いていたのはちょっとした秘密、結果、合ってた時はかなりほっとした。
おさらいすると、『四方』とは『抑えるべき体の部位4つ』のことで、『首』『肩(左右それぞれ)』『腰』とのこと。
これらの内2点を制すれば抑え切ることが可能。
僕の主観だと3点なら1階級上の相手でも安定、4点全てならもう1階級、というイメージ。
最近の七帝(男子)の平均体重は70~80kgくらい、堅い分け役や抜き役は基本80kgオーバーなのでそのあたりを考えると、各自の抑え込みの必要レベルを設定しやすいかもしれない。
話を先に進めよう、抑えるべきポイントが分かったものの、「では『何を』『どう』すべきか」が問題となる。
ということで今回は「横四方固めにおける自らの腰の使い方」が例示されていた。
逃げる相手に対して「腰を切れ」とはよく言われるものだけど、「じゃあ切った後はどうするの?」という問いに対する解答は、つまり前述の『抑えるべき体の部位』を制すること。
相手の力をいなした直後に自分の力を相手に掛けてしまう、その一連の流れが重要ということ。
まあ言葉で理解できたところで身体表現可能かどうかは別の話、僕も片方の横四方でしかまともにできないし、体得は中々難しい。


練習後の男子部室では複数人がペンと紙を手にカリカリカリカリ。
2年目水産生の國次主導の下、水産OBOG向けの支援要請振込用紙に諸々を記入していた。
やけに素早く書く輩がいたので「目上の方に送るものだけど、大丈夫か?」と訊くと案の定、、、これ以上は言うまい。
ちなみにそれが誰かと言えば勿論不敬担当の、、、いやこれも言うまい。
当人曰く「お母さんにも言われたことある」ということだったので、やはり教育は難しい。
言って聞かせれば治るなんて、苦労がいつか報われるなんて、人間そんなにうまくできてないもんだなあ。


おわり。

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