2021年12月17日金曜日

前前前日 20211216

路面状況は良好。

とは言えそろそろ根雪になりそうな雰囲気で、自転車は部屋に収納済み。

よって札幌駅から地下鉄に乗り換えて北18条へ。


東北戦を前にして現役達は調子を上げてきた、と言えれば良かったのだけど、ちょっと微妙なところ。

悪くはない、というところで踏みとどまっているとは思うが、過信でなければいいのだけど。

遠征かつ久々、というよりは大多数が初めての対外試合なので、自然多少の無理はしてしまうだろう。

大怪我にだけは気を付けてほしい。

現状細かいケガは多そうなので、オフ期間、年末年始でしっかり整えておいてもらいたいところだ。

調子の問題点は学生だけではない。

仙人佐々木コーチも、最近は色々不具合を抱えているらしい。

平成の時代から仙人をやっているとは言え、霞を食うにも限度があるということだろうか。

本人は道場で練習を見ながらポックリ逝くのが一番と語ってはいるものの、なるべく引き延ばしてほしいところではある。



おわり。

2021年12月13日月曜日

週に一度の 20211211

前半は男子部員の大半を集めて練習試合。

6対6の勝ち抜き形式。

審判を務めさせてもらい、今回は立ち技の一本も導入。

結果、先鋒がとん、とんと投げて3人を抜くという事態になった。

15人制なら兎も角、6人なので残り2人では相手チームの5人を返せず、そのまま3人残しにて終了。

いやぁ、立ち技は怖い怖い。

僕自身現役のときにぽこぽこやられている身なので分かるけど、本当に気が休まらない。

相手に主導権を渡したままの立ち姿勢は、こちらの消耗が激しすぎる。

対して向こうは虎視眈々と狙いを澄ます余裕があって、ともすれば打込のような感覚で技を掛けてくる。

良い対処法は、対処しないことである。


後半は女子部員主導で、立技と寝技半々くらいの練習メニューを試行していた。

移動打込やスピード打込、たまにはやってもまあ悪くはないのかもしれない。

前向きな志を持って変化していくのは、確かに必要なことだ。

ついでに個人的な意見を言えば、立ちも寝も、負けないことを目標とするなら費用対効果は多分そこまで変わらないように思う。

ただし勝つことを、それもチーム全体で安定性も求めるというのを目指すなら、立ち技はコスパが悪いと言わざるを得ない。

そのあたりを踏まえて、さて彼女らが今後どこに向かうのか、観る側としてはちょっと楽しみでもある。



おわり。

2021年12月11日土曜日

東北戦について 20211209

道場に着いたら前半組終了後、帰りがけの坂田がいた。

未だ詳細が語られぬスケジュールについて聞いたところ、「詳細は詰めているところですが」との前置きの後に教えてくれたので書き残しておこうと思う。

12/18

昼過ぎ? 前日練習、詳細未定。

12/19

昼前 道場着、アップなど開始。

昼頃 開会式、その後試合(勝ち抜き、その後点取り)、乱取、研究。

夕方前 閉会。

ざっくりだけど、ほんとに確度がこれくらいなのでしょうがない。

ちなみに、選手と関係者のみの無観客開催で、OBOGの観戦も不可とのこと。


そういや当日の様子を配信したりするんだろうか、先月の全国大会みたいに。

出来ればいいのかもしれんが、そのための人員や機材も必要だろうし、そこまでの余裕が果たしてあるのかどうか。



練習の話。

この日は実験日のようであった。

僕の立ちと寝の際に使う返しの研究と、清田さんの「なんかで見たんだけどなぁ~」って外掛けの外し方。

僕の方は、使えはするけど汎用性は無さそう、という結果に終わった。

一応改造の余地もあるかもなので、ちまちま考えておこうかとも思う。

ちなみに以前TV放映された「縦四角」「MRS」とは何の関係もない。

外掛けの方については、良いものが確認できた。

使える状況に制限はあるものの、一動作で脱出のみならず逆転が狙えるはず。

もう少々改善したら、現役たちにも広めていいかもしれん。


練習終盤には抑え込みの修整。

この日は主将の澤田と、女子主将の後藤。

胸を合わせること、腰を落とすのがまだしっくり来ていないようで、受けながらあれこれ指図してみた。

少々ではあるが、着実にレベルが挙げられたので良かった。

やってる途中に「後藤は女子にしてはそこまで身体柔らかい方ではないからなあ」と呟いたら、ちょっとお叱りを受けてしまったのがアレだったけれど。

本人曰く「下級生にぐにゃぐにゃがいるだけで、私は普通なんです」とのことであった。

「私は」ってより「私こそが」くらいの勢いで言ってきたのがちょっと面白い。

まあ確かに、人それぞれだよなあ。



おわり。

2021年12月8日水曜日

瞬間、アゴ外れた(気がする) 20211207

「お前閣下にkr(自主規制)されるぞ」

「いや不死鳥の炎に焼かれるんじゃないか」

「まじっすか、紫炎だ」

等々、言われて恐怖に縮こまる某2年目を見つつ着替えた17時過ぎ。

BAD AGAINじゃん、思い至ったときはちょっとニヤッとしてしまった。

詳しくは本人の身の安全と、チームに無用の軋轢を生まぬため、あと僕自身の少々の自己防衛として語らないことにする。

念のため言っておきたいのは、僕はネガティブなことは何一つ言っていないし思ってもいなかった、けど彼はポロリと零していた。


そういえば1ヶ月半前から、平日仕事終わりの練習は後半組のみの参加となっている。

理由は仕事の関係で、正直どうしようもないし「まあ行けるだけマシかしょうがない」と思っていたのだけど、今回は「あれ、むしろこれも良い機会にできるのでは」という転換ができた。

というのも、後半組にだけ指導することで一時的な差異を生み出せる可能性に思い至ったから。

敢えて差をつけてみることで、そこに発生する優位性を活かして成功(或いは失敗)体験と紐づけがし易くなるかもしれない。

紐づけができれば、因果関係を追え、というのは彼ら彼女らにはそこまで難しいことでもないはず。

そんなところでひとつ仕込んでみたのだけど、どうだったろうか。

上手くいけば儲けもの。



練習後、部室で着替え中の2年目國次に話しかけたら、返事のたびに大胸筋か上腕二頭筋がぴくぴくしていた。

本人は無自覚だったらしい、着ようとしていたパーカーも前後逆だったし、彼にはそういう一面もあるみたいだ。



おわり。

2021年12月7日火曜日

そりとびを知らない1年目たち 20211206

先の土日は全柔連の指導者資格の更新講習を受講していた。

内容は、指導における基礎知識や技能、最近のトレンドや受講者同士の情報交換とか。

これらについては、そのうち振り返りがてら別記事にしてもいいかと考えている。

東北戦後の12/20から年末年始のオフになるようだし、冬休みの宿題のような気分。

宿題を計画的にこなせたことの無い人種だけど、まあ誰に強制されている訳でもないし、遅れようと特に問題は無いと思う。

何なら忘れているかも。


本題。

終業後の練習参加。

週の頭、最近は東北戦へ向けての特別講習。

今回は胴絡みとデラヒーバについて、清田監督による掛け方外し方の解説。

それぞれについて2,3パターンを紹介されていたのだが、実際は1つを会得できれば良い。

欲を出すなら、サブウェポンとしてもう1つあれば、我々の界隈ではまず困ることも無かろう。


最近分かったことだが、2年目の若月は時折頭と体が分離してポンコツ化することがある。

おおよその動きをスムースにこなすタイプだけど、たまに顔も「?」雰囲気も「?」となっていることがある。

傾向までは掴めていないが、多分何かしら相性があるのだろう。

そんな後輩に対して、3年目の中山が積極的にあれこれアドバイスしていた。

理系っぽい理論構築を、持ち前の当たりの柔らかさで表現してたのが特徴的であった。

実戦経験不足が惜しまれるが、思考とその伝達はチームの財産なので、これからもみんなでどんどんやっていってほしい。


講習に時間がかかり、乱取は6分×3本。

この日は1年目の長尾、2年目北川、2年目松倉が当たりに来てくれた。

思い返すと3人とも勘の良さを持っている面子で、長尾は静的な、後の2人は動的なところで発揮している印象。

身体能力に難がある僕としては、前者には「ちょっとだけずらして不安定を安定と誤認させる」とか、後者には「好きに動かすけど重要な一点だけは止めておく」とか考えて動くのだけど、今のところはそれで何とか誤魔化せている。

まあ、そのうちそれぞれの得意で越えていってくれるだろう。

気分は刃牙を育てる勇次郎。

いや彼らを喰い物にする気は無いけれど。


今年の札幌はもう暫く白くならないようなので、チャリが使えるままで東北戦を迎えられれば都合がよろしい。

求む、天祐。



おわり。

2021年12月4日土曜日

投げ技は全部技有 20211202

木曜日は部内試合ということで、仕事が休みだったので前半から参加。

チャリで行こうと思っていたところ、外がまあまあな積雪だったので、少々遅れてしまったけれど。


前半組は4人ずつの勝ち抜き戦。

終了後には振り返り、やったことやれなかったこと、出来たこと出来なかったこと。

「今回は分け指示になったけど、もしも取り指示だったら?」って仮定も出てきたりして、成長してるなあ、なんて思ったり。

惜しくらむはやはり4人ずつという、少人数の団体戦であったこと。

まあこれは無いものねだりが過ぎるから、この辺にしておこう。


後半組は個人個人の総当たり。

1年目対決では初心者の田村が経験者の曽我を攻める展開になっていたのが、如何にも七帝って感じがした。

この辺りは実力だけではなく、個人の性格的なところも多分に関わってくるので、攻めるから良いとか、守るのは悪手だ、ということではない。

それぞれに合った道があるのだから、チームへの貢献の仕方も多様で良い。

但しひとつだけ言えるのは、後手に回るのはあまり良くはない。

実力に差があったり、一芸に秀でていれば機を見て仕留めることもできるが、それをやるくらいならさっさと自分の形を作る練習に打ち込む方が、当然打率は上がり易い。


今回は半分以上の試合で僕が審判をさせてもらったのだけど、タイトルの通り投げ技は全部技有にしてみた。

理由は2つあって、1つは試合時間を長くとることによる経験値増。

もう1つは投げ技だけに頼らない意識づくりの推奨。

七帝の審判は(僕を含め)投げ技に厳しい傾向があるので、試合本番で自分勝手に「これは一本だろ」って思ってると、その後を失念して自分もチームも窮地に追いやってしまう場合がある。

投げた瞬間に審判を見るような選手にだけは、なってほしくないなあ。



おわり。

2021年12月2日木曜日

明日から師走 20211130

11月も終わり、年の瀬が見えてきた。

現役たちは乱取を増やし、知識と技術の垣根を埋める作業中。

この日は頭付きへの対処があまり身についていないことが気がかりだった。

腕を縛られるのを若手いて、それでも状況を打開しようとせず縮こまってしまう人が多かった。

どうやら、技術でもってスムースに抜け出す方法があるものと思い込んでいたようで。

全然そんなことない、まずは頑張って無理矢理にでも動くんだ、と指摘しておいた。

手段を選ぶほどには、選り好みをするにはなおのこと、知識も経験も足りていない。

動かずに失敗を積み増すくらいなら、動いてみて成功の種を見つけに行くべきだと思う。


持論ではあるが、技術には2種類のものがあるものと思ってる。

状況を変化させるものと、変化を楽に行えるようにするもの。

僕は専ら後者をやっているのだけど、現役部員、特に下級生にはあまりお勧めしていない。

なぜなら地力がつきにくいから。

そんなわけで、1年目の羽成がその図体に似合わず搦め手のセンスがあるのには驚いたものの、釘は刺しておいた。

ラクな位置取りを嗅ぎ付けられる才能は稀有なものだけど、それだけでやっていくには不安も多いので。



おわり。

2021年11月30日火曜日

明けて 20211129

週末の積雪も大方融けた。

今年の雪は出足が遅く、よってチャリは未だ活躍中。

仕事から練習に行くのに、多少のアップ代わりになってよろしい。

19時頃に到着すると、反復の最中だった。

みんなどう思って技を選んだだろうか、器用貧乏にならないようにと願うばかりである。

三澤先輩の、2年目松倉に対する基本形の引き付けについての提案の場に出くわした。

下から引き付ける際は、襟の奥をとった方が強く効く、ということ。

今の現役の多く(つまりは初~中級者)は逆にゆとりを作りがちである。

これが、単にできないだけなのか、それとも別の展開を狙ってのものなのか。

先輩は「今は色んな技術があるから」「これは昭和の根性論だから」と笑っておられたが全くそんなことはなくて。

学生の内に成果を上げたいのであれば、1~2つの技に絞るのが最適解。

色々できて強いけれど、実戦では取れないって技巧者を多く見てきた。

人生を恙無く過ごしたいのならゼネラリストが良いように思うけれど。


練習後、先週の祝日に行われた部内試合について聞いてみた。

試合については、それぞれなりの結果を出していたとのこと。

練習していることを出せたかどうか、結果に繋げられたかどうか、取った後の疲労感が与える影響、たまたまやってみたことが嵌まったとか、指示は機能したのか。

期待値に対してどうであったかが重要。

ちなみに僕が現役の頃から、不可解なほどに期待値に届かなかった者は「戦犯」と呼ばれていた。 

話を聞いた限りでは、今回の「戦犯」は3年目坂田と4年目近藤。

坂田は審判の任につき、「そのまま」をかけるべきところで「待て」を宣告、状況が展開しそうなところを中断させてしまったらしい。

七帝の場でやっていたら、その後の主将審判会議が魔女裁判よろしく吊し上げの場になること間違いなしだろう。

個人的には「待て」は審判としては逃げの選択、「そのまま」をかけられぬ場合の緊急策と認識しておくべきだと思っている。

近藤については、タイマーのボタン押し忘れ。

こういうのは観戦に熱をあげているパターンがほとんどなので、つまりは選手やチームとして勝敗に大きく関わりかねない状況。

そのときの1秒は、気の抜けた乱取の1分よりも長く重く感じるもので。

いやいや部内試合でよかったなあ。

実際にやってみると、予期せぬ問題点が見つかるもんだ。

見つかれば対処するのは然程難しいことでもないので、どんどんやってみるべき。

そのためにも活動を拡げていくべきなんだが、うん、オミクロン株の影響が大きくならなければいいなあ。



おわり。

2021年11月26日金曜日

勝手に捕捉 BSフジ JUDO

先週末、BSフジ JUDOにて北大柔道部の特集が放送された。

どうやら今週末に再度同時間に放送されるようなので、僕なりの捕捉情報なんかを記しておこうと思う。

予習復習みたいなものとして読まれれば幸いである。

予防線として、放送内容はうろ覚えなので間違い等あればご容赦いただきたい。

順序もテキトーなので悪しからず。


1.新技についての現状。

東北戦で使うんだろうか?

最近の仕上がり具合は確認しておらず、不明。

名前についても同様。

果たして秘密兵器として炸裂させられるか、秘密のままお蔵入りになるのか、乞うご期待。


2.七帝について呼称のおさらい。

七帝(ななてい、しちてい)、七大(ななだい/しちだい)の2表記4音。

ちなみに僕は七帝(しちてい)派。

これについては血で血を洗うような議論が為された歴史が、特には無い。

七帝柔道記の出版、特に漫画化以降は七帝(ななてい)派が増えてきた印象。


3.山下あがりの歴史について捕捉。

以下は聞いた話がメインなので、文末には全て「らしい」がつくものとして読んでいただきたい。

笹谷コーチの学生時代、北大の山下志功先輩との試合で使われたのが原型。

原型に衝撃を受けた仙人佐々木コーチが北大に導入。

暫く七帝で使用するも習得及び抑えを固めるのが難しく、ハードルの高い技と認識されていた。

仙人佐々木コーチが改善を指示し、七帝仕様に完成。

完成させたのが、山下篤先輩。

完成させた人の名前を取り、「山下あがり」と命名された。


4.男子部室の風景について。

あれは例年よりも綺麗な方。

奥の方にはとてもじゃないが休日朝のお茶の間にはお見せできないモノも転がっていたり、、、。


5.坂田の部屋の風景について。

4.と同様。

と言っても聞いた話から想像するに、だけれど。

不憫の人山縣や、漢松尾姐さんと同類と思っている。


あと個人的に面白かったのは、清田監督よりも仙人佐々木コーチの方が尺を長く取っていたこと。

キャラクターが立っているのでテレビ向きだろうし、順当と言えばそれもそうだけど。

また、幹部だけでなく色々な学生に照明を当てていただいており、部の方針とも合致しておりありがたい。

誰しもが役割を持っているし、役を全うするために日々を過ごしている。


そんなところで。



おわり。

2021年11月24日水曜日

用意、どん 20211122

更新忘れてたので、時間は空いたが月曜日の話。

技研2周目が終わった。

最後は肩車、木登り、振り子、トルコ返し、柏崎返し。

これで額面上は、彼ら彼女らに基礎技術を叩き込んだことになる。

あとは野となれ山となれ。

広い裾野から頂きを目指すも、ひと雫を流れに乗せて大海に出るも、それぞれの自由。

道標は例年よりも多い、今回は基礎のその先を2周目としてやっていたので。

さて何を選んで、どう積み重ねていくんだろうか。

先日のBSフジ JUDO では1年目小島の得意技が重藤ワールドということになっていたが、次の七帝の時には編集の力無しでも即答して且つ語れるくらいのモノを身につけてもらいたい。


兎も角、長い期間で飛び飛びの技研もようやっと終わり。

技術伝承の代わりに実戦経験とフィジカルが不足しているのは否めないけれど。

トレードオフで、知識が実戦よりも重視されたというだけのことである。

実戦と言えば、昨日11/23(火祝)は部内試合をやったとのことだったが、僕は生憎仕事で観られず。

まあきっと、色んな感触を得たことと思う。

中途半端な話になってしまったけど、今回はこんなところで。


おわり。

2021年11月22日月曜日

立ってる者は親でも使え 20211119

前半組の終わり頃に到着。

3年目石田へ、首極め横四方のノウハウを伝授。

伝授と言うと何だか大袈裟なのだけど、ざっくり言えば「使えるものをちゃんと使おう」というだけの話。

僕らはそんなに頭がよろしい訳でもなくて、しかし頭でっかちになりがちなところがある。

「抑え込め」と指示されたときに「抑え込みの形を作らないと」と思いがち。

違う違う。

ルール上「抑え込み」となる範囲で、相手を制圧すれば良い。

最適条件を見つければ、確かに少ない力で抑え込めるけれど、まずは全身全霊で抑え込むところからスタートだろう。

技術だけで強くなったって成功事例は、未だに見たことない。



後半組の乱取では、2年目里信と3年目後藤の立技がちょっとだけキレを増していた。

全国大会が良い刺激になったのだろうか、であれば良いことだろう。

僕らは路傍の石ころだけど、だからこそ磨くものもそこら中に落ちている。


練習後、1年目桑村の綱登り。

へビーウェザーにやられたのかってくらいの登り方であった。

まあそれも、増量に成功した代償と思えば仕方あるまい。

フィジカルは重要、当たり前だけど忘れがち。



おわり。

2021年11月17日水曜日

期待 20211116

クラーク会館からメインストリートを北上していく中で、目に入ったのは集団でランニングする学生達であった。

2~3人の少数よりも、5~10人ほどのグループが多く、「お、遂に課外活動の制限も無くなったか?」と期待。

道場に着くといつも通りの2分割練習であった。

勝手に期待して、勝手に悲しくなった19時過ぎ。


さてさて、後半組の練習はちょうど反復が始まる頃。

仙人佐々木コーチや、笹谷コーチもいらしてて学生の動きを見て苦言を呈しておられた。

曰く「技の要点が分かってない」とのこと。

要は、清田監督による2周目の技研で、学生の現時点よりも相当に高過ぎる技術を提示したことで、彼ら彼女らが混乱してしまっているのでは、ということ。

おおよそ正解だと思った。

しかし、それはそれで仕方なく、織り込み済みでの技研2周目であったとも思っている。


荒れ果てた登山道に道標を打ち込む作業、そんなイメージ。

今はまだ、しかしいつかは登って来るであろう人達に残しておくべきもの。



練習後、1年目小島からの質問、「正対下から

相手を崩すにはどう動くべきか」。

僕の回答は「まず綱を登れるようになってから」。

技術志向に陥りがちなのだけど、身体ができていないとお話にならない部分って、結構ある。

技術や知識は加速度的に向上させられるものの、網羅するに3年3ヶ月は短い。

体力は生まれの限界はあるものの、数ヶ月かれば1つか2つ上のレベルに持っていける。

練習時間が取れないから指示することもできなかっただけで、若い衆にやってもらうべきことは、まだまだある。



おわり。

2021年11月16日火曜日

蛙、井の中に戻る 20211115

千葉から札幌に戻り、日常へ。

今週はタックル、重藤ワールド2番、後三角、地獄絞め、3点セット。

道場に辿り着いた頃には、後半組の技研が始まったところだった。

今回も内容盛り沢山で、タックルで脚を捕らえた後の倒し方、重藤ワールド2番と湯本返し或いは基本形との関連、後三角では練習での型と実戦での掛け方の違いとか。

七帝は勿論のこと、国際ルールでも運用可能な、若しくはBJJや総合格闘技にも一部関わるような技術論が展開されていた。

清田監督の本質は戦士寄りであるがゆえに、実利志向と年の功が掛け合わされて濃い。


毎度言っているような気もするが、学生達には何とか自分に叩き込んでいってもらいたいものだ。

おそらく、現時点ではわからんことの方が多いけれど、それは織り込み済み。

施設の水槽から、海中の養殖場に放り込んだような思いをしている。

再来週からは、遂に放り出すことになる。

彼ら彼女らは、大海にて流れを掴んでくれるだろうか。

まあそうでなくては困るし、きっとできることだとも思っている。


先達は多くいらっしゃるので、会える時が早く来ることを祈ろう。

先輩方、Go toの折は是非道場へ。



おわり。

2021年11月14日日曜日

優勝大会 20211113

備忘録として。

女子は1回戦が相手校欠場により不戦勝。

2回戦では1勝2敗で敗退。

アップの様子。


午後からの男子は、1回戦を0勝4敗で敗退。

アップの様子。


以上、久しぶりの団体戦は初日で幕を閉じた。

今回は寝技でやられるシーンも多く、現時点の現役の技術不足を確認できた。

流石に総合力で上回る相手に通せるほどではない、ということ。

そもそもいつもやってる練習では目的が違うし、量も万全ではないので、仕方ないといえばそれまでだけど。

とにかく、一定の経験と改善点は得られた。

まあ僕としてはIJFルールの試合はオプションもオプションなので、ここにどれだけの力を割くかは彼ら彼女ら自身にお任せしたい。



あとは試合以外の話でも。

慣れないことをやれば何かが起きる。

松倉が忘れ物をするハプニングとか。

千葉出身の3年目石田が案内役として張り切っていたものの、若干空回りして煽られてて、不憫だったとか。

先輩のウインドブレーカーで首都圏を闊歩する幹部学生とか。




おわり。

2021年11月9日火曜日

[修正]証明 20211108

道場に着くなり「コレお願いします」って、実験器キットみたいなのを渡された。
技研をやっていたのでそちらを観ておきたかったものの、渡してきた坂田の余裕の無さを感じ、甘んじて従うことに。
で、結局何なのかというと、COVID-19感染の簡易検査。
今週末、千葉にて行われる学生柔道優勝大会、北大は男女ともに出場予定なのでその準備ということで。

[文章削除]

検査結果は良好。
現役部員その他大会に登録していた関係者も同様。
とりあえず大会には行けそう、関東の先輩方よろしくお願いします。
とは言っても感染対策でお互い顔を合わせられるかどうかも、まあ、厳しいようなところがあるけれど。

[写真削除]
 

大会前ではあるものの、現役部員たちはいつも通りの練習。

技研2周目も終わりが見えてきているものの、残っているのは変わりない。

あと、12月には東北戦も予定されている。

強豪選手の就活会場にかけられる時間や労力は、そう多くはない。

まあ最終的にはは個人の思考に依るので、現役の彼ら彼女らが存分に動くのであればそれが一番である。


備忘録として、今回の技研は腕返し、湯本返し、金次郎返し、重藤ワールド、十字五種。

人名付きが3つもあって、ちょっぴり豪華な気分になる。

今回も1周目の基礎知識のおさらいに加え、展開や派生、小ネタ等盛り沢山の内容であった。

学生達にはぜひ、叩きつけられた膨大な情報量を捌き切って、それぞれ優先順位付けをしてもらえると良いだろう。

僕も指導者としてできる範囲でそれぞれのフォローはしていくのだけど、そうやって与えられた技はやっぱり、自分で選んで培っていく技には敵わない。



おわり。

2021年11月4日木曜日

銀杏並木が見頃(見てない) 20211101 20211102

北大柔道部に季節は関係ない。

日々目の磨り減った畳の上で転げ回るのが年中行事である。

13条門からの景色が如何に見事であろうと、それで「練習中断、今日はジンパだ」なんてことにはならない。

それよりも、季節がら身に堪える寒風が入り込んだり、折角暖めた空気が全て抜けていったりするのが大きな問題だろう。

素晴らしい景色なんて見れずとも生きることはできるが、凍えてしまえば人は死ぬ。

よって、「13条門付近にめっちゃ人いたわ」って僕の発言に8割方の部員がピンときていなかったのも、然したる問題ではないはず。

そういえば、銀杏の実を拾ってアレルギーになって休んだ先輩がいたって事件もあったのは、ちょっとした秘密にしておこう。



さてさて、現役部員は練習にて失敗を重ねている。

これがとても良い傾向で、というのも失敗の質が変わってきているから。

「何もできず目標が分からない」から、「何かやってみたけど目標設定を間違えていた」に。

清田監督主導の技研で、身に余る知識を放り投げられているのが現状。

それでも個々で経験を積んで、なんとなくの方向感が分かってきているように見える。

規制上個々に時間をかけるのも難しいけれど、僕としてはできる範囲でやってくしかない。

今の段階だと、3~4人くらいにそれぞれテー マを設けて、2~3週間かけてレベルをひとつ上に持っていくようなイメージ。

成果は出てきている、と個人的には思っているが、客観的にもそうだったらいいなぁ。



おわり。

2021年11月2日火曜日

引き継ぎ 20211101

月曜日は技研。
今回は横捨て身、頭つき、腕緘4番、オモプラッタ、十字逃げ。
1周目の基本情報を土台に、展開や変化、小話なんかのてんこ盛りであった。
テレビ撮影も火曜までやるということで、技術流出を危惧したのだけど、ちょいちょいカメラを置いてたのでどうだろう。
もしかすると前半組で良いだけ撮っていたのかもしれない。
僕は後半組からの参加だったので分からん。

しかしよく考えてみれば、柔道部でオモプラッタの攻防を解説することって中々無いかと思う。
「柔道におけるオモプラッタの展開全集」とか銘打ったら売れないものかね。
小話の中では先生こと岡本や、僕のひとつ上の小坂さんも出てきて懐かしさを覚えた。

練習後には、2年目の北川が2009年の日誌を発掘してきて、昔話を少々。
まあ僕は2011年の入学なので、聞いた話がほとんどだったのだけれど。
そんなこんなで、代々引き継がれてくものがある。
途切れそうな色々を、できるだけ残しておきたい。
納会とか追いコンとか、今年度こそはできないだろうか、難しそうだけど何とかならんものかなあ。
衆院選も終わったし、あとは政治家先生方の決断を待つしかないか。


おわり。

2021年11月1日月曜日

益荒男 20211029

道場に着くとテレビ番組の取材でカメラが入っていた。

仙人佐々木コーチを筆頭に、笹谷コーチもいての手厚い体制であれやこれやと語っておられたので、僕は安心して学生だけ見ていればよく、ありがたかった。

そういえば佐々木さん、自称写真などなどのカメラ嫌いだったはずなのだけれど。

まあしかし、なんだかんだ記録に残しておくのは良いということで。

ただし、取材の予定に某部員の自室内でのインタビューがあると聞いたのが、心底不安なところではある。

ちゃんと片付ければいいのだろうが、そういう突貫工事は粗が出ないということはあり得ないので、彼が放送後に親族の方々から引っ叩かれないことを願っている。


練習ではちょこちょこと混ぜてもらった。

足抜きと亀、正対上ならほぼ全員と、正対下と立技は半分ちょっとの人たちとならやれる、というのが僕の現状。

そんなわけで主将の澤田と2日連続で亀取(僕が亀)をやったのだが、これが中々。

前日に「まず亀を削って不安定さを与え、その後に技をかける」ということを伝えたのだけど、削り方が荒いこと荒いこと。

往年の大御所を思い出した、というか何なら超えてた。

そんな被害者意識で練習後、部のタブレットで撮影されていたのを観てみると案外そうでもなかった。

「こんなん一発反則負けじゃねーか」ってレベルのものはそう多くはなかった(0ではない)。

首がやられてしまうと思ったものの、現状2,3日経って異常が無いので、まあ大丈夫ということだろう。

そんなわけで、終わってしまえば澤田の「削り」について、最初の入りとしてはあれでよかったのだろう。

委縮したところから積み上げるより、少々はみ出してそこから磨きをかける方が効率的ではある。

しかし問題は、現在のチーム状況でそれを満足に受けられる人材がいないこと。

しばらくは僕がサンドバッグになるしかないのだろうか、緊急募集かけないと。



おわり。

2021年10月29日金曜日

このくらいで勘弁 20211028

感染者は驚くほど減っている。

諸外国と比較すると差がよく分かる。

パリだかどこだかで柔道の国際大会があったらしいが、ほぼ(完全に?)ノーマスクでやり通したと聞いた。

そんな欧州の国々と比較しても、日本の感染状況は明るい。

何が要因かは分からんが、全体としてはそんなところ。

しかし北大の規制レベルはまだ落ちてこない。

よって柔道部の前後に別れた練習は続いている。



この日は亀取と抑え込みに少々参加。

前者では技に入る前の準備や、技間の繋ぎ目での動き方が課題と見た。

技研で教えるには細かすぎる部分なので、実戦で壁に当たったときに教える、ということで指導をしている。

本当はみんな「躓くの分かってるなら事前に教えてよ」ってところかもしれんが、現実問題難しい。

あとは人間、自分で苦労して得たものだけを覚えているって習性もある。

後者、抑え込みではバランス感覚がまだまだであった。

重心の配分や、相手にかける力の向きなんかが分かってくると、成功率が驚くほど上がる。


あとは別件の打合せなんかも。

別件と言ってもまあ、部誌なんだけど。

今年の係は無事に収集できるのか、乞うご期待、そんなところ。



おわり。

2021年10月13日水曜日

新技検証 20211012

「実験的にみんなにやってみてもらいたいんだわ」と、仙人佐々木コーチの一声であった。

情報流出のリスク(閲覧数的にはほぼ無いとは思うものの)を鑑みて詳細は伏せるが、抑え込みの開発が開始された。

今のところ9割方が30秒間、どころか10秒程度も抑えきれないような状態である。

実用段階まで行けるかもわからんが、兎に角色々と試してみるべきなのだろう。

出来るかどうかわからんが、まずはやってみること。

やっていく中でそれなりの工夫が積み上げられて、日向に出ることもあるかもしれない。

昨日の段階では

・脇の締めが盤石であること

・相手の体をパンパンに張るだとか、あるいはギチギチと引き絞ったような状態にすること

・返されやすい方向に支えを作っておくこと

なんかが条件のような気がしていたが、実現させるのが中々に難しかった。

上記は正攻法に詰めすぎているようにも思え、もしかすると全く別の発想が良いのかもしれない。

コロンブスの卵的な「あ、それでいいんだ」って、そんな解が出てきても良いだろう。

そういう意味では年月を積み重ねた僕なんかよりも、現役部員たちの方が面白いことをやってくれるものと期待している。


現状は相変わらず、感染対策のため練習時間は2時間までとしている。

つまり時間は非常に限られているので、練習時間にしかできないことに焦点を当てるのが本筋だろう。

つまりは思考よりも試行を優先させて、どんどん失敗してもらいたいというのが僕なりの考え。

動いていく中で小さな成功体験があるはずで、そこから考え始めても遅くはない。



おわり。

2021年10月12日火曜日

技研追加事項 20211011

今週のラインナップ。

横帯取、両足担ぎ、浅野返し①、遠藤返し①、舟漕ぎ。

清田監督による振り返りと、それに追加して展開先、派生先の紹介もなされた。

正直に言うと、全員にやらせるにはハードルの高いもので、しかし実戦運用を考える際にはある程度必須となる、というレベルの技術であった。

逆に言えば、追加事項を1週間のうちにそれなりにこなせるようであれば、ある程度その技が向いている、という判断基準たり得るのかもしれない。


横帯取では、相手を真横に返せるかどうか。

つまりは形に入った際の固定と、掛ける際の位置関係。


両足担ぎにおいては、胴の挟み方と首・袖の制し方。


浅野返し①は噛付かれたその際における下準備。

原型になれば、下準備の精度と重心の感覚的理解。


遠藤返し①では、括った腕の締め上げ力、相手の上半身の制し方、また複数の返し方。


舟漕ぎにおいては、その先の絞めについての理解と、位置取りによって変わる派生技。


どうやら剣道出身者は浅野返しの原型と相性が良いかもしれない、という説が浮上した。

清田監督、前主将片桐の2人に加え、今回1年目の石田がそれなりの筋の良さを見せていた。

後は3年目の石川ができるようになれば、説がより補強されるのだけれど、どうだろうか。


そういえば今回の技研、最後の舟漕ぎは受けが苦しむ技の代表格でもある。

後半組に紹介の際、受け担当が苦悶の表情を浮かべるたびに1年目の某粗相担当君が口の端を持ち上げていたのがちょっと面白かった。

目尻も下がっており、やはり彼は良い性格をしているのだなあ、と。



おわり。

2021年10月6日水曜日

秋雨寒い 20211005

気温が下がり、尚且つ雨。

前日から10℃近く冷え込んで、動き出すのが億劫に感じるような、そんな具合だった。

だからと言って練習内容が変わるかと言えばそんなこともなく、日々をしっかり過ごすのが重要。


今回のお試し内容は、今僕自身がどこまでやれるのか、ということだった。

結果思い出したことがひとつ、僕はそもそもが弱かった、ということ。

柔道能力は普通かちょっと低め、上背がそれなり、筋力は普通、反応速度もそこそこ、柔軟性がちょっとある、そのくらいが僕元来のレベルである。

柔道界全体ではなく、七帝柔道界で。

5年10年やっているからこそ、現役部員の強い層の人たちと戦えているだけの話。

たまにそれを確認しておかないと、弱者ゆえの工夫や謙虚さを失ってしまう。

いやー良かった良かった。

でももうしばらくは、部内の上位レベルの人たちとは乱取やらないだろう。

彼らの練習にならないってパターンが多くなるだろうし、僕個人にも大して得にはならないから。

あとは膝の不具合を誤魔化せない、もしくは再々手術が必要になりそうなリスクも感じた。

身の丈の範囲内だけでやるってのが、OBOGの特権または処世術みたいなもんかもしれない。

身体が不自由な分、今までにない別のことも試していくのが筋だろう。

それがいつか誰かのために役立つかもしれん。

膝が使えなくてもできる正対下、考えてみようかなあ。


練習後は彼らの食生活の話も少々。

「ご飯と味噌汁、飲み物はお代わり自由で、カレーも飲み物に含まれる」そんな学生会館もあるらしい。

いいなそれ。



おわり。

2021年10月5日火曜日

お試し 20211004

月曜日は技研の日、実のところ失念していたけれど。

今週は3週目(2回目)。

帯取返し、腕緘み②、片足担ぎ、横三角②、亀関節絞め。

僕が道場に着いたのが18時過ぎ、そのころには前半組は技研も終わっており、仙人佐々木コーチが指導したとのことであった。

乱取を少々観ることができ、試しに動きの指示をしてみたところ上手くいった。

亀の守り、状況の展開方法、特定の状況でのみ使える技術、実戦で使ってなかった技術の使用。

色々と口出ししてみたところ、それなりに動いてみてくれた。

しかも良い攻防が出てきて、殻をひとつ超えたような印象。

実際の攻防の中で、外からの声に反応して今までにない動きに挑戦、そして結果を出す。

そこに立ち会えた、と言うよりもっと緊密な感じだろうか、言わば当事者の中に入れたのがとても心地好かった。


後半組は1年目比率が高く、技研にほとんどの時間を割くこととなった。

佐々木コーチは帰宅されたため、指導は僕がメインに。

2回目ということもあり、各技について、1年目に現段階で覚えていることの披露もしてもらった。

出来具合は微妙だったものの、まあそんなもんだろ、というところ。

むしろ出来ないことを隠されるよりも、皆で議論する種になるので得。

彼らにはプレッシャーだったかもしれないが、やって損はなかったな、というのが僕なりの感想。

披露の後に指導、一部不勉強で現役には手間をかけたものの、何とか終わらせることができた。

僕も分からんことはいろいろある。

仮決めで色々と理屈を捏ねているものの、生きた経験、実際に運用している人らの知識には緩和ないだろう。

彼らがそれぞれに扱う技について、そんな風に今の僕を越えていくこと、現役にはそんな風な望みも抱いている。



おわり。

2021年10月4日月曜日

自然界はそろそろ収穫の時期 20211002

仕事の影響もなくフル参加。

そういえば道場までの道のりにて、久々に北大構内の昼の景色を楽しめたような気がする。

前日は夜だったので分からなかったが、木々の葉が色を変えており、秋の訪れを感じた。

道場前の胡桃の木枝でリスが駆け回っていたのも、風情。


練習では打込あたりから現役と離れつつ、観察メインに。

ここ数年は、練習にどれだけ混じるべきかの選択に迷う。

現役部員と色々な距離が離れつつあることに最適解を見出せず、かと言って自分から「前へ前へ」というのも恐らく違うような気もしている。

オジサンになってきたということだろうか、どうせならダンディズム溢れる渋めが良いのだけれど。

こんな事を考えてしまうのも、「感染リスク」なんて言葉が原因だろうきっと。


さて練習の話に戻る。

前日に紹介した後ろ袈裟だが、全体としてはそれなりの出来になっていた。

一部、入りの部分で妙なことをやっていたものもいたけれど、即修正できることだったので問題はそれほどでもない。

むしろ間違いを機に、技術の厚みを増してくれれば良い。

まずは経験値を積む。

技術導入時期では思考(理解に要する時間)と体験とは1:1くらいでも良い。

しかし今は体験の比率を上げる時期。

下手の考え休むに似たり。

組んで動ける時間は大変貴重なものであるため。

であるからには、どう発破をかければ経験を加速させられるだろうか、ちょっと考えている。



おわり。

2021年10月2日土曜日

やっと更新できた 20211001

練習再開ということで、仕事終わりに道場へ。

後半組には問題なく、むしろ前半組の最後の方も少しは見れるかもなんて思いきや、残業により道場着は19時頃になってしまった。

そんなわけで後半組の反復からの観察。

皆さん久々すぎて感覚が掴めてなさそうだった。

1年目の桑村の相手をしてみたのだけど、増量に成功したのか道着がパンパンに。

しかし動きがぎこちなくなってしまっており、体型と動きとのバランスを取る作業が必要とみられる。

1年目だしこんな情勢なので、生活や練習量も波があろうから、色々な変化の中で自己観察・理解を進めていけば良いだろう。



練習の最後には「後ろ袈裟を教える」との会話が仙人佐々木コーチの方から聞こえた。

『ほうほうそうなのね』なんて思ってたら「森本が教えるから」って突如のご指名。

なんの準備もなかったが、却ってちょうど良いくらいのざっくり説明ができたのではないかと、夜が明けてからは開き直っているところ。

コツとしては、相手の制し方を胴体メインにするか、脇メインにするか、ということだろうか。


練習終わり、仙人佐々木コーチが宣言していたことによると、「お客さん扱い、初心者扱いはもうやめよう」とのこと。

つまり、技術指導としてはギアを2~3段引き上げるってイメージか。

こういうのは時期を見て、踏み出す時は思い切り行くべきものなので、幹部たちの了承があるのならそれも良いかと思う。


そしてどうやら年内に東北大との定期戦をやる、というような動きもあるとのことであった。

ならば尚更、育成の回転を引き上げていくべきだろう。



おわり。

2021年8月15日日曜日

夏が終わっていた 20210814

今週も終わるところで、初めての練習参加。
先週までの暑さは鳴りを潜め、東海支部増田先輩より贈られたという業務用扇風機は所在なさげに部室に置かれていた。
まあ、来週また少し暑くなるらしいので、活躍の機会はまだあるだろう。
それに、毎年夏は来る。
その時に使えば良いだけのこと、備えが重要ということ。
しかしモノの扱いの悪さに定評のある北大柔道部員が、冬の間に壊さないかどうかは心配である。


練習について、技研2周目。
1周目では3日間という強行軍的スケジュールで駆け抜けたものが、今回は丸1週間のじっくりタイプ。
全体としての出来はまあまあで、1周目に結構な頻度で見ていた変な動きは、流石に殆ど無くなっていた。
何とか繋がったなあ、と胸にしみじみと来るものがあった。


後半組には見ない顔が。
話を聞くと1年生で柔道経験者、七帝についても既知とのことで、「前期の間はサークルを色々と回ってた」らしい。
「テニサーにも行ってみた」と言い、コミュニケーションにおける挑戦能力については剛の者だった。
多様性の確保は重要事項なので、ぜひとも柔道部の一員になるのが良いと思う。
まあ、良い年したおじさんが大学生に強要は余りすべきではないので、現役たちにそのあたりはお任せ、という名の思考放棄。
タイミングとしては良いころだろう、夏休みや後期開始時点での新歓活動も、隠れ柔道経験者や興味を持っている層に効果的。
北大生はワクチン接種も進んでいるので、解禁事項がどんどんと増えることを切に願う。


おわり。

2021年8月6日金曜日

立ってる者は親でも使え 20210805

猛暑続く札幌。

競歩やってるんだったか、冷涼を期待した札幌でこのザマなのは大層かわいそうだ。

レース開始直後の集団において、内側の選手はとんでもない不快感を味わったに違いない。

そんな密集状態より一つ上、密着状態になるのが柔道。

しかも寝技になるとより暑苦しさが増してくる。

更に、抑えられる側にもなれば熱の逃げ場が殆ど無くなり、まさにサウナ。

現役たちが蒸かし芋になるのも、もはや時間の問題だろう。


そんなジャガイモたちは、少しずつ芽を出し始めている。

技研1周目が終了し反復の技指定が解けて最初の日、各自思い思いの技を練習していた。

対戦相手を仕留めるほどのソラニンを蓄えるには、まだまだこれから。

相手がかかってくれる技から、自分で掛けに行く技、掛かる技、仕留め得る技になるには、色々の知識や身体能力、個々による工夫が必要であるので。


そして、全員に一端の七帝戦士になってもらわんと困るのが昨今の台所事情。

北大はそこそこの人数がいるものの、全く安心できる状況にはない。

現役たちに実感は薄いのだろうが、現段階で「弱く無知でも仕方ない」って人がそのままでいて良い時間は、思うよりもっともっと短いはず。

そして強い人にはそれ以上の責任が与えられるのがお決まりでもある。

つまりは、手を抜いて良い現役は、誰一人としていないということ。

しかし頑張るには諸々を整える必要があるのも事実。

まあずは熱中症に注意、基本だが食と睡眠を整えるのが良い。

この時期は瑞々しい夏野菜を東北地方の郷土料理「だし」にすると、ごはんがかなり進む。

キュウリやトマト、ナスあたりが定番だろう。

主食が米派の人はぜひ、パン派は分からん。



おわり。

2021年8月4日水曜日

一寸の虫 20210803

技にはいろんな解釈がある。

この日は各種柔道に造詣の深い笹谷コーチから、肩車についての説明をいただいた。

七帝仕様、IJF仕様、肩車、飛行機投げ、投げの方向、掛け方。

それぞれの動きの違いは思想の違いによるものなので、スタート地点を間違えるとあべこべな練習になり効果が低くなってしまう、というのが要点だったかと思う。

この発端は現役部員がそれぞれの肩車を反復練習していたことで、更にその原因は、技研時に「いろいろやり方はあるけどあとは自分で選んでね」というスタンスをとっていたことだと思う。

そういう意味では清田監督による技研は、現役にとっては些か情報過多だったのかもしれない。

しかし、数多ある者から一つを選択し、自分なりのものを作り上げる、という工程は結果を出すためには不可欠なものでもある。

物事には表も裏もある、と言うより多面的な物事をどこを捉えるか、切り取るか、ということか。


ちなみに七帝柔道を10年間やった僕でも、技研1周目についての理解度は知識的には8割、身体感覚的には6割くらいだった。

現役部員がこれを上回ることは、おそらく無いだろう。

というか、有ったらそこそこ凹む。

そして2周目をやるときには1周目の知識や経験は薄れているはずなので、復習をどの程度やるか、というのは次の課題。

はやく諸々の制限が解禁されればいいのに。

まあ、難しいか。

死ぬリスクを上げるよりかはだいぶマシだろう。

そういえば、僕の職場のおじさんで「コロナワクチン売ったら中にマイクロチップが入ってたり、何年後かにmRNAが暴走したりするかもしれない」と言ってる人もいたのだけど、どうなんだろうなあ。

僕の調査能力が甘いせいかあまりそういう情報は見つからず、職域接種で1回目を終えたのだけど。


話が逸れた、そしてなんだか書くのも疲れたので、あとは面白かった会話を断片的に記しておく。

「後藤には”マスター”の称号を与えた」by”仙人”佐々木コーチ

「ふふーんそれはねぇ♪」by3年目石田

練習後、部室にて。


写真撮り忘れたけどこのくらいのヤツが部室に佇んでた。


「僕らはまだゴキ○リを萌えの対象として認識出来ていないだけなんですね」by中島

「頭身が短いから可愛く見えるんじゃないですかね」by”先生”岡本

その後先生は小さき者を掌に受けて観察し、部室の窓から外へと送り出してあげていた。



おわり。

2021年8月3日火曜日

1周目終わり 20210802

ラストは肩車、木登り、振り子、トルコ返し、柏崎返し。

肩車は亀からの逆転方法、木登りは正対上のチャンスの一幕、振り子はピンチにも罠を仕掛ける狡賢さ、トルコ返しは身体構造の返し、柏崎返しは筋力ではなく自重を使った返し、というのが僕の感じた重要部分。

観察していて、全体的に肩車が上手いことできていたのには少々驚いた。

IJFルールの試合で多用されているからだろうか、投げの構造を理解して動けている部員が多く、そうなれば後は放っておいても何とかなりそう。

そんな放っておける領域を、今後ともどんどん拡大させていってほしい。

ただ、不意に「基礎ができてねぇ」とか言い出すこともあるので、そのあたりは指導者としての我儘。

「未知」は「既知」に、「できない」は「できる」にしたいし、「できる」なら「もっと」と考えてしまうものである。

そして傲慢にも、たとえそれを相手が望んでいなくとも、というのがミソ。

教育とは押しつけである。


COVID-19について、北大内での接種も進んでいるらしい。

道場内にはワクチン接種後で腕が上がらないという部員もいた。

副反応については個人差もあるし、まあ、道場に来て見学だけでもしてくれたのはありがたいと思う。

講義も続々と終了していく中、今年の1年目については、単位取得に難のある者はいないようで少しほっとした。

あとは後期になり雪が積もるとヒトの心理状態も変わるので、特に道外生はそのあたりまで気が抜けない。

「勉学に励め」なんて僕の口からは決して言えないけれど、「いろいろと支障の無いようにこなしておいてくれ」くらいならぎりぎりセーフかと思う。

ああ、これも無粋な押し付けか。


ちなみに技研2周目については、おそらく来週からやるとのこと。

次からは5種/週として、1周目で駆け抜けて漏れた部分の補完や、出来る技に関してはそこからの派生についても解説していく予定ということで、学びの時期はまだまだ続く。



おわり。

2021年8月1日日曜日

北大五輪化粧中 20210731

札幌はひたすらに良い天気が続く。


北大メインストリート、クラーク会館側から北向きに撮影。


お日柄もこれだけ良すぎると有難みも無くなるもので、自己中心的な自分の小ささを感じてしまう。

こんな中で分厚い道着を着て暑苦しい人達とやり合わなければならないのが、柔道部が辛さを感じる典型的な例のひとつだろう。

14時練習開始の前半組は特に堪えたと思う。

準備運動、基礎運動、打込・投げ込み、そして反復と続くのだが、明らかに集中力が落ちていた。

暑い中で慣れない技をやるのは相当なストレスだったと思うが、初日よりもだいぶ様になってたのは僥倖。

やはり寝技は練習量と成長がリンクし易いので良い。

そういえば僕にしては珍しく五輪の柔道競技を見ていたのだけど、あの程度の寝技技術なら2~3年目でそれなりの範囲で習得してそうな気もする。

まあ、「使い物になるか」という点ではやはり雲泥の差が出るような気もしているけど。

そのあたりは技術以外の身体能力や反射速度、勝負勘なんてものが大いに働いてくるので、となると基本的に僕らの方が弱いって結論になると思う。

あとそもそも競技として全然違うものだし、その観点からも同じ土俵で比較してはいけないだろう。


まあそんな上級アスリートの方々の話なんて置いておくとして。

どうも七帝の代替大会をやる動きがあるとのこと。

優勝大会、というよりも錬成大会的なものらしい。

個人的には、まず各大学の現役たちが全員集まれたら良いなあ、と思うのと同時に、今年や去年の代のOBOGが連合軍を作って出てくれないかなーとも夢想している。

ガチガチの試合をやるとなれば研究や仕事に差し障るだろうから、錬成大会くらいのポジションならギリギリOKなのではないかと思うのだが、どうだろうか。



そういえば暑中見舞いがてらメロンを差し入れてみたのだけど、やはり学生の彼らに果物は高級すぎるのだろう、余程珍しがられた。

ひと口大に切ったメロンを見て「これなんですか?」と訊ねてきたのが数人。

ひとり、「同じ差し入れ貰うなら女性からの方が良いっす」という不敬な奴もいたのだが、僕への敬意なんかよりも、今どきそういうのは冗談としても認められない傾向にあるのでこれは危険かもしれない。

いやでもアイツ心の底から思っててもおかしくないなあ、別の意味で処世術を身に着けてほしいかもしれん。

しかし性別の差を越えられない程度の先輩力しかないっていうのも、ちょっと悔しい気もする。


とまあそんなこともあるので、このブログを読んでいて「ちょっと現役たちに差し入れでもしてやろうか」って思った優しい方々に置かれましては、ぜひとも美男美女から届いた、という設定でお送りいただければ幸いです。

そんな感じで、まあ、いいか。



おわり。

2021年7月31日土曜日

佳境 20210730

技研(1周目)も残すところあと1週。

先週くらいから札幌も感染者数が増え、緊急事態宣言並になっているものの、制限が出る気配は無い。

きっと五輪をやり切る名目で、色んな圧がかかっているのだと思っている。

「勉学研究や課外活動は禁止してるのに、大学構内に部外者を大量に入れてマラソンやります」は筋が通らん、ということだろう。

なので、五輪終わった瞬間にパラリンピックまで緊急事態宣言になるのではないかと疑っている今日この頃。

現役学生は前期の講義が終了してきているようで、悲喜交々っぽい。

当然、中には単位取得が危ういって人や講義もあるらしい。

そういや慌てて教員に交渉を始めたり、土下座しに行ったり、土下座と言えば、試験前だってのに「如何に教授に『コイツかわいそうだし仕方ねーか』って思ってもらうか」を練習し始めるような奴もいたなあ。

あと、「移行点良くしたいから部活休みます」って人と普通に練習続けた人で、後者の方が成績良かったこともあったし、やはり人間普段の努力が重要になるらしい、と僕は思っている。

しかしまあ、講義内容や教員との相性の運って要素も、間違いなくあるのだけど。



話を戻すと、第9回目の技は以下の通り。

両手刈り、掛けた時に体の軸を崩さないようにするのが難しい。

重藤ワールド②、受けがちゃんとしてれば①よりも難易度は低い。

後ろ三角、これ実戦で極めたとこを見たことない気がする。

地獄絞め、IJFルールだと「抑え込み」扱いだけど、それで上の人が油断するだろうから案外使えるんじゃないかと思ってる。

3点セット、前付きへの逆転2つに関しては、前に出ることと脇~肩に体重を載せて相手を制するのがコツ。


最後には仙人佐々木コーチから抑え込みの講義もあった。

肩極め横四方で、手前から極めるタイプの抑え込み。

これは結構強い抑え込みなのだけど、そこに行けるパターンが少ないので実践投入が難しいってのがネック。

後ろ帯を取った位置に合わせて、前腕と上半身の前面で相手の縦のラインを制するイメージ。

基本形からの派生では、中級者に割とかかる。

初心者は良く分からん動きをして形に持っていけないし、上級者になるとそもそも返せる形になってくれない。

なのでそれなりにやってる中級者が「このパターンは知らんかったわー」ってのが多い。



おわり。

2021年7月28日水曜日

「あれにかかるとな、小宇宙に巻き込まれたみたいなんだわ!」 20210727

まず極私的な話をさせてもらうと、久々に走った。

1年ぶりくらいのランニング、今現在自分の膝がいかに脆弱かがよーく分かった。

物心つく前の幼子の気分。

走りたくとも足が出ぬ。

そういうわけで終業後に一旦帰宅の後、チャリで道場に向かった。

負担少なくスイスイ進めるのは文明の有難み。

無くとも生き抜ける真のオトナになるにはまだまだ遠そう、出来ないことだらけの三十路が誕生する予定である。


さて本題、「出来ない」を「出来る」にするにはいろんな仕掛けが必要なのだけど、ということで技研の話。

今週前半の指定は腕返し①、重藤ワールド①、湯本返し、金次郎返し、十字五種。

反復の経験値がかなり変動するものが多い、変動の倍率は取りと受けの理解度次第。

よくあるミスだけ記載しておこう。

毎年半数以上が間違えるポイントなので、2周目を観る僕のための備忘録。

腕返しの取り、能動的に結果を求めがち。

重藤ワールド①の受け、日和りがち。

湯本返しの取り、上半身か下半身のどちらかのみに固執しがち。

金次郎返しの取り、腕力だけで返しがち。

十字五種の受け、取りの反応を確かめがち。

多分このあたりだろう。

今は短時間であれこれ詰め込まれているので現役たちも整理しきれていないけど、性に合う技があるはずなので、それを軸に考えさせるのが良いような気がしている。

性に合う合わない話だと、後半組の最後の研究時間での「正対上がかみついたまま守りに入ったら」というテーマでの対応策が面白かった。

あくまで正攻法で打開したいという最初の案に、僕はリスクをとって正攻法が使えそうな状態に近づける方法を、その後女子主将の後藤はより簡易・安全で効果の高そうな別技術の導入を提示した。

たしかにそれはいけそうだな、と思わせられるもので、感心感心。

あとは、そもそも論として「そんな面倒な状態に固定されないように」という解もあったし、やはり人によってやりたいことやれることは違う。

何というか、色んな所で色んな形の芽が出始めてきた、そんな気がした。



おわり。

2021年7月25日日曜日

(追記あり)札幌の最高気温は平年+5℃以上らしい 20210724

ここ2週間くらいの傾向で、こんなんじゃ札幌に来た意味がないじゃないか、とも思える今日この頃。
気温的には本州や九州とあまり変わらず、湿気が無いのだけが救いかもしれない。
せめてもの抵抗として、柔道部では部室用の扇風機を道場側に出して涼をとっていた。
まあ微々たる抵抗なので、熱中症になりかけの部員もちらほらいたのだが。
業務用の扇風機とか、天井付近の窓にカーテンつけるとか、そんな設備投資が必要なのかもしれない。
いやまずは安全面の設備が先か。
道場の隅にある筋トレ器具や物干し、柱やらそんなところに緩衝材を設置するってのも、昨今は重要なことだろう。


そんなことは置いておくとして、倍速お試し技研期間も7つめ(全部で10)まで来た。
ここまで来ると2年目も多分全く未知のところで、現役内でのチェック体制がつくれず酷い有様になるのでは、と危惧していたのだが、うーんなんとかそれっぽいモノにはなっていた。
ちなみに今回は横捨身(隅返し)、頭付き、腕緘み④、オモプラッタ、十字逃げの5種。
この辺の技になると、そもそも1週間でも覚えるのが難しい面倒な技が多い。
最悪体で覚えられずとも、知識として持っておくのが推奨される。
寝技において「知らない」ことの不利は、立技よりも危険なので。


後半組の練習最後には、ちょっとだけ質疑応答。
内容は引き込みの考え方・使い方について。
最重要は、「で、結局何したいの?」という問いに答えられること。
引き込みの具体的方法論については、高専柔道型、BJJ型、座り込み型、その他の4つに大別される(と個人的に思っている)。
それぞれにメリットデメリットがあり、引き込み後の狙う展開が違ってくる。
よって、各選手は自分の戦い方次第で引き込み方を変える必要がある、ということ。
ちなみに、今の現役がやってるのはその他、に分類されるタイプだった。
僕の考えていた「七帝の普通」にはないものだったので面食らったが、あれはあれで何か良いところがあるのかもしれない。
全体質疑が5分もなく、彼らの引き込みの基本思想はよく分からなかったので、今後そのあたりを観察してみようかと思う。
追記
現役の引き込み方について、「引き込み十字」の引き込みだった。
この引き込みは相手の腕をそれなり以上に制しているのが条件なので、汎用性があるだとか一般的な引き込みであるとかは言い難い。
ただし、僕個人としてはまともに研究・検証していない分野でもあるので、もしかすると何か隠れたものもあるのかもしれない。


おわり。

2021年7月14日水曜日

幹と枝葉と 20210713

人数制限はクリアしたので隔離されずに済んだ。

先に来ていた佐々木コーチに、今回の技研の出来具合を確認。

渋い表情で唸っていたものの、どうやって初級編をクリアさせるか、というところですり合わせ。

特にネルソンがお気に召さなかったようで、「笹谷式の下半身の制し方ができてないんだわ」とのことであった。

それについては、受けが逃げるそぶりをどれだけやるか、にもよるので何とも言えず。

今回は巴投げ、浅野返し2番、前三角、遠藤返し2番、ネルソンの5つだったので、まあ確かにネルソンが最難関だと思った。

あとは何となくの形くらいはできるはずで、初級編はそのくらいでもこなせられれば可、だろう。


そういえばこの日は、久々にヤマトに会った。

彼は僕が現役の頃から出稽古に来ており、当時はまだ中学生だったか。

「物好きな子もいるもんだな」と思いながら乱取をしていた気がする。

最初の頃は肉体的にも技術的にも僕が上(大学生と中学生なので当たり前)だったのが、そこから3年くらいでなかなか良い勝負になるまで成長していた。

今はもう勝てはしないだろうし、むしろ分けるのが精いっぱい、というくらいになっているかも。

そんなプロ格闘家が道場に来てくれて、無償で部員に技術を教えてくれる、ってのは中々有り難い。

抑え込みの攻防における考え方については、「上下の中心軸の奪い合い」「末端を使って幹を合わせる/ずらす」ということで分かりやすく伝えてもらい、僕としても頭の整理になり良かった。


「柔道をやる」を幹にして、「人間関係を構築する」という枝葉に繋がり、枝葉同士が交錯して豊かさを形成していく、そんなイメージ。



おわり。

2021年7月12日月曜日

隔離政策 20210710

土曜日のこと。


家事を終え13:50頃に道場に着くと、「15人超えちゃってるんで」と告げられた。

直後に「後半組は少ないんで」と伝えられ、それならばと部室に籠ることに。

北大柔道部は感染防止対策の下、しっかりとやっている。

そういうわけで久々に部室の漫画でも、ということで室外の様子を伺いつつダラダラしていたら、佐々木コーチが登場。

僕と同じ理由で部室に隔離状態となった。

折角なので話を伺い、人生で何度目か分からない昔話を聞くことに。

僕の脳は忘却能が高く、佐々木コーチの話は何度聞いても楽しく聞けるのでとても良い。

今回は、現状と学生運動の頃の共通項についてであった。

曰く、

大学の活動が封鎖されると

「普通の」学生生活でできるはずだった友人関係ができず

部活などのコミュニティへの依存度が高まり

狭く深い人間関係が形成される

とのことだった。

具体的には小菅先輩の代の団結力が例示され、そのエピソードが個人的には面白かったのだけど、あまり表に出せるものではないので詳細は記載しないこととする。

気になる方は佐々木コーチまで、きっと戦前からの今までの話をしてくれるはず。

佐々木洋一による学生柔道論、とか講義として普通に成立しそう。



そんなことをしている間に、道場では清田監督による基礎運動講座の後編が行われていた。

這う~受け身までの一連の動きについて、使用場面や意図、よくある間違いなどについての解説。

とりあえずはそこそこマシな動きになったので、ひと安心。

後はこれをどれだけ維持、発展させていけるかで、それはもう当人たち次第のところ。

あとは反復の技を見つつ「3日間ですけど、まあ見れる程度にはなってきましたね」なんてしゃべって前半組は終了。


後半組は、確か現役は6人くらいだったか。

急遽OBの藤田と笠井が呼び出され、質の担保に協力させられていた。

そういや、この回の基礎運動解説では「コレ、逆のことやってたら私(清田監督)とか森本がめっちゃ怒ります」なんて言われていたが、多分半分だけ正解。

正確には、まずやらかしていたソイツに「それはどういう意図でやってんの?」から始めて、次いで「想定する相手、もしくはレベル帯は?」「君がそれをやることで部全体にどういう影響を及ぼすと思う?」など質問を重ね、我々を納得させられなかったら怒る、のような気がする。

僕らは「できない」にはそこそこ優しいけれど「やらない」には厳しく当たりたいと思っている。

基礎運動の間違いは主に後者なので、となると結果として「怒る」パターンが多くなる、というのはたぶん事実だろうけど。


まあ、それはきっとまだまだこれからの話。



おわり。

2021年7月10日土曜日

身を捨ててこそ 20210709

七帝の無い2度目の夏。

急ピッチで進める技研は現在第4回目。

横帯取返し、両足担ぎ、浅野返し、遠藤返し、舟こぎの5つ。


このうち1つ目の横帯取返しと、3つ目の浅野返しは中々に難易度が高め。

理由は相手メインで力学的関係性を構築しないとならないから。

つまりは自分のイメージだけで動いても、思うように技が決まらない場合が多い。

能動的に相手をコントロールするのではなく、状況を構築したらあとはほぼ自動的に技が決まる、そんなところが理想形。

そんなところで、まずは決まる感覚を養うのが先決である訳だが、現状個々の難易度が例年よりも高い。

木曜日に紹介された技を、昨晩金曜日にテコ入れし、「こんな感じ、か?」くらいの感覚を持たせるために、佐々木コーチと一緒に口出ししまくっているのが先週と今週の僕の主な業務。

しかしどうしても感覚の分かる面子が不足しており、是非ともOBOGの手を借りまくりたいところなので、7/12以降の大学の規制緩和を期待している。



そして学生はそろそろ期末テストを意識し始める頃だろうか。

3年目で医学部の石田は練習後に、新主将澤田と何やら交渉していたがさて、どうなったのやら。

まあこの勉学関係については、「暇だから」と聞いて移行先を決めた僕がとやかく言うことでもないか。

佐々木コーチの時代には「折角入った大学を4年で出ていくなんて何と勿体無い」なんてこともあったらしいけど。

そういう雰囲気は、個人的に羨ましく思う。

ただ、確か2,3日のバイトで学費が賄えた時代ということだったので、状況が違いすぎるといえばそれまでなのだけど。

話が逸れてきたので今回はこの辺で止めておこう。



おわり。

2021年7月7日水曜日

首極めのコツ 20210706

今回のトピックは佐々木コーチによる抑え込み講座首極め編。

先週から清田監督による技研により学生たちには多大なインプットがもたらされているが、それとは別の取り組み。

まずは横四方、ということで、その中でも基点となり易い肩極めを先週、もう一つである首極めを紹介した。

首極めは首を抱えた腕の先、相手の脇を下から掛けるか上から握るかの2択となる。

後者については、恥ずかしながら昨日ようやっと技の構造を理解するに至った。

簡単に言えば、上から握る方は顎関節を挟んで捻って極めていた。

他方、下から掛けるときは相手の首を反らすような極め方になっている。

見本として佐々木コーチが披露する際、それを受けることでそれらが一気に腑に落ち、何とも心地好かった。

反面、体は痛かったのだけれど。



そう言えばひとつ気がかりがある。

なんだか参加人数が少ないように思えてしまっている。

新しく入部した1年目も加えれば、25人くらいになっていそうな部員数であるものの、どうも20人弱しか練習に出てきていないみたい。

週の半分ほどで、平日はほぼ後半組しか見ていない状態で言うのも何だが、そんな印象がある。

僕の数え間違いや勘違いなら良いのだが、ちょっと飯でも、ってそんなこともできないご時世の中、やり辛い感覚はやはり否めない。



おわり。

2021年7月4日日曜日

基礎運動 20210703

基礎運動の修正。
今回はその場でやるシリーズとして、足蹴り、足回し、肩ブリッジ、ブリッジ、前ブリッジ、腰切りの解説だった。
これ以降の移動しつつやるものについては後日とのこと。
全部一気に、はパンクするのでまあいいかと思う。

各論についての解説をここではしないが、要点は記録しておこう。
相手を想定できているか、また、より難しい場面を設定しているか、この2点が重要だと思っている。
先日部誌を読んだところから拝借すれば、元コーチの今成の「言語化できてるか」という問いがそれにあたるだろう。
初めは無限にも思える状況設定を、一つ一つ、自分なりにやっていくしかない。
ほぼアナログで、この辺はまだまだ機械や電子的作用で代替しかねるところかと思っている。

そういえば後半組の最後、研究の時間での出来事。
下級生からの正対下の動きへの質問について、3年目石川が持論を説明する一幕があった。
柔道未経験で入部した者でも、2,3年で下級生に解説ができるようになる。
そしてその解説に正しさがあると分かれば、皆がきちんと聞き入れる雰囲気がある。
これが七帝の特徴のひとつかと思う。
自らの得意分野においては、技術的には世界トップクラスの選手と同等かそれ以上で、多分間違いない。
まあ、あの人たちとはもうルールもだいぶ違うし、溢れんばかりのフィジカルや精度良い身体操作能力、咄嗟の反射神経なんかで、そもそもの土台が違いすぎて比較対象としてそぐわないってのもあるが。
話が逸れたが、そんな成長が垣間見える瞬間に会えて結構満足した。

行動していた人が、成長できていた。
それを確認できて、本当に良かったと思えた土曜の夕方だった。
久々に基礎運動やってだるさを得た体も、少し軽くなった気がしつつ帰宅。
時間的にはできたはずのブログ更新をすっかり忘れてぐっすり寝てしまっていた。
まあいいか。


おわり。

2021年7月3日土曜日

修正 20210702

技研の話題。
いつも思うのは、「受けが重要だ」ということ。
どうしても「自分が相手にどう掛けけるか」に走りがちで、それはたぶん人間の本能的な部分と関係しているのかもしれない。
というのも今までの経験上、ほとんどの人が「受けが重要だ」と示されないと気付けないから。
一般的以上には理性と頭脳の働きが良いはずの北大生たちにしてもこれだけ出来ぬのならば、本能的なところでもかなり根っこに近いところが関係しているのではと疑っているこの頃。
そんなわけで、やはり「受け」は高度な知的活動なのかもしれぬ、なんて思う。

特に正対の技術は難しい。
亀取に比べ両者の身体の自由度が格段に高まるからで、姿勢の取り方で技の有用性はかなり変わってくる。
例えば同じ正対下からの技でも、浅野返しと羆落しでは受けの高度が異なる。
すぐに蹲踞に戻る相手への浅野返し、噛み付いてくる相手への羆落しなんてのは無理があるということ。


まあこの辺りは気づいたときに個別指導、という形で今のところ地道に直していっている。
デジタルによる代替方法は思いつけていないので、効率化には程遠いが、まあそんなもんだろう。

現役部員たちは日々目に見えて動きが良くなっていくので、指導している側としては充実感があって良い。
そもそものスタート時点のレベルが、と言われればそれまでなのかもしれんが。

そんなわけで今日もテコ入れ。
どうやら遂に基礎運動も対象になるとのことで、アレめっちゃツラいんだよなあ。


おわり。

2021年7月2日金曜日

見学 20210701

 昨日の練習には後半組のみ参加。

と思ってたら、「練習参加人数は15人まで」に抵触する状況だったので、離れたところから見学、という形での参加に。

一応、基本的に何も言わずただ見ているだけ、という自分ルールを設け、大人しくしていた。


観て初めて分かることもある。

全体を見渡した時の、部員の平均レベルとか。

第2回目の技研でその日に習った各技について、スタート時のレベル=今まで磨いてきたセンスと見做しての各人の動きの傾向とか。

説明の通りにやる愚直な人間や、早くも手順をすっぽかす怠け者とか。

「何が良い」というわけではなく、各自が自分の性状を理解して、それに基づいて、全体最適を目指せばよいと思う。

愚直にやり続けていつか花を咲かすのも良いだろうし、怠けたいからこそ効率化や別の道筋が芽生えてくることもあるかもしれん。


とりあえず思うことは、兎に角技術レベルは低い。

まあこれは当たり前のことなので、憤りや哀しみというのは全くないが、事実として、幹部でも1.5年目水準。

なので、制限が解除されたら、OBOGには積極的に来てもらいたいと思った。

現役1人にに対してOBOG2人くらいで当たって、技術継承のテコ入れをしまくる、そんな機会があっても良いはず。

OBOGの中には多少技術に自信が無い人もいるかもしれないが、全員1.5年目以下なので全く問題無いだろう。

なので皆さんぜひ、どうぞ。



おわり。

2021年6月30日水曜日

技研開始 20210629

先週より活動再開。

今週からは技研も開始された。

人数制限で道場内に入れるのが15人である現状、現役は2グループに分かれ、前後半2時間ずつの練習を行っている。

少々ながら乱取も行っており、大怪我だけは気を付けてほしいところ。


話を技研に戻すと、去年もそうだったのだが、清田監督が主導して5種/回の技を紹介している。

今年は2段構えとして、まずは2回/週、5週間ほどで50種の技を軽く撫でるというのが今のところ。

それが終われば、1回/週のペースで2段階目に映るという構想である。

緊急事態宣言や大学からの要請による活動休止に備え、「まずは一通りの経験だけでも」というところで技術的目標を下げに下げての1段階目。

しかしこの最低限の目標というのに、仙人佐々木コーチは不満げであった。

昨日は「言いたいことが山ほどあるんだ」と言いつつ、2,3の改良点を学生に叩き込んでいた。

まあ、この辺りは指導陣もそれぞれに一家言あるので、どれも間違いではなくただ判断基準が異なっているということで、学生に伝えるようにはしたいところ。

学校教育において、物質の最小単位が原子、量子のように深堀りされていき、それらの振る舞いについても各段階に応じて論が変わっていく、それと似たようなものだと考えている。

しかし幹部ですら七帝経験1年と少々くらいのものなので、この「どこまで論」は、中々に深い。

まあ、一度走り始めたものなので、まずはやり切ってみることが重要だろう。

評価検証改善はその後に。

時間は山ほどあるわけでもないけれど、かけるべき部分を削らねばならぬほど窮しているわけでもない。

今日水曜日で1回目は終わり、さて、種は仕込めただろうか。

少しでも芽を出しておいてくれれば、ひとまずは成功だろう。



おわり。

2021年6月22日火曜日

活動再開可

緊急事態宣言明け、しばらくぶりに柔道部の活動が可能になったらしい。


詳細はそのうち部ログ・FB・Twitterrなんかに上がるはずなので、ひとまずは北大公式の情報を載せておく。

以下北大のWebページより引用。

微妙な位置に半角スペースがあったので、そこだけ修正しているのであしからず。


(3)学生の課外活動

〇本学が策定した「課外活動及び課外活動施設利用時の感染拡大防止対策の指針」に基づき活動計画を提出し,許可を受けた学生団体については,屋内外の団体練習を認める。

○課外活動施設(屋内施設)については,施設ごとに定めた利用人数制限 の範囲内で利用可能とする。 

○大会等については,当該大会等の感染防止対策が適切に取られていることや参加人数を必要最小限とすること等の一定の条件を満たし,支障がないと認められるものについては,顧問教員からの申請により許可する。練習試合や市外・道外への遠征(大会・公演以外のもの)については,大会等と同様の条件を満たすものについて,顧問教員からの申請により 必要最小限の範囲で許可する。ただし,都道府県知事の要請内容により,活動地域を限定する場合がある。 

○合宿は当面禁止とする。 

○学生団体の参加者の中から感染者または感染が疑われる者を確認した場合は,当該学生団体の活動を停止する。ただし,本学において5人以上の学生のクラスターが発生した場合,その他本学が必要と認める場合は,全ての学生団体の課外活動を停止とする場合がある。 

○活動の前後を含め、学生団体としての飲食を伴う会合は禁止する。集団での飲食が発覚した場合には、当該学生団体を活動停止とする。


以上。



おわり。

2021年6月4日金曜日

七帝開催に向けての個人的案

前回の記事の通り、現状では七帝開催は困難である、と僕は見ている。

では、何をすればよいのか。

とそう言いたいところだが、まずは僕のスタンスを明確にしておこう。

ちなみにこれは極個人的な思考で、現役部員やその他関係者の方々とは一切関係無いことを先に言っておく。


僕なりのスタンスとは、

1.七帝は開催すべき

2.形式にはこだわらなくても良い

この2つがメインとなる。

ではそんなスタンスの下、考えをもう少し掘り下げてみよう。


1つ目は言わずもがな、そもそも論として。

「ダメそうなので止めておこう」とは思わない。

「ダメと明確に言われているなら諦めるけど、抜け道探して使えそうなものは何でも使ってやる」と、そんな風に思う。

そういえば朝のニュース番組で、画面上のテロップに目が行ったのを思い出した。

表示してあったのは「部活動は原則禁止」、そして「全道・全国大会に繋がるものは除く」という内容の文章が続いていた。

公共放送でそんなこと言ってるのだから、最早何でもアリに違いない。

言ったもん勝ちである、きっとそう。

まあ、流石に「是が非でもやる、どんな犠牲を払ってでも」みたいなことまでは言えないけれど。

で、何処までリスクを許容するのかと言えば、試合当日が緊急事態宣言下でなければ開催可、というくらいが妥当かと思っている。

また、参加校に感染者が出たとしても、出場できないのは本人と濃厚接触者として、チームとしての参加権は残せるようにしておきたい。



2つ目については、暴論風にすれば「とりあえず『七帝ルールの試合をした』という経験が得られれば良い」となる。

現行の大会では

・7大学が一堂に会して

・2日間の日程で

・優勝を争う

ということになっているが、これら一つ一つに関して「最悪それ変えちゃってもいいよね」という視点で考えてもいいのではないか、ということ。

例えば、「予選リーグ戦を設けて、各試合については両大学の都合の良い日に行う」のはどうだろうか。

そうすれば、7校全て揃わないと、という今回最も難易度の高そうな条件もクリアしやすくなるだろう。

そのうえで、「予選期間を2~3か月に設定して、その中で好成績のチームで優勝決定戦を行う」とかにすると、それなりの公平性も保たれるかもしれない。



そんなことを考えている。



おわり。

2021年5月31日月曜日

七帝延期

昨日zoomを利用した臨時会議にて決定された。

公式アナウンスを待つべきかとも思ったが、誰がいつどう発信するのかよくわからんので、ぶちまけてしまおう。

正確に言うと、延期の決定、と言うよりかは開催基準の決定、だった。

その基準というのが以下の通り(森本によるまとめ、原文のままではない)。

「7大学全てが1ヶ月以上の継続した稽古期間を満たし、且つ大学からの遠征の許可が出ている場合」

はい。

多分、今年度も開催は無理なんじゃないかな、そう思った。

緊急事態宣言解除と、大学からの稽古許可にはタイムラグがあるはずだろう。

稽古許可から遠征許可まではさらに時間を要するだろう。

その間に、どこかの都道府県で感染拡大しない保証なんてないし、むしろ何かしらの宣言を発する事態になる地方が出てくる可能性の方が高いんじゃなかろうか。

ということは全国の主要都市に散る七大学で上記条件を満たせるなら、多分それはつまり日本全体がCOVID-19禍から脱した時、と言い換えても差し障りないだろう。

だから僕個人の考えとしては、この現状だと多分今年も無理。


以上、情報共有と個人的な展望。

個人的な願望についてはまた別途、気が向けば。



おわり。

2021年5月28日金曜日

七帝動向

嫌五輪ムードも漂う情勢である。
ならば七帝は?とやきもきされている方も多かろう。
ということで、内部情報リーク。
ちなみに決定事項ではないため、本記事に全幅の信頼を寄せてSNS等で吹聴されてもちょっと困る、ということを最初に言っておくので、悪しからず。


まず、開催には前向きである。
ただし、昨今の情勢と各大学の状況を踏まえてこんな条件が設けられそう。
1.七帝前に1ヶ月以上の稽古期間があること
2.体温記録表の提出や、会場に出入りする人員の制限などの感染対策
3.開催2週間前以降、大会関係者に感染者が出た場合の大会中止または延期
僕なりの解釈だと、おおよそこんなところ。

2つ目,3つ目の条件については多数の方も「さもありなん」という感覚であろう。
1つ目の条件のみ、一般にはちょっと見慣れないような気もするかもしれない。
まあ、男子の15人制勝抜団体戦という性格と、近年の部員数低迷を考えると、1つ目の条件も理解できるかと思われる。
七帝を経験したことのある選手は3,4年目だけで、1,2年目にとっては今年が初の七帝である。
しかも、各大学同士の交流戦やOBOG戦などもほとんど行われなかっただろう昨年度。
経験値はやはり、不足も甚だしい。
そんなところを考えると、「稽古期間が必要」という選手たちの要望は自然なことだろう。

1ヶ月、という期間についても、まあそんなところかと思われる。
結構難しいことのように思われるものの、線引きは必要だろう。
言わずもがな、7大学は全国に散っているので。
全地域で1ヶ月以上稽古期間が持続するとなると、はてさてどうなることやら。

まずは選手や関係者の無事を願うということで、日々を過ごすしかない。
僕も依然として道場に行っていないばかりか、現役と顔を合わせてもいない状況。
そんなところ。


おわり。

2021年5月12日水曜日

動画配信やってみた(非公開)

前回、と言ってももう1ヶ月ほど前になってしまったが。

動画で指導とかできたらよくね?という観点から挑戦してみた。

勢いで3本の七帝の解説動画を作ってみたが、その後活動休止中。

そんな身の上でしょうもないのだけれど、やるにあたっては一応いくつかの考えを基にしてた。

で、後続、というか「代わりに俺がやってやるぜ」って人が出てくることを期待して記録しておこうと思う。


1.頑張らない。

これが最重要課題と言っても過言ではない。

柔道の時間に給与が発生したり、結果残したらどこからかお祝い金が降ってくるようなプロの方々とは違うので。

あと宝くじや遺産相続なんかで大金を手にしているわけでもない身なので。

よって、生活を維持しつつできる最大限を狙うべき、というのは自明の理かと思う。

具体的には、

編集作業は無し

高価な機材・アプリ・プログラム等のへ投資も無し

製作時間は1本の動画当たり2時間まで、というあたりに落ち着かせた。


2.自論を出す

独自化、オリジナリティなんて言ってもいいのかもしれない。

僕だからこそ言える、そんなところになれればいいなあ、というプチ願望・野望。

広い意味での寝技技術だったり、高専柔道の研究だったりって方々はそこそこいる。

なので、僕としては七帝柔道、の中でも北大柔道部、の中でもここ10年くらいに特化したものを提供できればいいんじゃないか、というところ。


3.引退した人たちをメインに扱う

現役選手がメインだと、そのうち北大生の情報流出が多くて僕が怒られるかもしれないので自己保身。

まあ、逆に現役選手に焦点を当てることで彼らには「世間様に見られても良いように頑張らないと」だったり、隠れ入部希望者に「へー先輩ってこんな感じなんだー」って親近感を持ってもらったり、という案もあったけれど。

ちなみに試作品はがっつり現役の解説をしてる。

まあ、元々非公開で北大生にだけ見せるつもりだったので。


とまあ、そんなところか。

そのうち七大学で動画Ch作って収益化して、七大学柔道部の部費、製作者の懐、少年柔道普及費用に回せたら面白そうだなあ、なんて思ったりもした。

まずは誰かに七帝柔道アイドルとしてやってもらうしかないか、、、いやそれはそれでなんか嫌だな。

社会的好感度高そうな眉目秀麗の御仁が七帝やってたらちょっと引く、個人的に。



おわり。

2021年4月18日日曜日

部の現状と個人的案

さて、 前回の記事で活動再開していると述べたが、具体的なところを述べていきたいと思う。


また、北大の在学生向け情報が更新されているので、気になる方はそちらも確認されたい。

中身としては、大学としてのBCPレベルは2から変わらず。

しかし「部活動は全面禁止」が「『感染防止に最大限配慮した上での許可』でその他制限する場合もあり」に変更されている。

また大会の参加についても、条件付きではあるものの可能となっており、七帝に向けて動く土台はできた、という印象。


本題、部の現状について。

人数は以下の通り。

4年目男子:5人、女子:1人

3年目男子:4人、女子:2人

2年目男子:9人、女子:2人

合計男子:18人、女子:5人(総勢23人)


これに対して、大学から許可されている集合上限人数は15人までとなっている。

よって、現在は2グループに分けて練習を行っている状態である。

また言っておくと、OBOGの練習参加は原則不可。

これは部としての対応であり、大学からの要請では無いようである。

※学外者は感染防止対策の下で入構可能との情報有(2021.04.18時点)。

理由としては、新歓時期であるため。

来てくれるかもしれない新1年目の獲得のために枠は常に空けておきたい、ということ。

ちなみに僕もまだ現場に行っておらず、ここまでの情報は全て、部員や大学からせしめたものを基にしている。

※新歓について、1年目男子2人入部との情報有(2020.04.15時点)。


次、練習内容としては以下の通り。

・前後半各グループの練習時間は2時間ずつ

・乱取なども含めた実戦メニューを含む

そんなところ。

個人的には「ブランクあるので大怪我にだけは注意」というところで、一応伝達済み。

自粛期間中も自主トレに励んでいたので、数値上の肉体強度は上がっているはず。

ただし、柔道の有機的動作下における出力や耐力とイコールではないので、そこのすり合わせが重要だろう。

この調整作業に、各自どの程度の時間や労力が必要かが、一つの指標かと思う。

2ヶ月内に完了できるなら、最低限七帝に参加できる、というラインだろう。

勝てるかどうかについては、ちょっとよくわからない。

まあこれについては、実態を把握できていない僕の情報不足によるところが大きい。

北大の各部員の実力すらよくわからんし、まして他大の状況などもっとわからんので。


以上が現状僕が把握できているところである。

以下は個人的な案を2つ。

・練習風景ライブ視聴、オンライン指導

・七帝過去動画解説

こんなん出来たらいいかなあ、やってみようかなあ、というところ。

しかし需要あるだろうか、わからん。

まあ、とりあえず試してみるか。

上手くいけば記事にするし、駄目なら一切話題にしないと思う。



おわり。

2021年4月12日月曜日

再 活動再開可

速報。

北大柔道部、あとその他の部活動の多く、が活動再開できるらしい、との情報をキャッチした。

先日北大生の部活動再開要望の署名運動があったので、早くもその効果が出たのだろうか。

僕も署名したので、ちょっとした充実感に浸れている今日この頃。

まあ、署名の存在を知ってから2,3日は経ってからの行動だったので、だいぶ遅れての参加だったけれど。


兎も角これで練習量を積み上げられる。

残り時間は少ないし、今後また少なくなることも予想される。

現役諸君が何をして、我々部外者は何を見ることになるのだろう。


ちなみに今年の七帝は7/10, 11。

場所は京都、武徳殿ではなくその隣の武道センターだったと思う。

引退してから7年、何とも感慨に浸れない1周忌だなあ、と、思うのはそんなところ。



おわり。

2021年3月16日火曜日

活動再開可

 部ログにもあがっているが、北大から課外活動再開の知らせが来た。

2,3のページから情報を幾つか箇条書きにまとめてみると、

・道の警戒ステージ4相当(新規感染者100人超/日)以上なら全面禁止

・道の警戒ステージ3相当(新規感染者20人弱/日)なら全施設、部屋で5名まで利用可

・感染防止の上での新歓活動可(1.対面での説明会・体験会 2.立看板の設置 3.大学ホームページでの電子ビラの掲示)

・札幌(または函館)近郊外への遠征、対外試合等は不可

とのことらしい。

このほかにもできることできないこと、何かあったときの判断や対応なんかが出ているので、気になる方は自分で見ていただくと良いかと思う。


そんなわけで明後日から制限付きではあるものの、現役は道場で活動ができるとのこと。

僕については、いくら指導者とは言え道場入場可能な5名の枠を現役から奪うわけにも、ということで観察はまだまだお預け。


そういえば北大のページに「BCPレベル」とあったのだが、なんだろうか。

Business Continuity Plan 事業継続計画だと思っていたが、行動指針、という意味で使っているようだ。

意味的に近いような気もしないでもないが、何か違うような、釈然としないものがある。

まあ、活動再開というニュースに比べれば大したことでもないので、放っておこう。



おわり。

2021年3月2日火曜日

七大戦中止

 タイトルの通り。

今日の昼間にメールが来た。

隠しても仕方がないので公表する。


さて、ここで重要なのは中止されたのは「七大戦」であるということ。

七帝戦=全国七大学柔道優勝大会の中止ではないことに注意されたい。

かと言って僕なんかが、「七帝戦は是が非でもやる、そう決めた」なんて言っても顰蹙を買うだけなのは明らかだろう。

しかし、芽があるのなら懸けたい。

僕は東京五輪はやらなくて一向に構わないし、やるべきでないとすら思っている。

しかし、真に欲する人がいるであろうことは分かる。

多分、その方々の五輪に対する想いと、僕の七帝に対する想いは似たようなものだろう。

つまりはエゴ。



さて、仮に七帝戦を開催する方向で話をしてみよう。

この場合、僕は「中止」を考えるべきだと思っている。

「中止すること」ではなく「中止せざるを得ない基準」のことだ。

さてどんなものになるだろうか。

決め手は全国の感染者数か、会場となる京都の感染率か、関西圏の超過死亡数か、北大生のワクチン接種率か、女子の出場チーム数か、それなりになるであろう開催費用の分担額か、学生を支援するOBOGの懐事情か。

考えはいろいろできるが、さてどうしていこう。

答えはまだ無い。



おわり。

2021年2月8日月曜日

寝業錬成大会中止

タイトルの通り。
緊急事態宣言の延長に伴い、ということで。
まあもしやるとしても、大会の形式は言うに及ばず、宿泊や移動にしても何だかんだの調整が必要だっただろうけれど。


また個人的な予想だけれど、今年も七帝は開催できないと思っている。
これはあまり他人に言ってなかったことだけれど、みんなが薄々思っていることでも、あろう。
「東京五輪強硬突破したら勢いで行けるんじゃないか」と思わんでもないが、そもそも東京五輪が怪しくないか?

まあ仮に開催するとしよう。
その場合、五輪までの国内イベントは制限を強化せねばならんだろう。
この時点で、7月の七帝開催はかなり怪しい。
世間を恐れぬ強い心を持ち、関係者社会人のクビを30人分くらい賭ければやれるかもしれんが。
五輪に話を戻せば、強いお願い(罰則付き)の豪腕でもって国内感染者を減らし、期間中、閉会後の感染拡大に備えねばならないだろう。
また、オリンピックだけでなくパラリンピックもある。
そうなると、お願いの期間は9月末までと見ておく必要があるのではなかろうか。

すると、七帝の開催可能時期は10月以降になるだろう。
もしそこまで恙無く来れば、国内のワクチン接種もひと段落し、色々できることも増えてるかもしれん。
何の気兼ね無く七帝開催できる、という道筋も無い訳ではない。
でもねぇ、変異種も出てる現状を楽観視できる人って、そんなに多くはないだろう。


暗い話になってしまったが、どうせいつかは言っておかねばならんこと。
まあ可能性はゼロではないってのを、救いと言うか、逃げ道としておこう。
しかしそこに迷わず注力できる人は、そうはいないもんだろう。
それでも、繋いでいくために微々たる行動をすることはできる。
できない理由は多いけど、何もやらなくてもいい根拠ではない。

ただやはり、僕は僕の予想が外れることを、切に願う。


おわり。

2021年1月13日水曜日

勝手に指導者セレクト~後編~

前回は、本性戦士タイプの方々について考察してみた。

今回は、not戦士の方々について考察したい。

前回も記述したかもしれないが、あくまで僕個人の主観に基づくものであり、異論は大いに認める。

というか、認めざるを得ない。


ちなみに簡単な見分け方は、ツライ瞬間に頑張る理由が「勝ちたい」か「負けたら迷惑かける」のどちらが優位か、だと思っている。


さてさてそういうことで、今回は本性が戦士でない、遠藤さんと僕、森本の2人。

個人的に面白いのは、この2人は通常(練習時)戦士として振る舞っているところ。

北大柔道部での活動時のみ戦士として、あとのプライベートや芯の部分ではおよそ戦士でない振る舞いや心持ちをしている。

例えるなら、遠藤さんの本質は求道者、僕は無為、である。

「北大柔道部は、斯く在るべきだ」を考える遠藤さん。

「北大柔道部ってのが、こうして在る」と考えるのが僕。

遠藤さんは「在るべき」の延長線上に、僕は「在るなら折角だし」の展開先に、それぞれが「戦士たれ」という思想に至ったと、僕は考察している。


つまりは、僕ら指導陣を利用する際には気を付けた方が良い、ということ。

現役部員が僕らの表面を見て、そして真似したり参考にして良いのは最初の方だけ。

独り立ちの際にモデルケースとして見る段階になると、方向性を見誤りかねない。

氷山は一角しか見えないし、SNSに示される投稿は当人が見せたいものしか入っていない。

僕はそれを鵜呑みにする人間になるのは嫌だし、近しい人達がそうなるのも、あまり我慢ならないところがある。


そして僕が思う、遠藤さんと僕を利用するべき人間とは。

遠藤さんを利用した方が良いのは、最終盤まで面倒を見てもらった方が良い人だろう。

割かし細かく管理されて、能力を発揮するタイプの人。

僕は、さてどうだろうか。

定期不定期に発破をかけられたい人だろうか。

自分で言うのもなんだが、指導する意志はあっても計画を伴わないタイプなので、思い付きで何かを言うことが多い。

よって独りだと同じことしかせず、習慣に飽きてしまいがちな人が、僕を利用するのが良い。


以上、今のところ僕はそう思う。



おわり。

2021年1月4日月曜日

年越しの宿題、備忘録

さて、本ブログ記事の更新をしなくなって、早1ヶ月が過ぎた、と思っていたら年を越えていた。
つまりはあの時から今まで、僕と現役部員の接点が殆どなかったことを意味する。
本ブログに観察記、と銘打っている以上は、観察できないことには始まらないということでもあるわけで、仕方ないじゃないか、と言い訳してみる。

そんな具合に「あれができないこれができない」と言っているのにも飽きてきたので、そろそろ路線変更していこうかと。
僕は面白みに乏しい人間という自覚はあるけれど、だからと言ってしょうもないってだけの人間でいるのに耐えられないくらいには、大層な自尊心に溢れているので。


さて何から始めようか。
と、そう独り言いた際に思い出した。
あれやろう、これ書こうと記事にしてた残りがいっぱいあった気がする。
そんなわけで、今回はそれらを引っ張り出しておくことにしたい。

その1、課題シリーズ。

1. 仲の良さ  2. 練習後の努力 3. 個人の尊重 ってことで、最後の3.を放置していた模様。

集まるのにも難しい状況で課題なんてのもナンセンスだとは思うけど、まあいいか。
将来何かの足しになれば、残しておくことにも価値は生まれると信じたい。

その2、勝手に指導者セレクト。
現状前編のみ。
流石に、年上の方々を出しておいて自分は出ずに未完、ってのは失礼すぎる。

その3、整える
タイトルに①とつけたものの、シリーズ化はしておらず。
これは優先順位低めか?
いや、自己の節制は現状にこそ相応しいかもしれない、なのでノミネート。


以上、昨年分を漁ってみるとこんな具合だった。
今後は本家の北大柔道部ログに追いつくくらいの更新頻度を目指したい。


おわり。