2019年12月31日火曜日

今年のことは、今年のうちに 20191221

気づけば大晦日。
納会から10日も過ぎてしまった。
まあ、年内だしぎりぎり良いだろ、ということで振り返り。

今年の試合形式は、女子が個人戦。
男子はOB含めて全員バラバラでくじ引きの団体戦。
ちなみにこれは失敗で、何故なら戦力の偏りが著しい感じだったから。
現役:OBが1:4のチームと、その逆のチームができた感じ。
僕は過剰戦力側にいたので安心感しかなかったけど。
次回は現役は現役、OBはOBでくじをするのが良いってことで、まあ誰が覚えてんだろうか、みんな忘れてそう。

試合後は松浦部長による打ち込み談。
練習の質的ピークをどこに持っていくか、ということで、それは打ち込みだろう、ということ。
みんな乱取にピークを持っていきがちな近頃、普段口出ししない先輩に、しかも松浦さんにも言われる、ということの意味を考えたい一コマだった。
森まるの打ち込みが 強豪校っぽくて、本当に久々に見た。
かれこれ2年ぶりくらいだろうか、ずっとお温存してたんだな。


そういうことで2019年の北大柔道部での練習は終わり。
そのあとも現役は各々でちょこちょこやってたりなんだりしてたみたいだけれど、それは部ログを参照されたい。

僕は家事と仕事と惰眠で年末年始を過ごす。
年明けちょっとしてから実家に帰省予定。
えぇ、えぇ。
違うんですよ、移動費がね。
大体3倍くらいだろうか、需要と供給が経済を回していて、僕らはその外周部で遠心力に抗っている。


おわり。

2019年12月21日土曜日

何様 20191220

着替えて出たら乱取終わり。
参加できたのは抑え込みと研究だけだった。
18:00スタートだと勘違いしてた、スケジュール管理杜撰。

最近の増量効果か、抑えられた時のずっしり感は増してきている。
惜しくらむはその重みを、すぐに逸らせてしまうこと。
多分、体型やフィジカル出力値のハード面の向上に、ソフト面が追い付いていない。
Windows7の終了前に何とか10を導入したもののPC自体は10年近く前のもの、の逆パターン。
ちなみに僕は先日新しくPCを購入した。
自宅デスク周りを整備して、電子化によるレスの時代に乗り込んだつもりになっている。
2011年製 → 2019年製
ノート → デスクトップ
その他諸々の違いはあるが、取りまとめるとサクサク感で溢れ、ストレス減が著しい。
あとは慣れるにつれもう少し能率は上がるに違いない。

研究では主に位置取りの話。
正対における、掴む部位ごとの最適な距離感。
亀取前付きでは首肩の固定、横・後ろ付きでは巻き込まれ注意。
立ち技でも、組手時点での構え。
つまり段取り八分。
全部行き当たりばったりでどうにかなるのは、実力差が相当(範馬勇次郎 vs. 誰か、とか)か、運が良い(SBR時のポコロコ並みを要求される)かのどっちか。
でなければ、俗に言う「ギャンブル柔道」で、各大学の各代にちょくちょくいる選手がこれにあたる(北大では近年だと津田君とか)。

そういえば、この日はやけに人数が少なかった。
「いやな、最近ちょくちょくこういう状況になるんだわ」とは仙人佐々木コーチの言である。
普段よく来てくれている学内OBが、かなりの下支えになっているんだなあ、と再認識。

一方この日は見慣れない人も。
柔術家の方、わざわざ来ていただけるのはありがたい。
北大柔道部は部外者もフリー参加制なので、ぜひまた来ていただきたい。
しかし挨拶できぬまま帰られてしまいちょっと申し訳なかった。

もう1組、大和の追っかけ取材班。
いまや有名(になったもんだと勝手に思っている)な若手総合格闘家の一日に密着、という類のやつだろう。
まあそれはいい。
僕として高評価だったのが、一行が控えめにふるまっていたこと。
いつだったかどこぞの局が北大柔道部に来たときなんかは、20人くらいだろうかぞろぞろズカズカと入ってきて、如何にも「ほらほらテレビ局様が来てやったぜ」と言った雰囲気で非常に不快だった。
こういう連中が現実を好き勝手切り取って、事実として世に広めるに違いない。
その点、今回の取材陣は物事の優先順位をきちんとつけている風で良かった。
こんな人たちがいるのなら、手放したテレビも、機会があれば伸長してもいいのかもなんて思えた。

人は損得だけでなく感情で動く、僕もまた然り、ということ。

そういや上記、「現実を好き勝手切り取って、事実として世に広める」って、まんま当ブログにも当て嵌まる。
なるほど同族嫌悪だったのか、やはり嫌いな人が居る訳ではなく、自分の中の嫌いな部分を他人に見出している、ということなんだろう。


おわり。

2019年12月19日木曜日

未熟、というか退行幼稚化?

部誌原稿のまとめ作業を開始している。
今年は集まりが早いとのことで、年明けにはそれなりの形を提示できるはずの予定になっている。
なれるかどうかは、まとめ作業に当たっている僕の仕事にかかっているのだけれど。

今僕のPCストレージ内には結構な量の文章が、息を潜めている。
現役部員や引退した4年目、5年目、指導陣やその他先輩方の、北大柔道部にまつわる想いが溢れそうになっているわけである。
そんなあれこれを一つのファイルにまとめ、体裁を整える作業にかかっているのだが、一向に進まない。
理由は単純、多少なりとも読んでしまうから。
そしてその中で目に飛び込んできた文字列に、思考を巡らせざるを得なくなるから。
ちらちら目に飛び込んでくる文章に、『そういえば俺の書いた文章って、、、』と恥じらいを覚える今日この頃。
今の僕の恥じらいレベルならそこらのJKにだって負けやしないかもしれん。
まあ明日には9割忘れているだろうし、今どきは「恥の文化」よりも「罪の文化」優勢なので、こんな思考も賞味期限切れかも。


表現の自由の下で、修辞文癖流行語なんかが入り乱れる。
文章から為人が察せられるのは本当で、理由は人は現実そのものよりも、それを自己都合で編集した脳内思考の中に生きているから。
それでも偶にいるのが、「お前そんなキャラじゃねーだろ」ってやつ。
普段道場に顔を出せない方々、ぜひ部誌を読んでから現役を見に来ていただきたい。
ブログでも可。
まあ皆さんのためにも、僕は早めにまとめ作業をやってかないといけないわけだが、うん、この記事書いてたらちょっとやる気が出てきた気がする。

ところで、「電子データの方が良いって人もいるんじゃない?」との意見も出たものだけれど、どうなんでしょうかねえ。
住所録とかの個人情報以外なら、どっかサイト作って「ご自由にどうぞ」なんて公開してもいいのかもしれない、とは思ったのだけれど。
個人的には、人の情の詰まったものは現物にて保管したい派なんだけど。


おわり。

2019年12月18日水曜日

理解と表現 20191216

最近、と言っても先週からだったか、投げ込みを見ている。
新参者として、練習後の筋トレのメニューに加わったものである。
この日は片桐と市原の投げ込みに口出し。
2人とも白帯スタートで、立ち技についてはある種捨て置かれているものがあった。
当然、現役の限られた時間で柔道を網羅なぞできぬもので、取捨選択の結果。
だけども、教えてみると案外できるもんであった。
打ち込み、投げ込みレベルであれば、割かし短時間で成果も出ることが証明されたわけだ。
所要時間は20分くらいだろうか、清田監督と僕がメインで口出し。
教え方が巧いのではなく、彼らの理解力が向上したのが最大の要因だったと思う。
その上で、脳内演算結果を出力できるだけ、神経系の発達も達成していたのだろう。


柔道における技術、しばしば理合と呼ばれるものだが、これはおおよそ物理学の世界。
あとは身体構造や反射などの生理学(医学?)やメンタル面がかなり効いてくると、今はそう思っている。
思うに、打ち込みや投げ込みは物理学メインで考えると良い。
大学生や大人であれば、ここの理解は容易だろう。
子どもにはちょいと難しいような気がする。

これは実体験なのだが、理論と実践の区別がよくつけられない。
「先生は『こうやったら投げれる』って言ってたけど、乱取じゃちっとも効かないじゃないか」って良く思っていた。
理想がそのまま現実に当て嵌められると思い込んでいたのだ。
つまり当時の僕は物理の話にプラスして、相手の対応や反射その他諸々が加わった演算をできていなかった。
あとは、そもそも「絶対に投げたい」みたいな意思がなかったので、最大の要因はそれ。
子どもというのは想像の世界を現実に置きがちなもので、まあそれは区別がないという点で、しばしば大人をハッとさせるものなのだけれど。
現時点の僕についても、まあちょびっと毛が生えたくらいのものでしかないけど。


柔道は大人になってからの方が、技術体系の理解はし易い。
体も一旦完成されているから、生涯柔道をするなら、変な怪我もしにくいはず。
大人が始める柔道教室、あってもいいんじゃないかな。
但し書き。
北大柔道部はガチガチの競技柔道部なので、いろんなリスクはあるし、失うものも多々ある。
現役学生は、ほかにもやりたいことやるべきこともあるだろうに。
袋に世界のすべてを入れたければ、やるべきは袋を裏返すことだ、たとえ既に中身が入っていようと。
そんなことなんだろうなあ、と。


立ち技で勝てるようなレベルを目指す必要はないけど、かといって知らないままでもいけない。
じゃあ最低レベルはどこか。
説明可能であるかどうか、だと僕は思う。
投げた際、投げられた際の「それはなぜか?」を説明できるかどうか。
物理の範囲くらいでは出来てほしい。
そう思ってて、あ、これ多分できるな、そう思った。


おわり。

2019年12月11日水曜日

他山の石 20191210

着替えて出たら乱取終わり、参加できたのは抑え込みと反復、研究、あと筋トレだった。
さっそと道場に辿りつけないのは、僕の仕事の効率が悪いからだろう。
能率上げないとなぁ。
同じ成果上げるんならより早く。
同じ時間かけるならより高いレベルを。
僕がいつも現役に投げかけていることの一つ。
なんてブーメラン、因果応報。


反復は指定のもの、第5週の技5つ。
この日は横巴と浅野返しが気になった。
横巴は現役の終盤から現在まで、国際ルールでお世話になりっぱなしの技。
浅野返しは安全問題、やり方間違えると手首が折れる。

横巴に関しては、現行の北大式は4拍子。
崩して崩してつくってかけて。
初心者向けの構造で、膝を抜くことなくかけられる簡易式。
実戦レベルでは3拍子になり、崩し又はつくりが省略、統合される。
僕は引込技として運用しているので、基本は2拍子。
体勢が良ければ1.5拍子でかけている。

浅野返しは1,2番共に事前の準備が全て。
相手に上られる前に趨勢は決定している。
覆そうと思う方、圧倒的パワーを求めるのが吉。
今道場に来ている面々をフィジカルで扱えるのなら、もう何も怖くは無いだろう。
目指せドクターくれは。
組手の最中に打震を混ぜれば相手は悶絶、確実に勝てる。


帰り際、1年目後藤が学生会館の夕食にありつけない問題を初めて聞いた。
ごっつぁん行けばいいのに、と思ったら門限もあるらしく難しいとのこと。
世の中はなかなか都合の良いようにはできないもんだなあ、と。
しかし他の連中は大丈夫なんだろうか、毎日遅くまでいるのも、それはそれで体を休められなくなかろうか。
まあ、質を上げるにはまず量をこなさないといけないもんで、今がその時期ってだけのことなのかもしれない。
ああ、これもブーメランだな。


おわり。

2019年12月10日火曜日

ひげ切り 20191209

筋トレの時間。

近藤が鏡の前でもぞもぞ。
いつもの如くポージング。
と思ってたら違っており、ハサミでひげを切っていた。
いや、ひげの手入れは家でやればいいのに、、、。
しかもあれは部の共用のハサミだった。
一同から「汚い」「えぇぇ」「洗えよ」「落としたひげ掃除しとけよ」の声。
返すに「いやちゃんとやりますよぉ」。
面を見れば一発で分かった。
あれは「中学生が親に『宿題やったのかい!?』と言われた後に『これからやるつもりだったよ』とせめてもの反抗を試みるパターン」と一緒であった。

北大柔道部において、近藤=汚い、臭う、モノを散らかす・放置するというイメージが出来上がってしまっている。
もし、外部の方が来られて「部室きたねーな」と思うところがあれば、半分以上は近藤に責がある。


この日は休日だったので、土曜に続いて練習開始から参加できた。
やはり基礎運動が気になる。
何人かには指摘したが、全員にはできなかった。
まあ、研究の時間清田監督からエビについての講習が出ていたし、この日はこれくらいでいいか、とも思った。
一挙手一投足に意味づけを行えるかどうかが、できる人とできない人の差。
できる人にとっては、ひたすらにやっているだけのこと。
できない人にとっては、ただただやっているだけのこと。

例えば這う、腰は落ちているか、膝で踏ん張ることなく爪先で畳を捉えているか、足は開いたままで前進できているか、背は丸めず胸は張っているか、これら全てがどの行程においても維持できているか。
動く際には、脇の締め具合は、視線はどこか、掌はどちらを向いているか、肘の位置はどこか、とか。
それだけやるとどうなるかと言うと、めっちゃキツイ。
確定で汗が出る、打込までには。
身体は興奮状態になってくるから、どこそこ痛めていても気にならない程度になってくる。
突き指や軽い捻挫くらいなら無視できる状態で、打込以降のメニューに入ることができる。

だから、僕は幹部になって以降、テーピングをした記憶が殆ど無い。
なんてったって動きの邪魔だから、痛みは誤魔化せるし。
整骨院にて伸縮性のテープを張っていただいたことはけっこうあるが、がちがちに固定する、ということは多分無かったように思う。
代わりに破れた道着の補修には、よく使っていた。

そんなことを、大将で肉チャー食べながら話していた。
あとは坂田が後藤を追跡する話とか、アニメやゲーム、漫画なんかの創作物関連の話。
ちなみに坂田はストーキングの話を楽しそうに語ってたけど、一線を限りなく越えかけている。
後藤が出るとこに出ていないだけの話だと思った。
坂田といい、その上だと北口とその仲間たちとか、対人関係拗らせ人間がちょこちょこいるなあ。
僕の対人関係問題とは別ベクトルなので、対応策はちょっと思いつけない。
でもちゃんとやんないと、そのうち部内でしょっ引かれる人も出てくるかもしれんし、求むリスクマネジメント。


おわり。

2019年12月8日日曜日

口腔の再生速度は何気に早い 20191207

タイトルから察せられたかと思うが、ちょっとした口の怪我をした。
顎に後頭部でアッパーを食らって、その時に犬歯で舌を傷つけた。
舌先から2~3cmくらいの両端部分が、1~2mmほど切れたり抉れてたり。
乱取中は良かった、これはおそらくアドレナリンの作用。
その作用も、帰って晩飯にありついたときには切れていたのだけど。
当然飯が進まない、というか、まず上手く噛めなくて、驚いた。
180cmの男が、たった2mm程度の傷に手間取ってしまうことに。
10回も噛めないもんだから、殆ど飲み込むだけの晩飯だった。

高2の頃にヘルニアと診断されたときのことを思い出した。
あの時は175cm位だったが、背骨のどこだかに1mmくらいの「みょんっ」と出てた何がしかによって、運動能力が極端に左右されてしまっていた。
大学に来て飯食って柔道してデッドリフトして寝てたらいつの間にか治っていたけど。
ああ、ストレッチを忘れてた、まあまあちゃんとやってる。
今は殆ど気にならない程度。


この文章を打ち込んでいる今は、切れていたところもちょっと繋がっていて、滲みることもなくてまあまあ普通に戻ってきた。
違和感は残っているので、今日は舌足らずな喋り方にて終了。
「ら行」が中々に難しい。
気になる方がいれば、舌を奥歯で挟みつつ「らりるれろ」と言ってみると良い。
今日の僕の気持ちが分かっていただけるはずだ。
「愛国者達」ではないので注意されたい。


さて練習の話。
土曜日とあって先輩方の参加が多かった。
僕より上だと、佐々木コーチ、東郷さん、宮武さん、清田監督、奥崎さん、飯村さん。
抜けがあったらごめんなさい。
反復の時に飯村さんの正対十字を久々に受けた、何でかは分からんが、頼まれたから受けた。
往時の正確性やスピード感は無かったものの、動きに引っかかりが無いのは流石だった。
動きの質が落ちている身としては、羨ましい。
ここ数年打込みや反復には混じらないようにしていたので、磨かれることは無い身である。

そういえば、練習前に池田を見た気がしたけれど、いつの間にかいなくなっていた。
何かしら重要な要件でもあったのかもしれない。
まあ、遠方から来て忙しい中、道場に顔を出すだけでも有り難いと思うべきなんだろう。

乱取では、前述の通り舌をやってしまった。
あとは「壁族」への対応を考えさせられた。
壁=道場の端、という場所にあまり良い思い出は無いので、この話はまたそのうち。
要約すると、自己顕示欲の強いいじめっ子が弱い者(僕とか)を引きずり出して先生や親御さんの前でボコボコにする場所が、まあ当然端っこであった、ということ。
ただ、北大における「壁族」はそれとは全く違うのだけれど。

質疑応答では、バカ絞め=小手絞りということが判明して新鮮味。
でもやっぱバカ絞めはバカ絞めだよなぁ。
バカにかける技だし、でも突き抜けたバカには逆に難しかったりもする。
全部無視して突っ込んで来られると、ちょっと間に合わないパターンも出てくる、という意味で。


おわり。

2019年12月5日木曜日

距離感 20191205

「柔術の悪いところが出てる」とは、研究の際に仙人佐々木コーチから発された言の一部。
先輩に対して失礼な物言いではあるが、正しい言葉遣いだと思った。
柔術(=この場合はBJJ)「が」悪いのではない。
エッセンスの取り入れ方に不備があるということ。
色々の要素が絡み合った結果、今は、上手くいっていないということ。
世の中そんなんばっかり。
我々にとってはちょっとしただけのことでも、実は大きなきっかけになっているのかもしれない。
桜を見る会も、世の流れによっては「そんなに目くじら立てるほどか?メリットの方が多そうじゃん」となっていた可能性があると思っている。
まあ実際のところは知らんけど。


寝技が主戦場になりがちなところは同じである。
逆に、七帝柔道とBJJの最大の違いはどこにあるか。
「抑込で勝負が決定されるか否か」である(これも仙人の言、僕も同意)。
これによって、競技特性としての距離感が変わる。
是である七帝(に限らず一般も含む)柔道は、近間。
否であるBJJは遠間。
遠間で戦うBJJでは、すり抜ける技術が発達している。
対して柔道で発達しているのは、すり潰す技術である。
これらはイメージだけれど、ここを理解して肌感覚として持っておかないと、せっかくの技術も七帝では空回りしてしまいがち。
BJJは悪くない、悪いのは競技特性に合わせないこと。
どんなにコードバン靴がお気に入りだったとしても、雨雪に履いてはいけないのと同じ。
とは言いつつ2,3回小雨に遭っているのは、ここだけの内緒の話である。


そういえば、競技特性としてBJJの方が遠間ではあるが、日常生活に比べれば近いことには変わりない。
だからこそ社会人にも受け入れられやすいのかな、近いとは言ってもお互い動ける距離ではあるし。
これが柔道になると、近すぎて暑苦しい。
だから「適度な距離感」が求められる社会人には、些かウケが悪いのかもしれぬ。
事実、北大柔道部の現役達は物理的精神的な距離が近いことが多々ある。
その濃さと言うと、水飴を煮詰めたようなもので、乱暴に言えば気持ち悪い時もちらほら。
近過ぎるとハラスメントになる世の中なので、社会復帰の際には苦労するかもしれないが、それもまたひとつ、人生の嗜み方なのかもしれない。
好きに選んだらいい。
その責任は、自分だけに与えられる特権でもある。
羨ましいと、そう思わない訳でも、なかったりもする。


おわり。

2019年11月28日木曜日

現実見ろよ 20191126

18:30過ぎに道場着、道着に着替えて出たころには亀取の終わり際。
次の乱取に向けて体をほぐしつつ、現役を観察。

観るポイントはいくつかある。
まずは上下の選手の実力差、週1以上で通う身なので、これは一目で分かる。
と言うか、2,3日練習してみれば誰でも分かると思う、当然のこと。
次、それぞれが何をやりたいか。
これも観ていれば分かる。
取りはどう攻めたいのか、亀はどう受けるのか。
不足しがちなのは、亀が立ちに行ったり、正対に戻ったり、逆転したりするような展開。
最後、結果を受けた瞬間の表情。
分けた、取られた、取った、取れなかった、立てた、戻れた、逆転された、エトセトラ。
事前に思い描いていたり、不安がっていたりしたことは、どれだけ再現されたのか。
七帝柔道の特徴の一つは、お互いのことを知っていると、相対した時点でおおよその展開や結果が想像しやすいことにある。
その上で、その練習で自分の何をどう進ませたかったのか、それにどれだけ真摯に向き合っていたのかが、終わった瞬間の表情に顕れる。
そしてそれこそが個性で、人生を凝縮したもの。

次を探す目元に、疲れた疲れたとだけ発する背中に、揺らがぬ口元に、切り替えの呼吸で上下する肚に、立ち上がり踏み出す足元に、僕は現役の日々の練習を想像している。
その上で言葉を探し、織り、述べたり、言い回したり、叩きつけたり、贈ったりしている。
大袈裟な表現かもしれない。
けど、そんな感じの思考は、片隅以上の領域で蠢かしている。

このブログ?
だいたい言葉が出るままに任せ、指を走らせている。
意味は分からん。
読んだ人(書いた後の僕も含む)が意味付けすればいい。


練習は続く。
その後は乱取、研究の後に整列、一旦締め。
ミーティング後に筋トレだった。
ちなみにこの日の主将役は片桐、堂々とした態度は流石だった。
真摯な対人能力が高い。
突飛であったり、面白、ダメ人間路線に走りがちな中で、年上から見ると安定感があってひと心地つける。


ここ最近の疑問。
北大柔道部は、楽しい部活なのだろうか。
どう考えようと、前を向いて進めるのならそれで十分だし、何ならそれが全てだとも思う。
でもこれは僕の意見、みんながそうでなくとも構わない。
楽しまないと前に進めないだとか、楽しんだ方が効率が頗る良いのなら、そうするべき。
ただ最近思ったのは、楽しくてもいいんだろうけど、どうせなら生産者であってほしい。
楽しみについての消費者であるだけなら誰にでも出来る。
楽しみの先、何に繋げるのか、僕はそれが盡己であってほしい。

そういえば先週末、合気会に乗っ取られていた部旗はちゃんと戻っていたっけ?
どちらも北大グリーンに白抜きの文字だからよく覚えていない。
やはり僕は観察眼に欠ける、その分は他で挽回しないとなあ。


おわり。

2019年11月25日月曜日

馴染み 20191123

合気会のイベントがあるらしく、土曜日だけど18:30からの練習だった。
盡己の部旗は合気会のモノにすり替わり、道場真ん中の仕切りは開けられてだだっ広くなっていた。
隣ではおそらく武田流が練習していた。
と言うか、開始時間が同じだった。
準備運動の時の声掛け担当、この日は石川、がいつも以上に声を張っていたように思う。

そうそう、この日の一日主将は2年目市原だった。
みちこ節の効いた独特の発声、キャラが立ちすぎて非常に良い。
日曜の新人戦前ということで、立ち技乱取も組み込まれていた。
とは言っても試合に出ない部員もおり、僕が彼らとやるときは七帝ルールになっていたが。

立技は難しい。
と言うのは、寝技に比べて状況再現性がかなり劣るから。
技の決まる瞬間を例に挙げると、接地点が2~3くらい。
背負投だと取りの両足、内股だと取りの軸足と受けの片足で、それぞれ2つとか。
イメージは天秤とか、ダービー(兄)戦のグラスとコインみたいな、ギリギリのバランス。
高校時代の顧問は、技の決まる瞬間のことを「絶対の世界」と呼んでいた。
あとはほんのちょっとの力でも加われば、一気に崩壊する、という状態。

対して寝技になると、接地点の数は大体倍以上になる。
つまり、2人の人間が組み合った1集合体のバランスが安定している、ということ。
なので、状況も再現しやすい。
安定度や不安程度を互いに調節もし易い。
なので、反復練習のレベルも容易に調整可能である。
総合すると、任意の状況への理解がしやすい。
だから、全体を見れば寝技の方が練習対成果のコスパが良くなる。

しかし、だからと言って立ち技を無視するわけにもいかない。
七帝においても、柔道は立ち姿勢から始まる。
立技を振り返るのに、新人戦の時期というのは丁度いいのかもしれない。
選んだ上での立ちの放棄はまだしも、無意識に居着く心が大きいと危ない。
そういうときの引込は、多くの場合足技や、最悪ただの勢いによる押し込みで投げ判定を譲ることになりかねない。


立技の意識をどうするか。
それも、普段やらない者や、初心者スタートで馴染みのない者は。
投げ込み、という意見が多い。
でも本当だろうか。
投げ込みをやるにしても、到達目標はどう描くのが良いのか。
生憎僕はその辺り無頓着な部分が多いので、何とも言えない。
そういうわけで、その場にいた学生コーチの小山に話を振っておいた。
そのうち一定の見解が返ってくると思っている。


練習後は久々に現役と飯。
ラーメン大将、僕は肉チャー大盛。
坂田に「会社の人とは普段何を話すんですか」と尋ねられた。
答えていて思ったのは、会社の人とは色々話せるということ。
色々と話が尽きないのは、これは距離感の問題であるということ。
遠間からじわじわ詰めていくような、でも踏み込み過ぎないようにしているような、そんな会話をするのなら、結構長く話せる。
浅野返しを食らわない程度にかみつくのに似ている。
北大柔道部だと、近すぎて伝わり過ぎて。
石を握りしめた拳でノーガードの殴り合い。
殴った方は拳の外と内、どっちも痛い、殴られた方はめちゃめちゃ効く。
良いか悪いかは、その人次第。

まあコミュニケーションなんて、伝えたいことは伝わらなくて、どうでもいいことだけ憶えられて、そんなことばかり。
それでも僕らは伝えざるを得ない。
あ、上の2文は一般論ね、北大柔道部だろうが違おうが、世の中そんなところでしょ。


おわり。

2019年11月23日土曜日

問題 20191122

昨夜道場に着いたら、いつもと雰囲気が違っていた。
佐々木コーチの隣に京谷先輩がいらしたからか?と思ったが何か違う。
部室には食糧がいっぱいだった。
京谷さんからの差し入れというか、激励品というか、兎に角有り難い頂き物とのこと。
現役陣の増量の糧で、白米メインの彼らには嬉しいであろう、おかず類も豊富だった。
というか白米メインで脚気になりやしないかと思っていたところで、渡りに船。

着替えている間のメニュー指示を聞いて思い出した。
今週は2年目が練習を取り仕切るんだった。
この日の主将は女子の藤本。
声は小さいものの、おどおどした様子はあまり感じないという、あまりいないタイプの表現方法。
でもやっぱ聞こえづらかったな、隣でも練習やってたし。


乱取にちょっとだけ入れた。
始める前に解説していたのだけど、前述の通りあまり聞き取れなかったので近くにいた笠井に尋ねた。
昔「一本取り」と言ってたものに近いものだった。
内容としては、取ったら相手が替わる、というもの。
加えて、予め取りと分けを指定して乱取を行うということだった。

2,3人を取った西森の相手をしたが、その時は僕が取る側で、との指示。
組み際から奥を叩いて潰し、横三角を浅めにかけて対処してきたところを遠藤返しに繋ぎ、返して抑えたものの極まりが不十分だったのでブリッジを素直に受けて再度亀取。
今度はてきとーに横に返して足抜きの形を作り、肩極め体勢から西森に逃げる選択肢を与えた。
色々やらせるものの、最低限自分の優位はキープ。
そうやって体力を無駄に消耗させたところで脇を掬って上体を固定、精度は60点くらい。
最初の展開から終始僕のペースで、いよいよ疲れに抗えなくなってきた西森相手なら圧し切れると判断し、腰を切って足を抜き切った。
フィジカル同程度の、それも疲弊した相手なのでそのまま抑え切って終了。
残り2分くらい余り、近くに代わりの相手もいなかったので、今度は攻守交代でやってみた。
正対下になり、遠間から回り込む西森を止めたり逆に流し切ったりして終了、ノーチャンス。

あとは研究だった、内容は割愛。
1年目の後藤の質問がちょっとツボ。
僕なりの解釈、イメージだと、
「ln{exp(2)}をどうにかして、=2にしたいんですけど、、、」
と言う感じ。
最終的には僕が「いやもう答えでてんじゃん、計算すればいいだけでしょ」でまとめてしまったが、その前段階も興味深かった。
後藤と同じく1年目の坂田の発言を僕なりに解釈すると。
「1+(sinθ)^2+(cosθ)^2すると良いよ」
なるほどそう来たか。
そんな一幕。


練習後は追加の質疑に応じつつ、笹谷コーチと僕の違いを再認識。
お互い思考の出発点が違うので、答えを聞いた側の分析再構成能力が問われるものだったかもしれない。
展開をメインに語るか、答えありきで行くか、どちらでも良いと思う。
要は、選んだそれを正解にしていくだけのこと。
甘ければ他の正解を持った人に潰されるだけ。
闘う場では、結果的に正解が1つに強制される、集約でもなく、強要。
人間教育上は、複数回答を許容して共有するのが一般的で、僕も市井に紛れているときには基本そうしている。
処世術。


おわり。

2019年11月21日木曜日

1つ、北大柔道部での経験を、今活かしていることについて

自分語りは気恥ずかしい。
ただ、いつもは現役部員たちが僕に好き勝手語られているので、このくらいは我慢しよう。
部の方針としてブログ更新頻度を上げるのに、頑張ってネタを仕込んでいる彼らに1つ敬意を表したい。

本題。
僕が社会人になって他人よりもちょっとだけ気を付けているところ。
我が身の振る舞い方、である。
要は「他人が居る中で自分をどう売り出していくか」と言う観点。
「自分が」できること、やりたいこと、やるべきことをやるのが、最も自然に生きられる状態。
ただしそうはいかないのが世の常で。
「他人様が」僕にはできると思っていること、やってほしいこと、やるべきだと思っていることをやっていかなければ、飯が食えない。
そして、飯を食うだけでは飽き足らないのが、僕の業突張りなところでもある。
良い飯にありつきたいし、自分が認めたものに囲まれていたい。

雪道に足を取られるこの頃は、スエードのチャッカブーツが欲しい。
なるべく毛足の長い丈夫な革の、ソールはダイナイト、蜜蠟引きの紐、色は茶よりも黒が良い。
他にもビジネス寄りのモノを考えるなら、例えばCHURCH'SのSHANNON、ラバーソールver.だったり、いやいや雪国なんだからParabootも良いんじゃないかと思ったりする。
先日大丸のポップアップショップで来ているJOHN LOBBでCITYⅡ、PHILIPⅡを試し履きさせていただいた時なんかは、「買えないことは無いのなら、今買うべきですぞ」と絶叫する脳内馬謖を泣いて斬った。
諸々のことを考えると、やはり軍資金不足だった。
まあ、所謂上流階級かジャンキーが手を出す代物で、僕は今のところ後者に分類されかかっている。

復帰。
人間誰しも欲とか業からは逃れられない。
ただ、それには幾つか必要なものがある。
2つに大別するなら、実力と許可。
実力は自分で磨けよ、って話で、事実そうするしかない。
けれど許可は他人が与えるもので、許可の前には評価がある。
評価も他人が与えるものである。
そして、評価がその対象の本質を捉えていることは、往々にして、無い。
だからこそ、僕は巧いこと立ち回ろうとしている。
コツは、努力する姿を多少見せること。
結果はちゃんと出すこと、平均より少しでも優れていれば尚良い。
もう1つ、全て、は、やらないこと。


今の僕の行動指針は、そんな面もある。
じゃあ僕のこんな行動は、現役時代の何が原因なのか考えると、いくつかある。
1つ目、めっちゃ強い分け役を目指していたけど、状況によって自分を変えざるを得なかったこと。
2つ目、「俺が一番頑張らないといけない、そうすれば」と思っていたけど勝てなかったこと。前半部分はただの必要条件にすぎなかった。
3つ目、僕は新歓で殆ど役に立てなかったこと。全くと言ってもいいほど結果を出してなかった。
4つ目、「森本=キ○ガイ」というフレーズが、僕のあらゆる言動のクッションになっていたこと。これは功罪どちらもあると思う。要は僕がこの評価を良い方に活かせなかったということ。
パッと思いついたのはこのあたり。

多分他にもいろいろあるけど、そんなこんなで今ものうのうと社会に出て生きています。
さて、見栄を張ってみたけれど、自分を良い風に見せられただろうか。


おわり。

2019年11月17日日曜日

さて一応バランスとっとくか

あんまり表だっていう人がいないもんだから、仕方ない、僕が公言しておく。
結論から言うと、北大柔道部の男子は絶賛どうしようもなく、弱い流れにある。
このままだと3年連続最下位はほぼ確。
下手すりゃ10年コースかもしれない。

この流れがいつから始まったのか、何が原因なのか、じゃあどう対応すればいいのか、誰も分からない。
僕が分かるのは、現役だけでなく僕やOBOG含めて、みんな彷徨っている、ということだけ。


だけど「悪くないよな」って思うところも、いくつかは存在する。
腐りきってはいない、生きてるし、なんとかもがいている。
実力も自信もないし、一体感にも欠けている状態だけど、スタートラインにはギリギリで立てている。
いつ逃げ出しても良い状況で、それでも踏み止まっては、いる。
次、肚括って、動けるかどうか。

他大の大半は多分、夏には覚悟決めて歩き出してたはず。
で、今はもう走り出してトップスピードに乗ろうとしているところ。

さっきも書いたけど、かなりひどい現状。
それでも、実際に現場に来てくれたり、遠くから支援してくれるOBOGがいる。
上手く回し始めたら、今の比ではないくらい、周りが助けてくれる。
回る、ではなく、回す、ってのがミソ。


おわり。

半歩外から 20191116

16時頃に道場へ到着。
乱取も終わり際、いつも通り佐久間の声だけが響いていた。
東北戦から2週間、部の雰囲気は相変わらず。
部員の確保が急務なんだろう、練習生との区別。
サークル生、研究会員、柔術家、グラップラー、トレーニー。
各々の行動の意図に、七帝柔道家を垣間見ることができない状態が、もうずっと続いている。
まあ、僕個人の感受性について、問題アリなのも間違いないだろうが。


練習している、けっこう真面目に。
食事も、とりあえず量の確保を試みている段階。
行動はしている。
ああでもそろそろもう1度突き付ける必要があるのかもしれない。
勝ちたいのか、強くなりたいのか。
3~4年くらい前までならこの2択だけだと思っていたけど、最近はこれでは足りない気がしている。
3つ目、楽しみたいのか。
4つ目、考えたくない(若しくは考えることができない)のか。

誰でも「勝ちたい」とは言う。
ただ、その根っこはどこにあるんだろうか。
あとはそもそも、「勝ち」とは何を指すだろうか。
思うこと、口に出すこと、行動すること、無意識が顕れること。
声を出すことにどんな意味があるか。
逆に、出さないことにどう意図を持たせているか。
それは誰を想った行動か。
有る?無い?見えてる?見せてる?見せないようにしている?どうあるべき?効果は出てる?

総評、「仲が良いこと」は「良いこと」、間違いない、素晴らしいことの1つ。
ただ、それが全体の主目的になっている。
結果、良い柔道サークル活動ですね、あとは礼儀とかちゃんとできれば晴れて「武道齧ってました」って言えると思う。

見ていて非常に勿体無い、本当はもっとできるはずなのに。
努力の量だけではなくて、むしろそれ以上に成果の量の話。


おわり。

2019年11月12日火曜日

種明かし 20191111

北大武道場2階、柔道場にはいつも通り佐久間の声が響いていた。
部室に入る、日曜に片付けたらしい。
誰のモノとも分からない柔道着その他衣服などは大方無くなっていた。
大量の漫画類もある程度並べられていた。

ほぼ変わらずに散らかっていたのはエロ漫画雑誌。
保管場所争いに負けたのか読みかけなのか、現役の誰かが持ってきたらしいがはてさて。
部室に持ってくる者には、大なり小なりその人のメッセージが籠もっていると思うのだが、あのエロ漫画雑誌にはどういった思いを載せているのだろうか。
練習後試しに読むと、「俺がこんな中学高校性活を送ってれば、今頃スケコマシになったろうに」「そして悠々自適のヒモとして人生を謳歌してたろう」と思った。
あれは別の自分を夢想して想像の幅を広げるためのツールだったのかもしれない。


道着に着替えて畳の上へ。
ケガ人たちも反復くらいまでなら何とかできるようになってきたみたい。
今のところで大怪我人は腰を患った町田だけか。
ヘルニアだったか、あれは確かにツラい。
僕も高校の時になった。
MRIを撮ると、背骨の隙間からにょろっと米粒がとび出していた。
こんな小さなもので、10分以上歩けなかったり、何をしていても腰が痛んだりするのかと驚いた。
北大に来てデッドリフト頑張ってたら治ったけど。

今となって思うのは、体も心もほんの小さなことで大きく変わるということ。
それがどこから齎されるのかは分からんが、兎に角何がしかのきっかけが機能すれば、ヒトは変わらざるを得ない。

出来るだけプラス方向へのきっかけでありたい、とは思うが実のところは分からん。
何もしないで余りものとして右往左往するよりかはマシだと思うので、行動しているだけ。


研究の時間では、1年目坂田に質問された。
「亀取の横付きに入った際に、相手(亀)の逆転技に対処できるパターンと、できずに後ろ袈裟に抑えられるパターンがあるが何故か?」
良い質問なので解答は敢えて濁した。
偶には良いだろう、いつまでも餌を待つ雛鳥にしておくのも勿体ない。
進んで獲ったり盗ったりしに来たらまた話は別だけど。
「誰かが答えを持ってるはず、ちょーだい」、まあネット見ればいい感じのが載ってることも多いからその思考もそこまで間違いじゃない。
正しく問えば、答えは自から湧き出してくる。
掘り起こしたり掬い取るためのツールとして知識があって、これは割かし共有できる。


練習後久々にケトルベルを振った。
振ったつもりが振り回されかけていた。
筋力低下とつながりの寸断が進んでいる。
鉄棒を振っても力を乗せられない。
唯一の救いは、久々にやってみた跳ね起きとハンドスプリングが成功したことくらい。


おわり。

2019年11月10日日曜日

飲み会と出稽古、そして飲み会 20191109

11/8は職場の飲み会だった。
2次会の流れに巻き込まれる前にダッシュで抜けて北24条へ。
向かうはとんでん。
過去多くの渡世人達が転落してきたとされる階段を登って、北大柔道部の飲み会に合流。
この日は先週末から家族旅行で来られている林さん主催で、僕がついたときには奥さんやお子さんはホテルに戻られたよう。
21時過ぎから日付を跨ぐまで色々と語り明かした(僕は喋り散らかしてたかもしれないけど)。
スマホに写真が残っていたので一応あげておく。
かなりぶれているのは大目に見てほしい。

とんでんを出るときの写真。
澤田、佐久間、西森、石川、西田さん、林さん。
ちなみに、ブラックアウトした謎の写真と動画もあった。
確認すると、西田さんと語り合ってた時の音声。
いつの時代の先輩とでも語り合えるのが我々の良さなんだなあ、と。
現役じゃない人たちが勝手に盛り上がってて、当の現役たちがどう思ってたのかは知らないけど。


11/9。
昼から出稽古。
今回は札幌光星高校へ。
初めて入るところで勝手が分からず、現役と一緒に行かなかったのは失敗だった。
まあ校内には入れたので、その辺歩いてた学生に道を尋ねて無事到着。
親切な高校生、どうもありがとうございました、お互い名前も分からんけど。
あと、内心不審者扱いされなかったのがものすごい安心した。
しかし、流石は都会の私立、僕の地元よりも数段洗練された施設でうらやましい。
自販機もジュースから補食まで充実してた、北大武道場も見習ってくんねーかな。

練習内容は、高校生って感じのメニュー。
柔道そのもの+基本的な体づくり、打込みとサーキットトレーニングを合わせたやつとか。
僕にとって、立技系統の動きをまともにこなすのは、けっこうツラいものがあった。

高校生たちは、何と言うか礼儀正しかった。
如何にも進学校のイメージ。
控えめな印象が強くて、ガムシャラ感はあまり感じなかったけど、もしかしたら緊張してただけか。
父兄の方々が見学されていたからかもしれない。
割かし積極的に北大生に当りに行ってたので、ちゃんと鍛えられているなぁなんて思ってた。
僕の高校生時代も10年以上前になるけど、彼らほどは柔道も人格も出来てなかったような気がする。

練習後には近藤と西森によるちょっとした講義。
近藤からは「部活動と勉強(大学受験)の両立」、西森からは「大学でも運動部に杯r事の意義」をテーマに話をしていた。
雰囲気は休み明けの校長先生の話。
伝えるのって本当に難しいよね。


その後は札幌近郊在住の北大柔道部OBOG会。
追いコンとかでしかお会いしないような大先輩も多く来られていて驚いた。
最年長だと昭和25年入学って、太平洋戦争が終わった頃のお話。
僕の最初の柔道の先生が、GHQに隠れて柔道やってたとか言ってたから、多分同年代。
北大生は大体、柔道部だけでなくて全体的に、卒業したら道外に出ていく。
だから札幌近郊で呼びかけても北大卒ってあんまりいないことが多い。
まあでも柔道部くらい歴史のある部活だと、縦のつながりでそこそこの人数になるってのが、今回は分かった。
2次会はとんでん、って流れだったけど、僕は次の日(つまり今日)が仕事だったのでお暇させていただいて、帰宅、ちょこっと作業して就寝。

終わったときに慌てて撮った。

今回の前口上は鹿野が担当、北口の手助けもあってギリギリ及第点。
まあ、数やんないと慣れないよな、お疲れさんです。


そうだ、旧交会費振り込むの忘れてたんだった。
今はATMとかネットからでも簡単に振り込めるから気が楽。

ちなみに今朝の起床時間はいつもより1時間遅かった、健康第一。


おわり。

2019年11月7日木曜日

初雪 20191107

18:20頃に道場着、暖かい。
おお、遂に暖房もついたか。
外とは大違い、雪の降る(というか、みぞれが吹き荒ぶ)中チャリを漕いだ甲斐もあると思えた。
2階へ上がると打込み中。
どうやら今日は18:00スタートだったらしい。
「つまりはけっこう練習に参加できるな、、、いやなんか寒くね?」
部室の暖房はお亡くなりになっていた。
蒸気の通う音は聞こえず、漂う空気は30分ほど前までいたであろう現役の発した温みの名残だった、ちょっぴり湿っぽい。
着替える間に、もしやと思っていたら、道場の方もだめ。
下の階から来る暖気は、練習範囲を通り越して上の大窓から抜けていくばかり。
「練習終わったら即シャワー浴びに行こう」、そう決意した。


着替えて出ていくと反復やってた、フリーではなく、指定の2周目。
何故もう1周かと言うと、「上級生ですら、技術の幹も枝葉も先細り感が甚だしい」ということ。
ちょうど僕は中に入らない状況だったので、外から色々言ってみた。
1周目に言ったこと、言えなかったこと、全員の様子見ながら思いついたこと、色々。
まあそもそもの形はそれなりに出来ていたのでひと安心した。
ここからは+αをどれだけ重ねられるか。
ちょくちょく明らかな間違いもあったが、そのくらいは現役で気付いて是正し合ってほしい。
自浄作用自浄作用。


正対、乱取、抑え込み。
そういや今の現役は、あたる相手についてどんな思考で選んでいるのだろうか。
僕の場合は時期によって大きく変わっていた気がする。
1年目の時はほぼ誰でも良かった、何故ならトップクラスの弱さだったから。
2年目になると、基本上の人を選んでいた。
後輩とやっても取られはしなくても取れない。
だったら先輩とやって分ける練習を重ねるべきだ、と思っていた。
そしたら途中から抜き役にならざるを得なくなってきたので、後輩との乱捕り機会も増やした。
3年目では1つ下の取れそうな取れなさそうな連中との乱捕り機会を増やした。
代替わり後は抜き役:それ以外=2:8くらいだったと思う。
これは人数の多さとか比率、あとはチーム作り的に、抜き役同士で当たるよりも分け役の成長を優先しようとした結果だった。
それでもたまには同期のゴリラとか1つ下のおいなりさんとか(一応(北大での)学年では)1つ上の経験豊富な先輩とかとやることもあった、全然取れる気しなかったし、むしろ取られないようにするのがギリギリだった。

引退した今は基本待っている。
使命感や責任感を持った人だけ来ればいいと思っている。
それに見合うくらいの実力は、まだ最低限は持てているはずだし。
ちょくちょくテコ入れのために自分からあたることもあるけど。
就職してからは時間も取りづらくなったし、優先順位を決めている。
無限の時間・体力・財力・精神力を抱えていない僕のリソースでは、全員平等は到底不可能だから、色々思うところを決めて振り分けている。


そういや、抑え込みでは坂田と西森の崩れ上を返せなくなってきた。
多分だけど、僕を30秒抑え切れるなら今の七帝界の6~7割くらいはイケる。
あとはどうその形に入るかだけど、そこは考え所。


練習後はやっぱり寒かった。
というか最後の研究の時点で何人か震えていたし。
虚弱体質の彼らにはだいぶ酷だったかもしれん。
体調不良者がこれ以上増えないことを祈るばかり。

この時期は寒いけど、鍋が旨い季節でもある。
肉も野菜も食べやすいし、安上がりだし、何より複数人でワイワイやれる。
夏ならむさくるしいだけの連中も、冬なら立派な熱生産器。
湿度の上がり過ぎと近隣住民への配慮を忘れなければ、かなりおすすめ。
つーかそのうち誰かの家に乗り込んでってのもアリかもしれない。
久々にやるかー、さて何つくろうかな。


おわり。

2019年11月6日水曜日

差異まとめ

東北戦おわり。
オーダーを見た段階では、「うーん頑張って、上手くいって、2人残しが今のベストかなー」と思っていた。
まあ、結果はみんな順当にやられて5人残し。
9人戦で5人残し、内、準取以上は4人。
ちなみに去年は8人戦で3人残し、内、準取以上は3人。
つまり差が広がっているらしい。

では、東北大と北大では何が違うのか。
ここでは各個人というよりも、全体を総括してみたい。

①体格
多分、平均体重が10kgほど違う。
本戦出場者の7月の体重を基に平均したところ。
東北大:85kg、北大:73kgという差が見えた。
北大も個人レベルで多少の増加はあるだろうが、全体平均で5kgも増えてはいないと思う。
物理ステータスは重要だし、全体レベルでは最も努力が成果に結びつきやすい。

②勘
いわゆる際(きわ)の攻防を指す。
又は工程管理能力。
北大の選手は1歩進むと満足して歩みを停めがち。
例えば、正対上からかみつきの形に入ったところで満足する(+1歩)から、下から押されて(-1歩)足を戻されて(更に-1歩)、結局相手のペースになる。
一手一手に無限の時間を使えるような、平衡論的技術思考のままに戦いの場に出ている。
兵は拙速を尊ぶ。

③スタイルの確立
やることははっきりしているか。
君がやるべきこと、やりたいことは、チームメイトも知っているか。
どう分ける。
如何にして取る。
誰までならば分けたい。
どんな状況なら取りにいかざるを得ない。
どれだけのリスクを許容すべき。
どこまでなら通用するはず。
さて、いったいどのくらい答えられるのだろうか。
そしてそこはゴールではなくてスタートであることを、ちゃんと認識してくれているであろうか。
ちなみに、東北大の若手OB連中は両校のオーダーも読んでいたらしい。
その上で「大方(オーダーも結果も)予想通りだった」とのこと。
流石、毎年のことだけれど、そのあたりの分析力は違うらしい。
まあ僕のこのあたりの能力が低いってのもあるけど。

④練習態度
試合後の乱取で、かなりの差が見えた。
壁際にて一休みするのは、東北大はOB、北大は現役。
押し出しの乱取で、2本やっては水をがぶ飲みして、壁にもたれて。
そんな人達がアウェーに行って緊迫した中で、たった一試合、6分だって戦い抜けるものか。
ましてや這う這うの体で1人抜いた後に、どうやって次の抜き役を止められようか。
だったら普段からボロ布みたいになって、それでも動く練習をするしかない。
その覚悟があって、思想を現実にして日々を乗り越えて、それでも満足せずに上を目指すのが幹部だと、僕は思っている。
だから幹部とは、厳密に言えば3年目を指す言葉ではない。


さて、主に4つほど挙げてみた。
実は、どれもこれも普段から誰かしらが言っていることばかりである。

だから今回の結果は何のことは無い。
ただただ、いつも通りのことをしていつも通りの結果を得ただけ。

今後どうするのか。
いやそもそも、どうにかしたいのだろうか。
「痛み」を単なる「不快」と捉えている内は、まだまだ。
「通行許可証」と思い始めたなら、前に向かえるようになった頃。
ちなみに今の僕にとって、「痛み」とはつまるところ「痛み」である。


おわり。

2019年11月2日土曜日

入口はいろいろ 20191101

世の中の流れというものがあって、僕は今一つ乗り切れていない。
令和の世になったものの、未だ主流は昭和と平成に分類されると思う。
この区切りもだいぶ雑ではあるが、キーワードは滅私奉公か利己主義か。

ただし、どちらも最終的には全体の益を目指さざるを得ない。
嘉納治五郎が提唱したところの自他共栄。
他者から始めるか、それともまず自分か、の違い。


じゃあどこまで栄えたら、周りを気にするんだい?
ってのが、所謂オトナの方々の懸念。
業が深いと、満足することなく自分を高めるだけに終始して結局独り善がり。

かと思えば、僕が同世代(より下も含む)を見るに、本当にしょーもないことで満たされるケースも多い。
まあ、主にSNSを通した他者からの共感行動によって。
手前の幸不幸くらい手前で決めれば良いのに、とも思ったり、別のこと考えたり。

価値観が違うんですな。
同じ多神教でも、主神が定まってる人達とあれこれと神を立ち上げては忘れていく人達の差異。



そんな世の中でも、北大柔道部での人の価値基準は変わらないと思っている。
盡己、これを果たせているかどうか。
強さによってか、人との繋がりによってか、何かしらによって己を尽くして部を前進させているかどうか、またはその度合。


東北大学との定期戦前。
練習量が全てを決定する、と標榜したい我々にとって、試合結果は何を意味するのか。
同じ時期であったり、同じくらいの実力であったり、スタート地点が似通う人達の間に生まれた実力差とは何か。

自分の深くまで潜ってようやっと触れられるものもある。
他者を見て、その瞳に映るものを見て初めて自分を解する。
明日はそんなことが起こるんだろうなぁ、と、名古屋に向かう中で考えてみた。


おわり。

2019年10月23日水曜日

上下関係 20191022

東北大との定期戦も近まってきたので、3年目は基立ち。
今回は若手OBが多めで、彼らにとっては守るパターンが殆どだったかと思う。
乱取における分けと取りのバランスはその時の面子に依るから何とも言えないが、まあ今回はいい練習になっただろう。
ただ、1本目からOBにやられてたのはちょっと厳しい。
原因は忖度。
打込みや反復では全然できないのに、乱取になるとしてしまうきらいがある。
とりあえず居ついてしまい、相手に選択を委ねてしまう。
リンゴォ戦のジャイロみたいなものか。
精神的なスイッチを切り替えるだけで、かなり違うはず。
シャー芯をベギっと折るくらいの気軽さで、先輩方のされて嫌なことをしたり、とことん自分の動きに拘ったりするのが良い。


道場を出る間際、1年目石川が自販機の前にいたのでジュースごっつぁんしてあげた。
そんなん直接「先輩、喉乾きましたね」って言っていいのに。
それくらいなら僕でも察することは出来るし、懐事情が切羽詰まるわけでもない。
それよりもビビったのは、自販機の最低価格が120円になっていたことと、500mL缶が無くなっていたこと、謎にコーヒー類が充実していたことだった。
どれも気付いてはいたものの、改めて僕の現役時代の時と比べると戦慄が走った。
あの頃は、練習終わりに後輩に飲み物(主にガラナ500mL、110円)を恵んでくださる先輩がいて、ちょっとした小競り合いもありつつ観ていて楽しかったなあ。

そんな関係性もある。
色々あった方が、ツラくなった時に戻ってくる理由も増えて全体的には良いと思うんだが。
ただ、効率的かどうかといわれると、大変非効率的な気もする。
時間軸をどこで切り取るかと言う観点もあるから、結局はよく分からん。
その辺は僕もずっとはっきりとはできないままで、この先もその時々で違う答えを出していくんだと思う。


おわり。

2019年10月21日月曜日

間に合った 20191021

道場着いたら十字五種やってた。

今週の反復は、横帯取、関節絞め2番、重藤ワールド、十字五種の4つ。
今回は良くある失敗ポイントをちょいちょい挙げてみる。

横帯取は立姿勢からの捨身技。
身の捨て所が肝心。
相手のコントロールがそこそこでも、ビビッて遠間からかけると失敗する。
回転軸が相手の胸の前とか高すぎたり、足先とかで手前に置いたりすると、堪えられてしまって直で抑えられてしまう。
軸は相手の膝裏あたりにするのが最もコスパが良い。

関節絞め2番は亀取技。
横三角を陽動にしているが、実戦でも陽動レベルだとまず掛からない。
どちらもそれなりに出来て初めて、相乗効果で突破力が増す。
横三角以外でも、前付きの技なら組み合わせは可能かと思う。
絞めが上手くいかない場合も多い。
これはそもそも論として、絞めが苦手なパターンが殆どなので別の話。
そうでなければ、返した時の絞め位置のズレを、最後に修正すれば上手くいくはず。

重藤ワールドは足抜き下からのカウンター技。
可と思っていたが、清田さん曰く「後ろ帯叩いて引き付け、前に出てきた相手を返し、そのまま固定力バツグンの横四方に抑える動き」を言うらしい。
北大柔道部歴9年目にして初耳だった、浅学で申し訳ない。
脇を抱えに来ている方の腕の処理を間違うと、返すのが難しい。
深めか浅めかで、後ろ帯を叩いた方の腕の使い途が変わる。
肩を殺すか、腕を巻き込むか。

十字五種は十字に「入ってから」の連携の指南。
1番は足首の引っ掛け忘れ。
2番は引っ掛けた足での相手のコントロールを放棄して腕で返しに。
3番は逆転しにくる相手を上半身でいなそうと、それだけになって。
4番は回転軸を間違えて。
5番は首を刈れなくて、それぞれ失敗しやすい。
あとは全編にわたって内腿の締めが抜けてしまいがち。


練習後は清田監督に触発されて反り跳んでみた。
なんか行けそうな気がしたが、前6回後ろ9回でいつも通りに終わった。
全身連動性能が落ちてくると肉体強度の低下分を補えないので、現役の相手ができなくなってしまう。
怪我のリスクも飛躍的に上昇するので、ベストでなくともベターくらいは維持していきたい。


おわり。

2019年10月20日日曜日

資質 20191019

久々の練習参加。
括目せねばなるまい、東北戦も近いし、どういう練習をしているのか気になっていた。
結論から言うと、全体の雰囲気としては、いつも通りに近いものだった。
まあ、他人の心の機微を無視するタイプの僕なので、実のところマイナーチェンジは色々とあるだろうけど。


準備運動の際の、石川の掛け声が中々に長めでオリジナリティを感じた。
乱取では、1本目に毎回片桐が清田さんに当りに行ってるのが印象的。
佐々木コーチによれば、「片桐はオールマイティにいろいろできるが、もう一押しが足りない」らしい。
つまりは器用貧乏だということ。
優等生タイプに多い症状で、頑張っていることの証左。
頑張ることと結果を出すことは別で、求めているのはどっちだろうか。
チーム内での実力的な立ち位置も微妙なところで、良く言えば選び放題な状況でもある。


全体として色々と問題もあるけれど、解は自分たちで見つけられるはずだと思う。
まあ、問題の無い代なんて無かっただろうけど。
解を見つけるのは、ただ慣れていないだけ。
見つける、と言うよりかは、選んだものが正解になるように行動し続ける、という表現が正しいかも。
何をするにしても、状況把握と推察、理論としての一般化とその共有、どれも出来るはずのこと。
でなければ入学も難しいはず、いくら七帝で一番学力の低い北大とはいえ。
だからこそ、学生による自治、学生主体と自称しているのではなかろうか。
出なければ詐称だ、もしくはしょっぱいヤツというレッテルが進呈される。

そういえば、押し出しで相手が居なくて赤帯を投げ捨てようとしていたら、藤田が当たりに来てくれた。
しょっぱいポイントが1つ減った、これは褒めるべき事象。
あとは目上の方に「了解」とか言わなければ、イチ成年としてもギリギリ及第点をあげられると思う。

思考停止でその場しのぎに打込みや反復を受けることを、僕は侮辱だと思っている。
技を受けるときに、その実相手は何を目的にして、どこを目標にして練習しているのか、その心ごと受けるのが我々の愛ではなかろうか。
話が大袈裟になった、どうやら酒は飲んでないけど酔ったみたいだ。
そういえば同期(♂当時おおよそ20歳)にそんなこと言って居酒屋の店員(♀多分大学生)にラリアットかました奴もいたなあ。
お酒は二十歳になってから、飲まれた奴は見捨てるな、宅飲みのときは終わりの時間とご近所さんを気にして欲しい、現代大学生の、最低限のリスク管理。


折角無為に過ごせる大学生活を無駄にして柔道やってるんだから、色々と惜しめばいいのに。
惜しむからこそ、自分が怠ける時間を削る意志が生まれるし、相手の事情を慮る心の配り方も身に付くのだと思う。
つまり言いたいことは、羨ましいものだなあ、ということ。


帰り道は雨の中チャリでびしょ濡れ。
簡易防水機能を誇る服の上下の奮闘虚しく、結構浸みた。
まずお前がリスク管理しろよってか、今年はブーメランが多い気がする。


おわり。

2019年10月16日水曜日

流行り

「まさかの~」と、最近よく耳にする。
職場の方々の中で流行っているみたいだ。
僕の知らないうちに、世の中がそういうことになっていたのかと思うとちょっと引く。
時事ネタの情報源がGoogleニュースだけなので、知らぬ間に偏った思想に陥っているのかもしれない。
芸人さんとかインフルエンサーの方とかが使っているのだろうか。
と言うのも、「まさかの~」の「~」部分が言うほどまさかではない。
むしろ容易に推察できることに対して使われており、言葉が嘘をついたように思えてしまう。
「コーラを飲んだら、まさかのゲップが出たんじゃッ!」とまではいかないものの、「昼飯食ったら、まさかのゲップが出たんじゃッ!」って具合の使われ方。
或いは「今日の練習メニュー、俺まさかの基立でしたわ」みたいな?
そういう方々は何を望んでいるのだろうか、ここ最近は悩んでいた。
それで先日思いついたのが、「えーまじー?それやばくねー?」みたいな共感でも求めているのかもしれない。
別に何かあるわけでもなく、ただただ自分のことを誰かに知っていてほしいだけなのだと思うと、多少の聞く耳も生えてきた気がする。


個人的な流行りの話。
交通ルールを破る人を観察している。
正確には、ルール違反者をガン見して、そんな僕の視線に気付いた違反者がどんな表情に変わるのかを観察している。
今のところ、「しまったな」と悔いる人3割「コイツ何見てんだ」と開き直る人4割、残りはそもそも違反している自覚が無い。
観察のメインポイントは一旦停止線上で、自動車の8割は徐行のまま交差点に進入していく。
そのうち敢えて小突かれてしまえば、チャリの更新費用くらいは余裕で賄えそうだよなぁ、と邪念も湧きつつある。
我ながら、みみっちいことこの上ない。


さて、ここ最近は練習していない。
まあ、本ブログ記事の更新具合からお察しかとは思う。
僕のスケジュール管理能力の低さを露呈することと同義なので、敢えて言うことでもないのかもしれないが、自己保身・擁護のために一応述べておく。
何と言うか、間が悪い、これに尽きる。
仕方ないから、時間を作れれば部屋でタバタやることにはしているが。
次に道場に行ったときに、衰えが酷くてコーチ業を果たせないかもしれんと思うと、ちょっと怖い。


おわり。

2019年10月8日火曜日

出稽古@福岡 20191005

先週末に今年2度目となる福岡武道館に行ってきた。
今度は審判ではなく選手として。
相手となる方々は、高校や大学でそこそこやってた人がメイン。
元々は各都道府県でベストなんぼ、くらいだと思う。
北海道で例えると、札幌大や道都大のベンチ組くらい。
分は悪いけれどまあ戦えなくもない、と言うところだった。

個人としての結果は2戦1勝1敗。
1勝は立からてきとーに小内だか何だかを掛けてわざと崩れ落ち、そのまま正対下に潜り基本形でぬるっと返して抑え込んだ。
1敗は立からてきとーに背負いを掛けて、振り向いて正対下に潜ろうとしたのが返し技判定、技有になってしまい、そのまま返せず優勢敗け。
なかなか難しいもんだ、練習不足ですな。


そういうわけで、翌日は九大の練習に参加させてもらった。
同期の九大主将だった井手を頼りになんとかオッケーもらった。
人数(もしかしたら道場だったかも)の都合で九大ではなく修猷館で練習だった。
というわけで干支一周分年下の方々とも練習することに。
爽やかに励む若人に混じるおじさんが1人、今振り返るとなんとなく気恥ずかしい気もする。
もしかしてあの頃のこうめいさんはこんな気持ちだったのか。

修猷館の柔道部員は、男女共に10人くらいいたと思う。
休憩終了30秒前には、殆どの部員が次に備えている姿勢が素晴らしい。
なんというか、教育が行き届いている印象。
その次に指示されたメニューについて、女子は10秒ほどで開始できるが、男子はもうちょっと時間をかけていた。
その辺りはどこでも一緒なんだろうなあ。
共同作業という点において、男はまず互いの格付けをしてから相手を選びにいくものだから、余計に時間がかかるということなんだろう。
様子見、探り探り、主導権を握るのは、、、という暗黙の内に、堪りかねた顧問の喝でいきなりバタバタとしだすのは、見た覚えもやった覚えもある。


乱取では九大生と高校生、半々くらいとやった。
ホントはもっと九大生を研究したり、高校生を勧誘できれば良かったんだろうけど、あまりできなかった。
まあまた帰省の折にでも行けたら行きたい。


おわり。

2019年10月1日火曜日

感覚、理論、感覚 20190930

月曜は技研の日。
今日は腕緘2番、横巴、浅野2番、金次郎(元谷返し)、正対十字。
最後の研究の時間には、「反復で上手くいかないんだけど?」という質問も。
傾向としては悪くない、パッと見で分かった気になったつもりでも、実際にやってみると何だかしっくりこない。
それを違和感と捉えるか、そのうち慣れるから、と無視するのかはだいぶ違う。

ちなみに、反復が上手くいかない理由の大半は、取りの力量不足である、もっと考えろ。
というわけではない。
半分くらいは受けの問題がある。
例えるなら、試験問題を解くのが取りで、作り手が受け。

①「ウエイトトレーニングにおけるMax重量の目標増加率を5%/月に設定する。現在のベンチプレスのMaxは100kgである。目標達成のためのトレーニング方法(頻度、負荷など)を考えよ」
これは多分答えられる問題。

②「ベンチプレス100kg上げられない者に対しての山内さんからの評価を想像せよ(10点満点)、また、これが達成できた後に掛けられる言葉を想像せよ(こちらは加点とする)」
まあこれもできないことはない。

③「基礎運動はレベルを上げるほどツラい、僕にとってはかなりの負荷で、フルでやると汗だくになる。この時隣で練習している別団体の部員の、実家の親御さんたちが我が子に思うところを述べよ」
これはひどい問題、つーか知るかそんなもん。

④「問題考えるの疲れた、自問自答して勝手に色々覚えてってくれ、特段の妨害も手伝いもしない」
問題ですらねえ。

現在の北大全体のレベルは③か④が近い。
①と②は、答えを明確に設定するかどうかの問題で、初心者には①に近いものを、熟練者には②で解き手の工夫を培わせるのが良いと思う。

そういうことで、2つ前の記事では取りのコツを挙げてみたのだけど、今回は受け手側のコツを列挙してみたい。
尚、取りはそれらの技の熟練者ではない、という設定のもと。


腕緘2番。
正対上で、近~中距離。
下からの引き付けを嫌って、剥がしたその瞬間くらいのイメージ。
つまり後ろ重心になっており、相手とは密着しておらず、掛けられる側の脇は開いており、肘は鈍角に開いているような状態。
取りが技を掛けた際には、腕~肩のロック、膝による胴体正中線のせき止め、そこからの返し、最後の極めをチェックする。
初心者ほど、「あーでもないこーでもない」と最後の極めだけに固執がちなので注意する。
重要なのは、返す手前までの動き方と制し方。

横巴。
括りは立技なので、打込みと同様、崩しの方向を理解してちゃんと崩されてあげること。
背負いや払い腰、内股使いだと、そもそも崩し方を間違えるパターンが多い。
引手の手首は返さないし、釣り手の脇は開かない。
足さばきも同様、崩された際に、自分(受け)に対して取りが半身になっているように注意。
掛けられる際は、相手の頭が自分の足元(本当に足元、超近い)に来ているかどうかを気にする。
取りは尻や背中から転がると失敗の素、半身で落ちるのが正解。
投げられるときには取りが引手をコントロールしているかを確認。

浅野2番。
まずかみつく。
取りが即座にかみついていない側の袖口を取れれば良し。
その後、取りの支点となる腕が自分の重心に来ていればオーケー。
前への圧力はかけずにその場で留まる。
返される際は若干耐える(動きに対応するのではなく、その場で留まる)、取りが重心を捉え続けられないと返されにくくなるので分かる。

金次郎。
亀。
腹を包みに来るときに隙だらけな場合は、巻き込んで後ろ袈裟に固めてあげる。
返される前に首と肩が固定されて、かなり力を入れないと戻せなかったり、或いは潰れてしまったりするくらいなのをチェック。
返される途中、大体半身になった際に取りとの間が空きすぎていれば返される方向に回転して逃げてあげる。
抑えられてからすぐ1~2秒くらい逃げてみる、これは自分自身の癖付けにもなって、抑えられたその瞬間(つまりは極まりきっていない状態)に動く練習。

正対十字。
正対上で、両膝をついた状態。
取られる方の腕を鳩尾あたりに置いてあげてもいい。
この時、受けは自分が本来やってはいけないこと=「何の準備も梨に腕を帯より前に出すこと」をしている自覚は持っておくべき。
前準備としての相手の膝が肩に当てられてているか、つまりは腕を引き抜くのに1~2秒以上かかりそうか。
掛けた時に相手と自分の位置関係は直角に近い状態か。
肩を押さえていた方の脚で頭を刈り取られるかどうか、その際もう一方の脚がメインになってはいないか。
この辺りをチェックする。


そう言えば久々に津田がいた、乱取終わってから来たので、技研の受けをひたすらやってもらった。
津田なんかは、理論をすっ飛ばして感覚だけで柔道するタイプ。
それで8割方正解選べるんだから、これはセンスとしか言えない。
それを埋めるために我々は理論立てたり、練習で身体に染み込ませてるのは、皆様ご承知の通り。
練習量が全てを決定する、そんなところを目指したい、ということ。


おわり。

2019年9月28日土曜日

段取八分 20190928

今日は休み、いつもよりかなり早め、13:15くらいに道場に着いた。
居合道部の居残り組を横目に体を動かす。
今思えば、ちょっとくらい観察してみても良かったかも。
現役時代には居合道部のクラスメイトがいたのだが、「ウチの居合道はイメージ力がカギ」的なことを面白く語っていた。
僕は基本的に「そこにある」ものを「ふーんそこにあるのかー」と流すタイプなので、想像力を養う一助となるかもしれない。
まあその辺は、僕が仕事で叱られてればいいところなので、現役部員たちにはそんなに関係ないか。

13:30になると下級生が箒を出してきたので、手持無沙汰もなんだから掃除に加わった。
現役連中も酷い奴らで、僕が掃除をしていると箒を奪いに来る。
折角着替えも体を解すのもやって、棚ぼた的に運よく手に入れた箒を、である。
早く色々と整えて、この後の練習をより良くするためにも、貴方方は掃除をするべきではない、そういうのはちゃんと掃除の時間に来ていて、且つ自分以外にも気を遣える人間や、それか僕みたいな暇人にやらせておけばいい。
そんな万感の思いを込めて、「いやです」と返した。

そういえば、宮武さんとこのお嬢さんもいらしており、生後11ヶ月にしてすっくと量の脚で立っていた。
足腰が強いのはどう考えても父親譲りだろう。
今のくりくりした曇りなき眼もそのうち鋭くなって、現役部員たちを蹴散らすのかもしれないなぁ、なんて思った。
道場に一定数いる碌でもない連中みたいになってはいけないよ、と心の中で付け加えて会釈。


さて練習の話。
先日は珍しい技があったけど、今日は珍しい人がいた。
姉御こと松尾と、長身色黒コミュ力エリート松本である。
松尾は職場が室蘭らしい、そういや何で今日来てたのか聞くの忘れてた、まあきっと飲みにきたんだろう、それに違いない。
松本は遊びに来てたらしい。
現在就職かドクターかで悩み中とのこと。

さて本題。
今日は久々のフルの基礎運動で早々にバテた。
倒立歩行がぎりぎりだったので、調子は悪い。
それでもできることはいろいろあるので、乱取では色々とやってみた。
今日は乱取中にストップ、巻き戻し、リスタート機能をつけてみた。
勿論3年目は除く。

乱取終わり、目の端で、怪我で抜けてる千葉が綱を登ってた。
「とりあえず1往復ずつやってくか」オーラに満ち溢れていたので阻止。
強制続行させるとまだまだ行けた。
自分で追い込み切るのは本当に難しい。
その為の自己暗示を10とすると、他人から3言われただけで同じ追い込みレベルに到達できるので、できれば現役同士で高め合ってほしい。
僕自身も例外ではなく、放っておくとすぐにだらけるので、その都度意識レベルの高い人が交代でチームを引っ張るのが良いと思う。
主将とか指導者とかそんな概念的なものではなく、雁の群れや自転車レースにおける先頭役ってイメージ。

研究では引込についてと、体の運用法についてちょっと多めに話した。
引き込んで次の瞬間に、早速ピンチになるパターンが多すぎる。
理由は明白、引込のレベルが低すぎるから。
攻撃用でも防御用でもなくて、授業用の引込がゴールになってしまっているからである。
今の現役の引込は、僕を含めたOBOGや正対師の上級生が、七帝を知らない人に掛けてあげる引込である。
つまり、「ちゃんと寝技に入ること」「その際に受けに怪我をさせないこと」を主目的としており、試合での実用度が著しく低いものになっている。
そら相手に好き放題されるわ。

次、身体の運用法について。
人体の各関節は、その可動域全域において筋力を十全に発揮できるわけではないということ。
ある関節1つに限定してみて、それを最も効率的に使える範囲を各々探るべきだということ。
練習はその可動域を広げたり、そもそもの出力を上げるために行っている。
更に高次になると、関節aを維持したまま運動の可動域を拡張するのに、別の関節bを使うこともできるようになる。
相手を引くときに、初心者は腕で引こうとしていたのが、そのうち肩や背中などを使えるようになっていく過程がそれにあたる。
更に上だと、相手の無意識の身体反応を操ることもできるだろうけど、僕もそこまではよく分からん。
ただ、こういうのを実体験として得るその瞬間は、本当に世界が変わった感がすごい。
まあしかし、すぐに慣れてまた次の課題が出てくるんだけれど。

さて今回も文字ばかりになってしまった。
インスタ映え(この言葉ってまだ息してるの?)とかミリオンライクは遥か彼方。
現在豚の背油からラードを抽出しているところなのだが、そんな写真を載せてもどこにも需要は無いだろう。
一部のジロリアンとかには受けるかも、、、。
ブログ広告収益による不労生活はまだ遠い、ひとまずはまた明日働かねば。


おわり。

2019年9月27日金曜日

めずらしい 20190926

今週は「普段やらない技をやるんだ」とは仙人佐々木コーチの談。
袈裟の逃げ、横三角に対する逆転、裏三角、袖車の4つ、いやもう1つくらいあったか?
袈裟の逃げ以外は僕も観てて「うわー懐かしっ」と思うくらい、ここ最近はご無沙汰な技ばかりだった。
ご無沙汰と言うのは、突発的であったり、個人的に教えることはあるが、わざわざ時間を取って体系的に全体向けに、ということ。

僕なりのポイントをおさらいしておこう。

袈裟の逃げでは、主に投げ抑えを想定した逃げ方。
つまりただでさえ(取りとしては)極めるのが難しい袈裟固めの、尚更甘くなってるものくらいは(受けは)ちゃんと逃げろよ、って意図が含まれる。
具体的には、3つの動きで振って抑え込みを脱出する。
腕と肩を抜いてうつ伏せになる動き、足を絡みに行く動き、取りの腰を腹に乗せて返す動きの3つ。
恐らく、1つ目の動きが中々に掴み辛いと思う。
解決法は、基礎運動の肩ブリッジをちゃんとやること。

横三角に対する逆転は、殆どタイミング勝負の技術になる。
藤田、笹、笠井、近藤、市原、清水あたりは苦手そうな気がする。
逆に得意そうなのは、(やる気にあふれてる時の)森、片桐、坂田、澤田とかだろうか。
まあ、ちゃんとやってりゃ誰しもそこそこのレベルでできるようになるはず。
ざっくり言うと、返しに合わせてぐるっと回るだけだし。

裏三角。
三角を組むことに意識を持っていかれがち。
本当に重要なのは手の置き方と腰の位置。
極めるための三角ではなくて、逃がさないための三角だと捉えると良い気がする。

袖車。
実戦で使うことを想定すると、胴絡みに入られたその瞬間の動きが一番重要。
機先を征して形に嵌めればおそらく大丈夫。
それでも極まらない場合は、そもそも絞め落す感覚が養われていない。
後重要なことは、体格やフィジカルで勝っていれば小細工なしで真正面から行っても極まる、ということ。
但し圧倒的に勝っている場合は、多少、程度ならちゃんと練習しろ、という訓告が含まれている。


その他研究内容。
三澤さんの鉄砲のコツ、これは僕も非常に勉強になった。
普段使っているのとは理論、動きの軸が全く異なる返し方。

手良向の横三角。
まあ厳密に言うと横三角ではなく、技の入りだけ横三角の別物。
これは僕も現役の時からちょくちょく使っていた技術で、「横三角やりたいです」って人ほど理解に苦しむ技術。
抜き役の目的は「抜くこと」で、横三角は手段の一つでしかない、って発想。
蛇足だけど、もう1つ大事なのは「その後分けること」。

もう1つ、手良向のパスガード。
同側の手足を流すという単純な動きだけど、実は手良向専用技。
直接本人を観てみればいいけど、足腰が常人のそれとは違う形状で、ピクルみたい。
あと柔軟性も高い、重心移動の仕方がえぐい(立ち技をやると分かる)。
つまりまだまだ一般化出来てない動きなので、研究の余地はかなりあると思う。


こんな感じ。
技術談ばかりになったけど、僕が道場に着いたときには乱取の最後の1本だったし、他に言えることもない。

そういえば週末は女子部員が全国大会に出場する。
1年目後藤と、2年目藤本の2人。
開催地は秋田県立武道館とのこと。
秋田か、行ったことない土地の一つである。
僕の近い代の東北勢で「東北最下位は○○県だ」の小競り合いをしていたイメージしかない。
ちなみに参加県は青森、秋田、岩手、山形。
上記県の出身者曰く、「宮城と福島は比べるのもおこがましい」とのことであった。
そういやこの論争、決着ついたんだろうか、うーんでもあんまり興味ないな。


おわり。

2019年9月25日水曜日

遠征のビデオちょっと観た 20190924

仕事終わり、道場に着くとミーティングの終わり際。
男子の方、次の目標は1ヶ月と少し後の東北戦。
女子については、いなかった(というか僕が見てないだけで部室にいたのかも)ので分からん。


僕の耳が腐ったのでなければ、東北戦で勝つ、と言っていた。
さて、可能性はどのくらいだろうか。
七帝終了時点、残存戦力で比較してみた。
北大と東北大では、3年目が4人対3人。
2年目は5人対4人。
1年目は4人対4人。
人数では北大がやや有利。

次に試合の中身。
黒星をつけられたのは8人対3人。
白星を挙げたのは1人対3人。
北大は2試合で24戦2勝12敗、平均1勝6敗。
東北大は3試合で26戦6勝6敗、平均2勝2敗。

だいぶ雑なまとめ方だけど、数字としてはこのくらいの差。
両大学とも名古屋大、大阪大と試合してるので、そこで比べてもいいかも。
どう考えても結構な差があるが、遠征での手ごたえは如何だったのだろうか。
僕は同行してないので分からん。


そういうわけで撮ってきてくれた動画を観てみた。
19時前くらいから2時間弱、主に乱取の動画で、それを眺めて考えていた。
1年目坂田が結構な頻度で映されており、本人も居残りで近くにいたので、同じくいた岡本と川上も一緒に研究。
引込の分類とその使用法や、足を越えた際の動きや思考のコツなんかをみんなで探っていた。
坂田の良いところは咄嗟の時に思い切りよく動けるところだけど、そこに理論も持ちこめられればもっと良くなるはず。

他の現役部員についてもいくつかの知見を得た、というか再確認。
フィジカルの重要性。
森まるは70kg台前半の格下なら取れそう、あとは全部弾かれて取れない気がする。
千葉の羆落、男子部員の多分9割に効かない説。

藤田はフィジカルはそこそこだけど、判断と行動の瞬発力が劣ってて損してる。

他の部員はあんまり映ってなかったので、次は他のカメラとかも見ないと。
全体を観てて思ったのは、どの大学も1年目は色々と試している段階だということ。
個々はそう変わらないし、技術的にもそこまでの差は感じなかった。
だからこそ、高校までの経験値やフィジカルがそのまま実力の差に出ていた。
ダクソで例えると、道中で入手した武器を使ってみたいと、ステ振りに一貫性の無いような時期。
あとは、画面の端々に何人かの見知った姿を確認できて感嘆してた。
「お、コイツ後ろ三角やってんのか!珍しい!」って思ったら竹平だった。
北大だと木村さんや東さんを確認、他大の大先輩方もちょこちょこ。
「みなさんすげーなあ、有り難いなあ」と思った。


その後ちょっとだけ筋トレして帰った。
さて、差をどう覆そうかな。
そこまでの道のりと七帝までの道のりとの整合性はどこまで必要だろうか。
考えることは多い、考えられる時間は少ない、実行できる時間は更に限られてくる。


おわり。

2019年9月15日日曜日

遠征前 20190914

起きた時から微妙な調子だったけど、とりあえず道場へ。
何事もやらねば始まらんので、行けるときは行く。
主将の藤田は不在、森が号令掛けてた。


準備運動終わって基礎運動。
腰切りまで終わったらよく分からん運動が始まった。
サッカーのブラジル体操だったっけ、多分それ。
面食らってちょっと見てから、3往復目くらいに合流した。
こういう全身の連動性が必要な動きをやると、一定数はひどい動き方になる人がいるのだが、今回観た限りでは割と普通だった。
ひと安心したものの、即座に思い直した。
この日は藤田と市原が休んでおり、個人的にこの2人は要注意人物な気がするので。
何かしら新しいことを試みるのも必要だとは思う、しばらくやって効果がありそうなら続ければいいし、ダメなら修正すればいい。
さてどうなるのやら。

打込みは清田監督に誘われて、2本目から合流。
曰く「俺も中に入って実際にやった方が伝わる気がしてきた」らしい。
その辺りの代の先輩方は、打込みレベルが高い。
というか練習メニューそれぞれへの要求レベルが高い。
多分だけど、そうでない者は良くて罵倒されるか制裁される、悪けりゃ完全無視されるような雰囲気だったんじゃないかと疑っている。
僕は立技についてはほぼ捨てていたので、「寝技に入れる技術さえあれば」ってことでレベルを割り振ってたクチ。
今思えば、それを妥協だと憤っていた先輩もいたのかもしれない。


乱取は押し出し6分×15本。
出来るだけテーマを決めてやるようにはしている。
1年目とやるときは主に正対下から取りに行く。
入学以前に柔道やってても正対下から攻められる経験は少ないだろうから、その補完。
初心者スタートの石川も、だいぶ動けるようになってきてた。
2年目だったら、そいつが練習している形に入ってから取りに行く。
都度、相手のレベルの半歩先、1歩先、それ以上で、とかいろいろ変える。
広く浅く、よりも狭く深く、を優先する。
片桐はだいぶ上手くなったし、そもそもの体も強くなってきてる、もうちょいだ。
まあ僕が言わなくても、道場に来る人は全員感じてることだろうけど。
3年目以上は、基本ガチンコ。
力加減も手加減もしない。
と言うより、本気でやらざるを得ないくらいに強くなってるはず。
抜き役になる選手で、且つそこそこ力がついてきたら、守り一辺倒で相手する。
現段階では西森に一部適応している。
この日は「正対下と亀で分ける」って宣言してから乱取やった。
ここを越えれば、次は立ちと足抜きでの引分戦法も入れていくつもり。
最後は積極的な動きとして、何とか後ろについてそのまま6分を流す戦法もある。


研究。
ここ数年の流れとして、「○○の技を使うとき、□□が上手くいかないんですけど」という質問が多い。
何が問題と思っているかと言うと、分け方についての質問が殆ど無い。
攻め方だけを考えるより、防ぎ方も考えるべきだと思っている。
全て技術は攻防のせめぎ合いから生じるから、両面から見るのが良いはず。
というか柔道だけの話でもなくて、何事も複数の視点(≠目線)から思考して、その上で選択するのがリスク回避の王道だと思う。
成功するかどうかは分からんが、失敗にしくくなったり、失敗の理由を掴みやすくなったりするだけでもだいぶ違う。

防ぎ方については他の指導陣にも一定の理解を得られた。
佐々木コーチからは「反復のレベルが酷いのは受け方が下手だからだ」という点で非常に共感した。
仙人の脳内では「技研時点では2,3割の力で受ける。段階的にあげて、最終的にはほぼ乱取レベルの反復をする」のが理想らしい、同感。
ちなみにここ2,3年は、全体の7割くらいが技研初期くらいの受け方をしていた。
季節に1回は注意してたはずで、ただ「そしたらあとは幹部が取り締まってみんなのレベル上がるだろ」って様子見するだけなのは甘かった。
結局改善されないままここまで来てしまった。
僕の度重なる失敗の、回りに回ったツケが、今の現役に降りかかっている面もあるということ。
幹部すらも含めて、初歩的なところからやるしかない。
最近道場に行ける機会が減ってきているから、管理できるのか本当に不安。


この間から再考、コーチとは何ぞや。
どういう距離感で、どういう行動をすべきか。
課せられた仕事とは。
そう考えてたけど、意味がないから止めた。
その辺りは方法論であって、その都度考えて行動して、失敗したら修正すればいい。

よくよく考えると、指針はだいぶ前から変わっていなかった。
次の足場を指し示すことと、気付けない視点を提供して視界を開かせること。
そしてその代の現役の掲げる目標・本気度・現状をみて、僕自身の「北大の七帝優勝」という願望との兼ね合いを考えて行動している、多分それだけでしかない。
というか、それ以上にできることはない。


おわり。

2019年9月7日土曜日

映し鏡 20190905 20190906

昨日は練習試合の観戦。
今日はテーマ別の背負い潰しを2分裏表2,3本。
乱取6分×4本くらい、抑え込み30秒裏表×4本くらい参加した。

勘の良い選手は気付いてたと思う、それぞれの次の段階に進んでいる。
或いは、そういう風に自分を変えたのかもしれない。
何に、かは内緒、それは道場にいる人だけが知っていればいい。
僕の見立てでは、割と元からなのが各学年に1人ずつ。
変わりつつあるのが全体で2人くらい。
推せば多少はどうにかなるのが大多数。
現段階ではかなり厳しめなのがちょっぴり。

さて苦言、体調不良と怪我で、全部の練習ができるのは10人を切っていた。
無理はしないほうが良い、ってのはつまるところ程度問題だと思う。
真に理性的な人なら、そもそも戦いの場になんて出てこないだろうから。
それを敢えて出てくる者、しかも、確実に勝てるかどうかわからんものに手を出すと決めた時点で、無理は必然的に生じる。
無理の必要量は自分で選ぶしかない。
他人に強制されたところで、どうせ身につかないか、或いは耐えきれなくなるだけ。
僕の判断基準は2つだった。
・今の状態でも、試合に出るかどうか
・無理をした場合のデメリットの方が、明らかに大き過ぎるかどうか
ダメだったら道着は脱ぐようにしていた、と思う。
自分の中に線引きをするように。
乱取に入ってる人たちが、「コイツはやっていい奴だっけ?」って余計な思考をしなくていいように。
繰り返すが無理をしろ、ということではない。
ただ、上を目指すならいつかどこかでいくらかは必要になる、それが現実である、ということ。
あとは、まあそもそも体調整えるなり怪我しにくい体にするなりは当然。
しかし、「当然」って言われていることって、大体の場合当たり前のように出来てないことばかりな気がする。
メディアのコメンテーターが発信する情報とか、どこかのプロ市民が主張することとか、親や先生・目上の人がする注意とか。


あと、忘れてたことを思い出した。
他人の不快なところは、 おおよそ自分の嫌いな部分とリンクしている。
周りをダメだというときは、僕自身が乏しくなっているときだ。
事実、気を漲らせようとすると非常に疲れた。
相手を圧倒する雰囲気が、どうしても散じてしまう。
再生産するのに余計に消耗する。
ベストは、身体に巡らせた状態。
発散させずに、肚に据えて充実させる。
そういう時は、むしろ穏やかになる気がする、静かにやるべきことをやる。
気を抜くわけではなく、自分でも気づかないうちに自然と動いているような状態。

道場に向かう途中、雨が降っていた。
「お前(雨粒)が俺を避けて落ちていけ」なんて思って歩いた。
すれ違う人を「コイツは何秒で制圧できるか」って考えて歩いた。
そうやって気を張って歩くだけでも息が詰まった。
呼吸は浅く、身体のあちこちが強張っていた。
甚だ未熟、でも最初はこんなもん。
変わるべきは僕だ。
作り直し、なら、まずはここから。
机上の必要最小限の努力なんて余裕で越えて初めて、変化の駆動力が機能する。
理を得たいなら、なるだけ理不尽を選ぶしかない。


おわり。

2019年9月3日火曜日

たとえばなし

「アタシ痩せる、勿論アンタは手伝ってくれるわよね?」

お、ついにやる気になったか、ずっと待ってたわ。
ちなみに今どんなんだっけ?

「そんなこと聞くなんて失礼ね、でもしょうがないから教えてあげる、ちょっと待ってて」

いやお前も把握してねーんかい。
えーと20歳の身長が160、体重は、、、80kgくらいか?
運動は一切ナシ、、、だったよな?
改めて、一般的に見たらやべー体型だな、むしろ今更感すらある。

「えーと、身長が160くらいでー、体重がー、えーと」

さっさと言えよもうそこに数字書いてあんだろ。

「80kgくらいかなー?」

くらいかなー?ってなんだよ、はっきり言え、つーか見せてみろ。
、、、158cmの84kgな、サバ読みまくりかよ、はあ。
んでどのくらい痩せるつもりなの?

「来年の学祭のミスコンに出るの、入賞とかできたら良いわよね!」

それ結構人生変えるレベルでやんないといけない訳だけど、ホントにやんの?
つーか単に痩せるだけでどうにかなるようなもんだっけそれ、、、。

「やるったらやるの、あたしは人生勝ち組になるのよ」

――2ヶ月後――

「痩せたわ!!」

4kgな。
キミのダイエット前の食生活だけど、朝昼晩におやつに夜食で計5食。
だいたいの摂取カロリーは1日4500kcalだ、平均な。
んで、今の『頑張ってる』キミは、朝昼晩におやつの計4食。
間食に気を遣ってるみたいだね、平均4000kcalだ。

「どーよ頑張ってるでしょ?ちょっとすっきりしてきたんだから」

確かにあごと首の境目が分かるようになってきたな。
2か月前よりも、相対的には頑張ってる、それは認めるよ。
トレーニングもしてたんだっけ?どのくらいやってたの?

「体が痛くないときよ!筋肉痛って言うの?ホント痛いんだから、動けないのよ?」

いや、トレーニングってそういうもんだろ。
で、具体的にはどのくらいの頻度なんだっけ?

「覚えてないわよそんなの!1回やると3日は痛いんだから!」

つまり週2くらいってことね、はいはい。
はあ、まあ前よりはマシなのかな、成長してると思うよ。

「でしょ?何が不満なのよ?」

キミの目標って何だっけ?

「ミスコンよミスコン!優勝してやるんだから!」

(いやなんで目標上方修正かかってんだよ)
こっから更に頑張るってこと?
プランってあるんだっけ?

「は?何でよ?結果でてるからいいじゃない?アタシにはこのやり方があってるんだわきっと、ねえアンタもそう思うでしょ?」
「それにこのペースなら来年までにはあと20kgも減ってるのよ?」

(これは少しでも前向きになったことを評価すべきか、確かに頑張ってるし良くなってきているのは事実で、周りの人からもそう言われつつあるみたいだけど)
(それとも、あくまで目標との乖離具合を指摘したほうが良いのか?めっちゃ厳しい現実にちゃんと向き合わせるって、パンクしかねないけどいいのかこれ?)
(ん?というかそもそも自分で勉強なり何なりしたのか?『とりあえず1食抜いて散歩始めました』ってだけでしょこれ)


フィクションです。
実際の人物とは一切関係ありません。
科学的な正しさなんかも一切ありません。
女性のセリフ考えるのしんどいですね、深夜テンションじゃなければ全消去しているところです。
書き出さざるを得なかった、こんなことして意味はあるのかないのか。
まあいいか、意味づけは後からいくらでも出来る。


おわり。

2019年8月30日金曜日

観るだけ 20190830

仕事が思いの外早く終わったので道場へ。
道着は無い。
前日の段階でほぼ100%残業と思っていたので、そもそも準備していなかった。
最近そういうところの詰めが甘い。

道場に着いたのが、確か18:30過ぎくらい。
練習はもう終盤だった。
乱取は4分×4本の、ラスト1本。
驚きの少なさだけど、2部練期間だから1回の練習量は減らしているらしい。
ちなみに1回目は午後の筋トレ、内容的には多分1時間くらいか?
夏休み期間なのにそんなんでいいのかな、まあ彼ら自身で決めたことだし、、。
あとはもう開き直って、筋トレメインらしいからその効果が出てればいいのか、と思いきや、前日のMAX測定で目標達成していたのは1人だけだった。
目標は、2ヶ月でMAX重量の10%増だったのだけど、きっと彼らには目標が高すぎたんだろう。
僕はこの頃練習参加率が落ちているので、実際のところどうやっていたのかは分からない部分が大きい。
だからきっとのっぴきならない理由があったんだろう、でなければ控えめに言ってゴミ、との評しか出せない。

練習風景の観察。
僕がまともに観たのは、テーマ別、抑え込みから以降。
衝撃のシーンが幾つもあった。
まずもってテーマ別が始まらない。
始まったのは休憩終了のブザーが鳴ってから1分が経つかどうかというところ。
次、鼓舞の声を上げるのは佐久間独り、まあこれはいつも通りか。
中身について、藤田は、20Kgほど軽いケントに袈裟で抑え切られていた。
戦前の高専柔道家なら、抹殺対象待ったなしだと思った。
西森に抑えられた森は、2秒おきにタイマーを見るだけでブザーを迎えた。
人形かよ。
以上3年目。
怪我で間に立つだけだった2年目笠井や1年目澤田はどう思って見ていたんだろうか、とても気になる。
相手変えるときは8割がその場から動かない、3年目は誰も立とうとしない。
待っていれば誰かが来てくれる、ってことなのか。
僕が幹部の時は、待ってたら相手は清野とか今成とかになるからとても嫌だった。
僕が嫌なだけならいいけど、プラス全体の練習効果が落ちるのは死活問題だと思っていた。
まあみんなツラいのは分かる。
実力的に出来ないことがあるのも分かる。
ただ、やらない、この一点だけは理解できない。

普段、僕が練習に入って目の前の部員に対峙している外では、こんな空間が広がっていたらしい。
今日はそれに気付けた。
これも一つの収穫だ、と、そう思わないとやってられない。

最後は10分間の研究時間。
幹部のところには誰も質問に行かないのが印象的だった。
つまり彼らは質問するに値しない先輩たちだと思われている。
まあ確かにそうだとは思う。
2年目。
町田は部室に行ったり、出てきたと思ったら水飲んだり。
あとは藤田の遠藤返しの受けをやっていた。
千葉は壁に寄りかかって虚空を見つめたり、ストレッチしたりしていた。
片桐は市原と石川となんかやってた。
片桐は清田監督の直弟子的立ち位置なので、確かに研究するにはいい相手な気がする。
笠井は幹部連中の談笑を見たり混じったり、澤田と何かしら談笑したり。
1年目。
後藤は筋トレ、清水はBJJ(多分)の技術本を読んでた。


練習後に主将の藤田に聞いてみた、「この代の目標って何だっけ?」
色々答えてくれたが、僕としての理解はこんなところ。
「七帝で優勝したい」
「プランは無い」
「勝ち筋は無い」
「見通しも特に無い」
「誰がどの程度の実力になればいいのかは不明」
「彼我の実力差もよく分からない」
「タダでいけるし損は無さそうだから、フランス遠征には行ってみたい」


うーん来年は遂に10人残しが見れるかな。
あと、順当にいけば4年連続最下位も行けるでしょこれ。


おわり。

2019年8月23日金曜日

自由は3割あればいい 20190823

お盆過ぎると寒気始まる。
札幌の夜は寒い。
Tシャツ1枚は若干厳しく、上着を羽織る人がぞろぞろ。
風も強く、窓を開けた道場内には枝葉の擦れる音が侵入してくる。
乱取中は無理だけど、練習終わりなんかには、ふと季節が過ぎていたことに気付く。

練習メニューの最後には10分間の質問・研究時間がある。
この日も3,4人から質問を受けた。
例えば「亀の後ろから取りたい。現在両足を巻いて腰の固定はしているが、相手をコントロールできずに状況を進められない。どうしたらよいか?」という問いがあった。
こうなると僕の仕事は簡単である。
適切と思われる知識を与えるか、知識の前段としての認識に触れさせるだけである。
ちなみに上記問いへの回答は、「上体への圧や、そのコントロールは?」その後は蛇足。
質問に質問を返すのは褒められた行為ではないかもしれんが、指導としては正しいと思っている。
人間、結局自分で得たモノを大事にするし、与えられるだけのモノには深入りできない。
そういうわけで、答えそのものよりも、答えに気付く瞬間を提供できたらと思っている。
ただしこれはある程度レベルがあってできることなので、初級者には無理、まずは詰め込む。
その辺りの塩梅も悩みの種。


僕は誰憚ることないゆとり者ではあるが、詰め込みも時には重要だと思っている。
一定以上のレベルになければ、ゆとりがあってもプラスに働かすのは難しい。
お子様に大金を与えたところで、きっと碌なことに使わないパターンが殆どだろう。
得るものは確かにあるだろうけど、非常にコスパが悪い。
そのコストをいつでも十分に許容できるほど、この世は満ち満ちていない。

方法はいくつも持っていて、その時々で適切に選ぶことが求められる。
つまり方法は重要ではない。
重要なのは、選ぶ際の基準であり、その判断の根拠となる信念とかの類。
僕が憧れている七帝柔道部は、その時々の目標や勝ち方に応じて、自他をデザインしていくような側面がある。
自分の好きなことだけ表現するようなアーティスト集団ではない。
思考停止して作業するだけの人手でもない。

なんでも自由でも、一切他律でもない。
そもそもこのご時世大学進学するような面々に無制限の自由なんぞ与えたところで、持て余して途方に暮れるだけ。
雁字搦めにしたところで、ストレス過多で逃げ出すか暴動を起こすだけ。
まあでも基本は辛いこと多めで良いと思う。
だからこそ自由が映える。


おわり。

2019年8月20日火曜日

適正圧 20190819

オフ明け。
道場に着くと技研終わり際。
今週から、仙人佐々木コーチによる技伝授の期間が始まる。
やる技はこんな感じらしい。


部全体の目標としては、全ての技に対して最低限の理解をすること。
前三角を例にとると、多分こんな感じ。
1年目
「確かこんなんだっけ」10秒くらいかけて正対下から脚掛けて組んでグイーーー。
2年目
(技研前)「やべー確かアレだよなアレ」7,8秒くらいかけて正対下から脚掛けて組んでグイーーー。
(技研後)「ああそうそう前に出てきた相手をこうしてああして、、、」6秒くらいでスイーーーッ。
3年目
・使わない人
技研後の2年目と同じくらいの技術レベル、スーーーッ。
知識レベルとしては、教えるときに1,2分くらいは語れる。
「えーっと、まずこの反復がそのまま実戦で使えることはほぼ無いんだけども、、、」
「下からケツ持ち上げて腰反らし気味に」
「首に掛けた方の足首をもう片方の膝裏で捉えて」
「んで極め方はこうだけど、全体の反復ではここまではやんなくていいよとりあえず慣れてくれれば」
・使う人
「こんなん」スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン スパーン。
4年目
・使わない人
3年目と同じ以下略。
・使う人
「こんなん」スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ スパンッ。
ちなみにこういう人に下手な尋ね方すると、応用編も含めて幹から枝葉から網羅される場合もあるので注意したほうが良い、需要供給差で情報価値デフレスパイラルからの拙い自己判断で練習への投資コスパが酷いことになる。

ちなみに、何故か指名されて縦返を指導したのだけど、僕実際のところあんまり使わないんだが。
まあ初級編、中級編くらいまでなら大丈夫だから、そういう意味では良いのか。
とりあえず挟むイメージが重要、固定さえできればどうにかなる。
ならなければフィジカルが足りないってだけ。

フィジカルと言えば、最近は2年目近藤主催の逆立ち特訓が、少しずつ効果出てきたらしい。
やはり「できたらいいなあ」と「やるぞー」では成長度に違いが出るものらしい。
「できるわけがない」ってのはいつも自分の頭の中でのことで、それを理解せざるを得なくて、それでも進まざるを得ない人や時、場合にやっと蒙が開けるのがいつものパターン。
答えがどこから出てくるのかもその時次第、肉体が自然と察するのかもしれんし、運命的な出会いがあるのかもしれん、黄金律を見出すこともあるのかも。
出来なけりゃそこで終わるだけ、簡単なこと。


帰り道のチャリはずっと向い風。
身を低くして風を捌くと、流れを行く川魚の気分になった。
しかしここ1,2週間漕いでも漕いでもなかなか進まなかったのが嘘のよう。
理由は明白で、単なる空気の入れ忘れ。
入れ立てで6.5barくらいだったのが、1.3barくらいまで抜けていたから、そら進まんわ。
漕ぐ力が伝わらない感、大外刈や大内刈の打込みをするのに相手が前重心になってきたようなアレ、ホントに時間の無駄。
というかパンクしなくてよかった。
あとこの日は最近流行りの煽り運転も無くて安心した。


おわり。

2019年8月6日火曜日

弱さは罪 20190803 20190805

罪には罰を。
この場合の罰とは、弱さによって齎される不利益なのか、強くなるまでに必要な負荷なのか。

まあ、土曜と月曜の話。

連日30℃越えの札幌、慣れない蒸し暑さにみんなボロボロだった。
まともな練習にならない。
土曜の午後とあって、OBOGと現役の比率が1:1近くになるも、使い物にならないのでどうしようもない感じだった。
無理をすることはない、今時の言葉である。
無理をしないで七帝で勝てるようになるのか、なれないこともない。
ちなみに、僕が押し出しの赤帯を勝手に減らしたことに、誰か気付いていたであろうか。


月曜の話。
筋トレからの柔道というメニュー。
練習時間内に筋トレを組み込むのは非常に難しい。
僕が現役の時に失敗したことの1つでもある。
「必要な業務を全部時間内に組み込め」、ホワイト企業としては甚だ正しい。
時間・残業代という明確なコストや、健康侵害という不明瞭なコストなどは得られる賃金に対して割高とはいえない。
資本主義とはそういうものである、我々は労働力以上の利益を組織にもたらさなければならない。
ここで問題なのが、北大柔道部は利益を求める企業ではない。
理想を追う集団、という表現が正しい。
「筋トレなんて最悪1人でも出来るじゃん、柔道は複数人いないとできないから、全員居るなら柔道したほうが良いに決まってんじゃん」ということで、僕は途中で切り替えた。
考えることを諦めた、とも言える。
他にコスパの良さそうな練習もあったし、見切りをつけて(つけざるを得なくなって)切り替えた。
まあ、今の現役は他大と比べて心・体で圧倒的に劣っているので、上手くやれれば上記の問題も解決できると思う。


罰は赦しへの第一歩である。
赦される、というのは事態が一応の収束を迎えること。
収束した先が敗北とそれに対する納得感なのか、克服のために苦難を選び取る決心なのか。
苦しみを嚥下して忘れたふりをするのは気楽だ、僕も普段はそうすることの方が多い。
ただもし苦しみを取り除きたいのなら、先に苦しむしかない。
正しく苦しむのは、難しい。


おわり。

2019年8月2日金曜日

そういうこと 20190802

スペシャル600回。
無理はする、限界も越えさせる、ただしそれにも限度はある。
ということで、困難は分割せよ。
一番キツイ人の、その限界をちょっと越えるくらいに負荷を設定して、300、200、100と刻んでみた。

ルールを決めるのはそこまで難しくない。
難しいのは、そのルールを全員が守ること。
守る守らないの前に、知りもしなかった、なんてことも多い。
誰かの当たり前は、みんなの当たり前ではない。

守れなかった、と、守らなかった、は明確に分ける。
どちらにせよ、その不始末は罰さないといけない、それが組織ってものでしょ。
罰するにあたっても自分たちでやる、そこまでやっての学生主体でしょ。
誰かの罰をみんなで共有する、チームってそういうもんでしょ。
共有したところで罰を軽くするわけじゃない、ただ、みんなが同じ痛みを負う。
それがキモいことか?前時代的・軍国主義的か?
誰が何言おうと関係ないから、とりあえずは前に進めばいい、ようやくスタートできた。
今日はだいたい10日ぶりの練習だったけど、あのチーム感は2年ぶりくらいな気がした。


そういえば学生はそろそろ夏休みか、、、。
羨ましいなぁ、でも僕はもういいや、そこまで要らない気になってきた。
ダメ人間になるのは、たまーにくらいがちょうどいい。
具体的に言うと週イチくらい、いやできれば2,3、、、。


おわり。

2019年7月21日日曜日

技術教えるオジサンとして 20190719

この日もストロングスタイル。
代償は僕の体の消耗度、あちこち痛てぇ。
技術的に普通に勝てる現役に対して、敢えてフィジカルでの突破を目指す。
The脳筋、ハベル防具に特大剣って気分。
ただしたまに大曲剣も使う、もっと言うとパリィもしちゃう。
ただし基本は強靭度に任せたゴリ押しスタイル。
今回これで全く問題なかった、現役のおよそ9割くらいは。
僕の体格は180cmの80kgくらい、出自としてはスタミナ上質戦士。
それが今や脳筋戦士として現役に猛威を振るえるんだから、人間何が起こるか分からん。
そもそも元々は純魔目指してたんだけどなあ。


北大の立ち位置を考えた。
イメージとしては、将棋が得意。
格闘技の世界に将棋の駒と頭脳を引っ提げて立ち向かう健気な少年、それが今の北大。
土俵は勿論格闘技、ルールもそれに従う。
相手はフィジカルメインに鍛えた青年達、技術は僅かにこちらが勝る。
2年続けて最下位になって、心の持ちようがちょっと変わったような気もする。


僕のやれることはあんまり変わらない。
あくまで現役以下の質・量の練習しかできないし、「勝ちたい」って心持ちも劣る。
だからまだ使えるうちに使ってくれたらいい。
使うにあたって格式ばった諸々はそんなに求めてない、気持ちが伝わるのならそれなりに喜んで協力する。
気持ちの伝え方なんて知らなくていい、練習観てれば大体分かる。
頑張ってんのか、頑張ってる風で自他を欺いてんのか、頑張れないのか、頑張らないのか。
やる理由もやらない理由も、探せばいくらでも出てくる。
ま、一時よりかはだいぶマシになったもんだ。


そういや練習後に佐久間と片桐が手紙を書いてた。
ゴーストライターとして、主将名で高校生に勧誘文を送るとのこと。
手書きの字には性格が表れるというが、果たして2人はまあまあ綺麗な字だった。
まあゴーストライターに選ばれてるし当然か、粗探ししようとしてごめんなさい。
釣られてきた市原が「私の字はどうでしょ?」って書いてたが、予想に反して普通の字だった、侮ってましたごめんさない。


おわり。

2019年7月19日金曜日

物覚えが悪い 20190718

乱取を1本、その後亀取と抑え込みのテーマ別に参加。
フィジカルを前面に押し出すスタイルで、七帝前はフィジカル:テクニック=4:6くらいだったのを7:3あるいは8:2くらいにしただけのこと。
まあ当然ながら、割かし無双してしまった。
気分は虎牢関の呂布、負ける気がしないね。


抑え込みのテーマ別では、直前に崩れ上四方の講習。
解説をしたのは新主将藤田。
短時間で済ませようと思ったのだろう、かなり穴があった。
「教える」って難しいよな、何から言おうか、言うにしても言葉をどう選ぶか、実技的な部分は、とりあえずの到達目標は、受け手は何を考えてるのか、100伝えたうちのどれだけ伝わってたらいいのか、その確認方法は、とか。
まあ、2年目にはさわりくらいは説明できて欲しいし、幹部は全部の基本事項と自分の技については実戦レベルの説明もしてほしいけど。
じゃないと部として発展していけないでしょ、指導陣も毎日誰かが行けるって確証もないし。
まあこの日は僕がいたので、最後に出しゃばらせてもらって再解説。
崩れ上四方に対しての僕なりのポイントを羅列すると。
・実戦で使えるようになるのは、だいたい3年目の冬とかが多い
・柔軟性ある人の方が有利、これは腰を落としたり開脚してバランスを確保するのに重要なので
・下半身は前に押し込む力、爪先を使い、膝は浮かせ接地による力の分散を無くす
・腰部から胸部は圧し潰す力、腰を落とし胸を合わせ背筋を曲げぬよう
・肩から腕は挟み込む力、中級者くらいまでは腕メインだが、経験を積めば脇の意識が上回る
・上級者は全身の力を使えるので、驚くほど消耗しない
・展開としては、抑えられた側が横四方の対処を間違えたパターンからの派生が最も多い、テーマ別の際受け手はこの点に注意しないと、間違いが体に記憶される羽目になるので危険
・「這う」ちゃんとやっとけ、4年目の七帝にギリギリで間に合わない事例が多い気がする

1度で全部覚えろとは言わないし言えない。
やってりゃいつか覚えるし壁にぶち当たって自分でも考える。
僕は「いやまあやるし、いつかそのうち覚えるわー」って傾向の人。
だから物覚えがよくない、「ただやるだけ」で「覚えるのはいつかでいい」からそりゃ当然。
ただし、「やらないということはない」のだけが強みと言えば強み。
みんな自分の特徴は自覚しといた方が良いかもね、相性を無視できるほど僕らに時間とか余裕って無い。


そんな感じで練習終わり。
フィジカル強化とか個人的な趣向もあって、相撲勝ち抜き戦をやった。
疲れた時に出てくる西森が強敵だった。
アイツ手癖が悪いし動きが厭らしいんだもの。
1度はリベンジかましたけど、その後もう1回やられた。

帰り道の月は結構デカかった。
もしや今日はスーパームーンとかいうやつだったのかもしれん。
まあ満月になると変身したり、月に帰らないと的なことがあったりするわけでもないからどうでもいいっちゃあそうなんだけど。


おわり。

2019年7月15日月曜日

原風景

七帝の後帰省していたのでその記録でも。

2泊3日で里帰り。
八代は蒸し暑かった。
時系列でまとめるとこんな感じ。

月曜。
アルコールと絶望感を肚に抱えたまま実家に向かう。
移動は新幹線で熊本まで、熊本から実家の最寄駅までは鈍行。
新幹線は直前のネット予約で博多~熊本3,600円。

故郷のイベント。中学生くらいの頃に出たことがある。
給水代わりに梨、参加賞も梨だった。多分今も同じだと思う。

実家で晩飯、偶に帰ると毎回ご馳走してくれるのでお得。
100gあたりの値段が普段の倍以上の肉、いやお肉様とでもいうべきか、けどもたれやすいのが難点。
胃袋が貴族仕様になっていないのが悔やまれる。
というか体がアルコール漬けでひたすら調子が微妙だった。
すぐに寝た。

火曜。
昼くらいから行動開始。
ゴールド免許を携え、妹の車を駆り出動。
年に両手で足りるほどしかない運転の機会に心が震える。
妹めちゃっかりそれなりに良いクルマ乗りやがって、おかげで気楽にどこそこぶつかれないじゃねーか、と思いながら走る。

まずは柔道を始めた時の先生の所に挨拶。
高校出て就職していたところを、明治大学に発見され入学、神永昭夫氏の1つ上の代で主将やってたらしい。
戦後の炊き出しでカレー作ってたところ、つまみ食いしすぎて肉無しカレーにしちゃった話とか、柔道力で単位をもぎ取った話とかが僕は好き。

次は1月ほど前に亡くなった親戚のばあちゃんのとこにお参り。
99歳だった。
若いコッチが色々とあげないといけないのに、いつも何かを貰っていた気しかしない。
いつも通り朝ごはん食べて、その後に逝ったらしい。
苦しんだ様子もなかったらしい、僕もそうやって逝きたいと思う。

最後に母方の実家へ。
前回の規制の時に倒れて入院、今は退院して普通の暮らしに戻った祖父に挨拶。
祖母や伯母、その縁のおじさんも。
この家には毎日誰かが来る。
居心地がいいのか、徳が高いのか、何なのか。
みんなまだ元気で、ひと安心した。

帰りに涼を求めて途中下車。





平日だったから空いてたけど、休みになれば数十人くらいはいる。
熊本はもうすぐ夏休み、小中学生のときの夏は、毎日でもここに来たかったものだ。
泳いだり、岩場から跳び込んだり、木に括りつけられたロープで遊んだり。
祖父に投げてもらった石を潜って取る、なんてこともしたっけ。
僕の原風景のひとつ。

夜は兄妹と熊本市内で飲んだ。
色々と話した気もするが、はて何話したっけ。


水曜。
午前に家を出て福岡空港へ。
家族に送ってもらった。
色々と話したそうだったけど、連日の飲みで体力の限界だったので、早々に別れてのんびりさせてもらった。
機内ではずっと寝てた。
おかげでドリンク貰い損ねた。


以上、短いものの帰省録ということで。


おわり。

平均的な分け役って何だろ

先日、戦力分析について意見を投じたわけである。
異論反論は今のところ無い。
まあそうだろう、諸々ガバガバすぎてどこから反論するかってところだろうか。


色々とお叱りを受けないうちに、ちょっとでも言論武装できれば、ということで今回の記事。
平均的な分け役って、なんだ?
分け力1.0って、どういう基準?
と言うところについて触れたい。
以降は自論100%でお送りする、つまりいつも通り。
恥ずかしくて理論武装とはとても言えないので、ご勘弁。


僕のイメージする分け役の最低基準は、以下のようになる。
・穴と分け役には、ほぼ100%分けることができる
・準取り役クラスには、相性にもよるが概ね50%の確率で分けることができる
・取り役以上を分け切るのは難しいが、スタミナを消耗させることができる
こんな感じ。
これで分け力1.0ってことにする。
あくまで相対的な評価が基準になる、これは毎年のパワーバランスに依るものだし当然だろう。

まあしかし、これはあくまで最低基準。
七帝前には全員が突破していないと、今年みたいにお話にならない試合展開にしかならない。

試合で安定して分けてもらうことを考えると、やはり1.5くらいは欲しい。
そのくらいになると、準取り役クラスでも安心して見ていられるし、取り役相手でも引き分けに持ち込める展開も現実味を帯びてくる。
北大向けで言えば、僕と乱取していついかなる場合でも3分保てば、このラインは当然クリアできていると思う。
まあ僕個人に限って言うと、現役の頃より体力や技の精度が落ちたものの、レパートリーはかなり増えているので、後手後手で対応するような人だとかなりきついかもね。
そういう人は、精神力の落ちてるOB相手に自己主張もできない程度の練習量なんだねぇ残念ですな、と言わざるを得ないので悪しからず。

そこをどーにかすんのが指導者だろって?
御名答、大正解、ド正論である。
もし僕が中高生の部活の指導者なら、ほぼ間違いなく自分の考えを圧し付けるだろう。
多分それで、七帝前までには全員基準を越えさせられるはず、新入生は別として。
でも部員の半分くらいは辞めるだろうな。
ほぼ大人な大学生相手に目的意識の共有もできないままいろいろ圧し付けたところでそんなもんだろ。
逆にそうせざるを得ない事態ってのは、想像したくもない。
経験したことが無いってわけでもないが。


おわり。

2019年7月10日水曜日

主観的分析

今年も七帝が終わった。
実況や舞台裏、OBOGの感想とかについては、SNSなんかに大量に出回っているので、そちらを参照されたい。
東北大の古林先輩がFBにて戦績を詳細に論じておられるので、そちらがおすすめ。
その中で「各選手の実力の数値化」について触れられていたので、僕も考えてみた。
するとそれっぽいものを作ることが出来たので、とりあえずあげて批判の嵐に曝したいと思う。
あ、女子の方にも適応できるかは分からん、あくまで男子15人戦の方をメインにしている。


数値化するにあたってルールは以下の通り。
①平均的な分け役を基準に考える=分け力1.0とする
②取り力は、分け力を基準に考えて差分で評価
③消耗度=スタミナの概念
④細かいことは抜きにして、主観で決める

①について。
全員が平均的な分け役だったら、チームの総合分け力は15ということ。
まずはどの大学もここを目指すんじゃないかな。
15以上なら堅いチームだし、15未満でも勝てるチームなら爆発力のあるチームと言うことになると思う。
下の記述を考えるに、15人の総分け力は20くらいあった方が良いような気がするないとそもそもお話にならない。
仮に全員が8割方取られないチームだとすると、1.8×15=27、25以上でちゃんと戦えるチーム、30越えたらめっちゃ堅いチームという評価でいい気がする。

②について。
(取り力) - (分け力) = (取る可能性) というイメージ。
なので2.0あれば平均的な分け役については、ほぼほぼ取ることが出来るってイメージ。
1.5あたりで準取り役、それ超えて2.0くらいになれば安定した取り役。
2.0以上なら複数人取れる可能性も出てくる、って感じだろうか。
これは15人の総和を取っても意味は無さそう。

③について。
主に相手を取った場合に使う。
取った後その選手がどのくらい消耗しているか、ということ。
基本は0.5ってところにしておいた。

④について。
心技体とかの各要素ごとの考察とか、あと実際の試合では相性もかなり左右して数値通りじゃないだろうけど、全部無視。
とりあえず今年度の北大の分と、他大の選手も何人か入れて決定した。

そんな感じで、こんな感じになった

年目 名前 取り力 消耗度 分け力 消耗度
5 北口 2.0 0.5 2.3 0.5
5 川上 2.1 0.4 2.2 0.4
4 中島 1.5 0.5 2.0 0.4
4 三木 2.0 0.5 1.8 0.4
3 1.3 0.4 1.7 0.3
3 1.6 0.5 1.8 0.5
3 西森 1.6 0.5 1.8 0.5
3 藤田 0.7 0.5 1.3 0.5
2 笠井 0.6 0.5 1.2 0.5
2 近藤 0.7 0.5 1.4 0.5
2 町田 0.7 0.5 1.0 0.5
2 片桐 0.5 0.5 1.0 0.5
2 千葉 0.3 0.5 0.8 0.5
1 澤田 0.6 0.5 0.8 0.5
1 坂田 0.6 0.5 1.2 0.5
1 清水 0.3 0.5 0.5 0.5
1 石川 0.1 0.5 0.3 0.5
5 影山 1.8 0.5 2.5 0.4
4 布施 1.7 0.3 2.7 0.3
4 福島 2.5 0.4 2.0 0.4
5 石川 3.0 0.3 2.8 0.3
3 吉村 2.1 0.5 2.0 0.5
4 文野 2.3 0.4 2.3 0.4
4 横塚 2.2 0.5 2.7 0.4
4 斎藤 2.0 0.3 2.7 0.2
5 衣笠 2.5 0.6 2.5 0.6
引退時 森本 2.2 0.1 2.1 0.2
現在 森本 2.0 0.4 2.2 0.4

こんなところでどうでしょう。
異論・反論は大歓迎、むしろください。
ちなみに今年の北大の総分け力(石川・笠井を除いた除いた15人)は21.6で、3年目以下の全員だと14.8。
つまりはこのままだと、来年も今年や去年みたいにボコボコにされ得るってこと。


おわり。

2019年7月5日金曜日

前日譚 【現役紹介】

現在、福岡目指して雲の上。
現役とは別で航空券を取っていたので、福岡までは一人旅。
そういや見てないが、現役は今年も懲りずにツナギで出歩くのだろうか。
前座としての優勝大会では、偉大なる女子部員、みちこがツナギで首都東京を闊歩したらしいとのウワサを聞いたが、あれってホントなんだっけ。

まあ何はともあれ、福岡行ってきます、ということで。
高校生の時までは大都会だと思ってた福岡に、妙ちきりんな連中が集うのだけど、現地の皆様には暖かく見守っていただきたい。
30℃超えの蒸し暑さの中に、ツナギを着たむさ苦しい連中を見たら、それは北大柔道部。
ツナギを着てないむさ苦しい連中は、他の6大学の柔道部若しくは関係者なので、どうかご了承願う。


さて、今年の幹部の紹介をしておこう。
本来なら2,3週間前までには終わらせておいて、関係者の気分でも盛り上げられたら、と目論んでいたものの、ずるずる延ばしてしまった。
気分は中学時代の夏休み。
各教員の性格を考慮した上で取り組み、宿題を提出しきったのは9月も下旬頃だったか。


まずは三木、副主将。
変温動物、又は広葉樹みたいなやつ。
つまりは気温と日照時間に活動レベルが左右される。
普段は多分じっとしている。
ワニが一番しっくり来た。
円山動物園(だったとおもう多分)で見たワニは、ぽけーっと口を開けて水面付近に浮かんでた、そんなイメージ。

噛みつきが強力だったり、デスロールかましたりするかどうかは、明日以降のためにも秘密とさせていただきたい。


中島、主将。
練習中はともかく、自分の試合になっても絶えず、「ファイトー」と言う。
自分の試合中に自分を応援する、他の追随を許さない独自路線で、相手と観る者の混乱を誘う。
パッと見は爽やかっぽい雰囲気も持ってるけど、中身は色々抱えている。
特に異性に関しては爆弾発言もしたとか、してないとか。
破壊将軍でもある、Tシャツのデザインが良い、僕は着ないけど。

不器用で融通の利かない感じがロボっぽい。
クロノトリガーのロボとか、ガンダムのハロとか、ああいう系統。


ワニに乗る丸ロボ。乗ったいいけどうまく動いてくれなさそうな感じが伝わってくれたら幸い。

彼ら2人が、今年の4年目。
最初は4人いたけれど、残ったのはこの2人。
弱かった、体格も無かった、センスも、カリスマも、精神力も特段優れている訳ではない。
でもここまで続けた、ゴールの目の前までは来た。
あとは、ゴールの光景がどうなるのか、いや自分達でどうするのか、ということだけ。

ゴールした先で、もう一度走り出してくれた北口、川上、両5年目。
彼らについてはここでは良いだろう。
この1年、選手としてだけでなく、幹部としても、再度動いてくれたのは、めちゃくちゃ助けになった。
彼らも合わせて、今年の幹部は4人。


もうそろそろ着陸準備に入るみたい。
ここまでにしておこう。
どのみち結果は出る、出ざるを得ない。
どんな結果だろうと、人生はその先も続く。
だけど今だけは、この先なんて考えず、ただ、今を、今までを過ごした時間と仲間とを考えて、それで明日を迎えてほしい。

多くが足りないのは分かってる、知ってる、自分がそうだったから。
だから、サポートすんのがOBOGの仕事だろう、僕は現役とかなり近い位置で、その立場でいさせてもらえる、ありがたい。


おわり。

2019年7月3日水曜日

無駄な争いは極力避ける 20190702

僕にとっては、七帝前の北大の練習ラストだった。
小手先の、厭らしい技術を伝えておいた。


鍛えに鍛えた技でもって、仕事を果たす。
美しい。
王道である。
しかし我々は王ではない。
だから小細工も弄さないといけなくなる。
小細工は、ルールに則った上で、またはルールのグレーゾーンにて行なわなければならない。
だがしかし、それをやられると審判としては面倒なことこの上ない。


この日は取ることについて話をした。
自分に有利な体勢だけど、得意パターンではないときの動き方。
これって結構難しい。
自分が通したい主張が、相手が打ち出している主張と絶妙に噛み合ってない展開。
今の僕だったら、あえて迂回することもある。
主導権を渡すことなく、それとなく方向を変える。
方向を変えるのが自分だと消耗が大きいので避けたい。
だから相手自ら動いてもらう、そのために餌をぶら下げる。
相手に利を与えつつ、その実自分のペースに持ち込むということ。
そんで最終的には自分の目的を達成させる。
問題はこの塩梅で、具体的にどう動くか。
そこについてちょっと詰めてみたけど、果たして付け焼刃は付いたのかどうか。
もしついてても、使う場面は来るのか。
出来るなら最初から自分の展開に持ち込んでほしいけど、そんなうまいこと進まないってのもありがちだろう。


しかし九州の大雨は大丈夫だろうか。
九大の面々は無事だろうか、一番酷いのは鹿児島の方だとは言うが、心配である。
被災者や関係者の無事と、それから大会の開催・運営が上手くいくことを祈るしかない。


おわり。

2019年7月1日月曜日

優勝 北大(ブログ部門) 20190701

もう今週になってしまった。

仕事は長引いたが練習も18時スタートなので道場へ。
今日のメインはルール確認。
七帝で実際に多いポカ事例を挙げて注意喚起を促した。
意志を持って動いている、と見なされれば「待て」があんまりかからないとか。
抑え込みの宣告の判定がシビアだとか。
「一本」っぽい投げがだいたい「技有」になるとか。
結構出るものである。

あと、審判やる側から超ワガママ言わせてもらうと、取りに行く選手には、「誰が」「どう見ても」「一本と言わざるを得ない」取り方をしてほしい。
中途半端な投げとか、抑えかけの時に期待した顔でこっち見んな。
絞め・関節を9割極めたからって、不安げな面で一本をねだるな。
判断は頑張ってするから、キミらはやってきたことをそのまま出し切ってくれ。
我々未熟な審判に惑わされずに、分け切る・取り切ることを考えてくれ。
そんな風に思っている。

練習後、1年目がジャンをしていた、
「ボーズジャン」らしく、丸刈りにするのは誰か、闘っていた。
事の経緯は知らんが、結果は、、、いやこれは現地に観に来た人だけの特権だろう。
ホントにやるのかは知らんし、あと数日のうちにまた変わってるかも。
男子三日会わざれば括目してみよ、いやまあウチは女子もいるけど。


帰宅。
七大学の現役の意気込みは如何に、ということでブログを漁るついでに、先月の各大学のブログの記事数を比較してみた。
折角なので順位もつけた。

7位 東大 1件

6位 九大・阪大 2件

4位 京大・名大 6件

2位 東北大 10件

1位 北大 11件(「来週の予定」など6件は無効とした)

なんというか、まあ。
多分僕の知らないやってない、ツイッタ―とかインスタとかで情報発信しているのだろう。
各大学部員集めには苦労しているだろうから、折角のツールは使った方がいいと思う。
情報化社会なのに、情報の無い部活に入るのは結構なリスクじゃなかろうか。
リスク込みで入部できる奴じゃないと続かない、って言うのなら、それもそうかもしれないけど。

ちなみに、先月の本ブログの記事は10件。
とんぺーと同数で2位タイだった。
PV数では滅茶苦茶に負けてるけど、、、。
これじゃあ脱サラ不労所得自己中人生には程遠い。


おわり。

2019年6月30日日曜日

あの 20190628

この日もおおよそ人を絞って練習に参加した。
お蔭で、確実に進化してくれた、その源は彼らの内に、自ずから生じたものだと思っている。
彼らの成長に関われたこと、それを直に身に受けさせてもらったことに感謝したい。
七帝までに練習に参加できるのは後1回、多くて2回だろう。
さてどこまでいけるか、僕も彼らも。


手の届かなかったもの、手が届かなくなってしまったもの、通り過ぎて行ったもの、今はもうないもの、モノ、ヒト、コト、思いとか。
「あの」にはそんな意味が内包されている。
そういう使い方をされている。

移ろわざるを得ないものを、「あの」で写真みたいに切り取って、すると自分は移れなくなってしまう。
「あの」も写真も苦手だ。
けど何かを伝えるのには便利で仕様が無いから、楽がしたくて使うことも多くなった。
数年前ほど忌避はしていない。


1週間後の夕方ころにはきっと、今年の七帝も終わる。
永らく忘れられない「あの」時が、今年も形成されるのだろうと思う。
今から何をしても手遅れだろう、付け焼刃だろう、でも、やらざるを得ないことも多くあるのは事実。
やってもやらなくても、若しくはやれずとも、今も、それより前のことまでも、後悔することになるだろう。
分けても分けられても、勝っても負けても、望み叶っても徒と散っても。

全部が終わった後、抜け殻に成り切らないために今がある。
今できることは1つでも2つでも、結果を腑に落とすには多くて困ることもない。
やれることを、制限時間内で最も効果的と、自分が思うことをやる。
考える、とか計算する、ではなく、思う。
事ここに至れば、もう余裕は無いし立ち止まれない。
君を前進させるのは 足よりも意志だろう、ってのは僕の好きなフレーズの1つ。
今まで北大柔道部に関わってきた中で、考えて計算して結果を出せる奴は、各代に1人いるかどうか。
我々は頭が良くない、思考する余裕も無い。
でも意志決定だけは出来る、というか自分自身でしかできない。
肚括るしかない、出来なけりゃ僕みたいに、ひたすら自己嫌悪と自己承認の下らんループに巻き込まれるだけだ。
悪いとも思わんし得るものが無いわけでもないが、他人様にお勧めできるもんでもない。


おわり。

2019年6月26日水曜日

ストレス過多 20190625

取れそうで、でも結局取れなさそうな人に絞って指導してみた。
技を受けていて思うのは、圧が抜けてしまうということ。
つまりはムラッ気があるということ。

七帝本番を想定、状況はこちらのチャンス場面。
「うぉぉぉぉー、返すぞぉぉ」で力の入れ具合100%。
「ァァッアーぁぁぁあぁあぁ」で返せなくてもう0%。
暫く息を落ち着かせて再度「うぉぉー」で100%、と意気込むも実際は90%。
以下繰り返しで力はどんどん落ちていく。
失敗続きで精神も削られる。

一方分け役の方は、体力は削られるも、成功体験の積み重ねで精神は逆に研がれていく。
相手チームも、小さな山場を繰り返してどんどん盛り上がっていく。
そのまま「それまで」で雰囲気は完全に相手に。

抜き役が抜けない、ってのはそういうこと、だから抜き役の1人目分け=チームの1失点になる。
雰囲気分を加算すれば1.5失点以上だろうか。


分け役を一安心させてはいけない。
常に怯えさせる。
「今回は凌げた、でも次はどうか、その次は残り時間で後何回あるのか」って。
或いは「状況を打開できない、耐えるしかないが、このペースで進行されても保つのか」とか。
常に怯えさせる=100%の力を入れ続ける、ではない。
そもそも「自分が力を入れる」、という発想が間違い。
「相手に力がかかっている」のが条件。
自分が力を入れて、相手に力がかかっているのは及第点。
自分は力を抜いて、相手には力がかかっているのが最上。
落第点は勿論、自分が力を入れて、相手には力がかかっていない。
相手の動きやらなんやらで、自分の力が反らされたときに、如何に相手に力を伝えたままにするか、または減衰率を低く抑えるか、が重要。


生身の人間は、ゲームのキャラクターとは違う。
瀕死状態ではまともな思考も動きもできない。
「もう指一本動かせない」の100歩手前ですら、動く気力を無くすのが僕らだ。
だからこそ、練習は本番以上の量をこなさねばならない。
質においても本番以上であったなら、もう何も言うことは無い。
まあ質については、自他で低い方に合されるんだけど。
相手がいないと成り立たない競技である以上、仕方がない。
指導者の本当の仕事はそんな、全体の質の底上げなのだろうけど、果たしてそれがどれくらいできたか。

振り返らずとも近いうちに結果は出るのだが、果たしてそれは幸か不幸か。


おわり。

2019年6月25日火曜日

出陣式@札幌 20190622

朝から結構な雨で、札幌にしては珍しい天気だった。
爽やかな夏模様が売りのはずなのに、まあたまにはこういう日もあるか。
上着を羽織り街中に出て、道場へ向かった。

札幌駅あたりでは服飾店にSALEの文字が乱立。
値引きされた夏物衣料を買い込むのに大勢の人。
でも5,6人に1人くらいはJSBを背負って、或いは胸に掲げて闊歩していた。
どうやら三代目何チャラが札幌ドームでライブだったらしい。
経済効果いくらくらい行くんだろ。
ライブ時のキャパは50,000人くらいらしい。
ファンっぽい人の半分くらいはキャリーバッグ引いていたから、、、。
チケット、グッズ、交通費、宿泊費、飲食費、エトセトラ。
うーん結構な額だ。
我らが七帝戦だとその1/100にも届くのかどうか。
ああ、でも1人当たりの使う金額は大きい気もするし、行けるかもしれん。
学生が100~150人くらいで、OBOGその他関係者がいて、、、行けそうな気がする。


練習は、七帝合宿の仕上げとしての試合形式。
現役だけでなく、我々も試合慣れを、審判側も練習だ、ということで、三審制でやらせてもらった。
結果は、まあ日々の疲れからだろう、抜き役陣がいつもより振るわなかった。
まあこれはこれで、分役陣の経験値になってよかったと思う。
自分1人で分けられなくても次の奴が分けてくれる、ってのが実感できた部分もあったと思う。
そう思えば、なるだけ相手を疲れさせる動きとか、最後までやり切るってのが必須事項なんだ、ってのが自然と思い浮かぶだろう。
必要は発明の母、ってやつ。


出陣式はすすきの、ジンギスカン、というか焼肉。
店の都合上、自己紹介以外は出来ず、都ぞ弥生も無しだった。
時間にもシビアで、おのれJSBの影響か、、、と思ったが、その時間はまだライブやってるはずだったらしい。
全然違ったわ、逆恨みして申し訳ない。


そのあとは2次会、の後にとんでんへ。
僕は仕事の都合もあってすぐに帰宅したけど、あの後どうなったんだろうか。


おわり。

2019年6月19日水曜日

札束は他人を変えられるか 20190618

七帝合宿2日目。
体調不良者はおらず一安心した。
と言うのも、現役部員はたいそう病弱なイメージがあるから。
ここ2ヶ月の出欠表を見ると、3/4くらいの部員が、2週に1回は休みの印がついていた。
休みと言っても、講義やら何やらで出られないこともあるのだろうが、それにしても不安になる。

まあ病弱なのは生まれつきのものもあるのだろうから、それならそれなりの備えをすればいい話。

人間を生きてるだけで、余計なもんが山ほどぶら下がって窮屈になりがちだ。
他人との関わりなんて、山芋とろろと搗き立ての餅をブチ当てられ続けているようなもんだと思う。
ネットをどれだけ漁ってみても、自分自身の生き方は教えてくれない。
脇道への逸れ方と踏み外し方、諦め方や終わらせ方ならいくらでも載ってるし、背中を推してくれる人も多いんだが。


いつも通り脱線したのでそろそろ戻そう。
現役諸君にとって良いことは、今時期はもう悩むことは無い、と言うこと。
大きな路線変更は無いし、必殺技も思いつかない。
どれだけ魂を費やしたところで、筋力も技量も体力も大して上がりはしない。
ダクソで言うところのSL固定縛りである。
今の能力値でエンディングへの最適ルートを作り、それを走るだけ。
走り方については、ほぼ何でもアリ、だけどオンスモ(結構ツラいとこ)からは逃れられない、というのもミソ。

もう少しの間だ、多少の人間性なんて、捧げてしまってもいいんじゃないだろうか。
人間性があっても大して役に立ってない輩が殆どだろう、何故なら我々は頭がよくない。
その知力の低さで、人間性の恩恵を受けられないのなら、活かせないのなら、意味は薄くなってしまう。
つまり他のことに費やした方がマシ。

しかし僕みたいなイチ社会人になってしまえば、人間関係万歳社会からはもう逃れられない、損も多いけど、徳も無いわけではないから、イマイチ抜け出す気概が湧かない。
「切羽詰ったら捨ててもいいけど」くらいには思えてるところが、僕もまだまだ捨てたもんじゃないなぁ、と思って自分を守っている。


おわり。

2019年6月18日火曜日

ラスト3週間 20190617

七帝合宿初日。
滅茶苦茶寒かった。
最高気温が20度を余裕で下回っていた。
道場での寝泊まりには、防寒具も必要なのかもしれない。
6月も後半だというのに、福岡との気温差は大丈夫かと心配になる。

あと確か、この日は練習が終わったのが20:40頃だった。
そこから2時間足らずで晩飯と入浴を済ませて道場で就寝ということだったのだが、果たして間に合ったのだろうか。
2年目の千葉は基立の疲れからか、結構長いこと部室に篭ってたけど。

疲れと言えば、今日は悪いことをした。
見知らぬ顔の男性がいたので、とりあえず1本お願いしたところ、疲労困憊にさせてしまった。
話を聞くと、再受験で歯学部を目指す23歳とのこと。
運動自体3年ぶりと言っており、そうかそれは仕方ないなあ、と思った。
10日ぶりとかでも結構なツラさになるのに、その100倍くらいのブランクなら、どんだけツラいんだろうか。
まあでもまた来てくれれば嬉しい。
来なかったら僕のせいか、いや申し訳ないなそれは。
嘘でもついて無理矢理気味にでも引っ張ってくる方が良いのだろうか、、、。


嘘について最近思うことがある。
三流の商人は嘘が分からない。
二流は相手に嘘をつく。
一流は嘘を使わない、、、嘘である、一流はまず自分に嘘をつく。
「要らない」商品を、「要るかも」と思わせるには、心底からの言葉が無いと難しい。
だからこそ、自分自身の「まあ確かに要らないっちゃあそうだよな」って思考を潰し切れるかどうかが、重要なのだろうと思っている。
まあそうして身の回りが商品に満たされた先に、「所有物の占有領域と、心の余裕とは反比例する」なんて言って捨てさせて、振り出しに戻すのが常套手段なんだが。
「物事は円」――――「回転したならば」―――――
そういうことなんだろうなあ。

で、人が感動して「欲しい」って思う商品は誰の商品かというと、ソイツらではない。
ほぼ間違いなく、嘘をつけない一流の職人の一品だろう。
僕もそんな人になりたいと思うこともある。
しかし非才で浅学、卑怯な自分がそれを赦さず、今日も嘘をついて生きている。


おわり。

2019年6月16日日曜日

得と徳とを篤と説くと 20190615

土曜日の練習。
雰囲気が変わっていた。
ピリピリとした空間。
手抜きしていた部分も、劇的に減っていた。
乱取で実力を窺うでなく、その前後で分かる。
準備運動から最後の柔軟まで、意味づけする分だけ成長機会は増える。
もっと言うと日常生活から、自分を整えているかどうかでも全く変わる。
成長したくて行動した人が、ちゃんと成長している。
こんなに嬉しいことは無いと思う。
後は、その度合いがどれだけ目標地点に届き得るかどうか。


去年の七帝では最下位。
秋の東北戦はズタボロ。
3月の寝業錬成でも負けばかり。
面子も15人は揃うものの、余裕は全くない。
状況は依然、最下位候補筆頭。
それでも勝ちたいって思うから、雰囲気が変わったのだろう。


僕らは、出来て当たり前のことが出来ない。
当然、普通、と評されるいろんな物事が、本当にそうであったことはほとんどない。
朝起きる、最低限3食摂る、時間に遅れない、周囲に感謝する、身の回りの整理整頓をする、エトセトラエトセトラ、、、。
求める何かを、それを得て当然の人間に、僕らは成っているのだろうか。
まずは自身を、それだけでなく、お互いにも。

自らの利だけを考えるような輩は害悪だ。
競技者として半端に強い連中に、こういう輩が多いように思う。
しかし他者の益だけに終始すれば、いつかは自分が摩耗してしまう。
自らの利を他者の益にもできれば、それが一番良いような気がする。


こんなことのたまう前に、まずはお前の徳はどうなんだって?
ちゃんと積めていたら、こんな記事書く羽目になってないってことで、ご理解いただきたい。


おわり。

2019年6月11日火曜日

道着、見つかる 20190611

紛失してた道着が見つかった。
4月ごろに買ったばかりの新品。
無記名・刺繍のものだったので、「テメーの管理が悪いんじゃい」と言われればそうなのだが、結構ショックだった。
いやまあ、スラム街に小金持ちで世間知らずの坊ちゃんを置き去りにするようなものだと思えば、やはり悪いのは僕である。


今週から朝練が始まったらしい。
内容はランとダッシュ。
僕が2年目の時に始まったと記憶しているが、やるときは毎回憂鬱だった。
朝イチというのもあるが、ランはまだいい、問題はダッシュ。
僕は短距離にものすごい苦手意識があったので、本当に嫌だった。

とは言っても、目的としては脚力の強化ではなく、心肺機能の底上げがメインなので、その辺は普通のダッシュとは違うのかな。
そう言えば、その後にテーマ別で二重絡みやってたこともあったなあ。

そんなこともあってか、僕が参加した夕方の練習では、みんな多少動きが悪かった。
朝練に慣れるまでは暫くこうなるとは思うので、早く慣れろ、身体を整えろ、としか言いようがない。
ただ、取役連中が疲れていると、相対的に分け易くはなる。
相手がどんな状態であろうと、取役は取れなければ負けだし、分役は取られなければ勝ちである。
こういう時に、自分なりの分け方を蓄えておくと良いと思う。
達成感とか、自信にも繋がるもんだし。


今日の感想、我々はペッシあるいはマジェントマジェントである。
口先だけで行動に移せず終わったり、相手への敬意を忘れて準備を怠りその結果考えるのを止めたりということは、往々にしてある。
自己満足感は重要だけど、それだけで終わるのは勿体無い。
結果が求められるのなら、自分が結果を得たいと思うなら尚更。


何かが悪いわけではない、良くは無い、ってだけ。
成長はしてるし、前には進んでいる。
目標に届くかは怪しいってだけ。
残り時間は少ないから、やることは絞って、選んだことにひたすら注力するしかない。
幸いなことに、七帝では一芸だけでも持っていればそこそこ戦える。
個々の闘い方とか、狡いブラフとか盤外戦術は、聞いてくれれば僕も考える。

ただ、僕が代わりに畳の上に立つことだけは出来ない。
代わってあげられないし、そうするべきではない、現役部員だけの特権。
七帝を観に来るOBOGは、そういう特権階級の人たちに憧れる面々が殆どだと、僕は思ってる。
つまりそこでしか観られないライブ感とグルーブ感とかを求めてくる、一種ファンキーな人達だと思えばいいと思う。
社会とか会社でそれなりの地位にいる人もその中に混じってると考えると、僕個人としては結構面白く思っている。


おわり。

2019年6月6日木曜日

僕はMではない 20190604

現役時代からよく言われていた。
「森本はMだよな」、イニシャルではなく、SかMか、という意味で。
この日は3つ上の河野さんがいらしていて、テーマ別、亀取の時にそんなようなことを言われて思い出した。

M、とは、肉体的・精神的苦痛が性的快感に変換される性質だと、個人的には理解している。
僕の見た範囲では、四天王と呼ばれた連中が、その才を持っていそうな気がする。
その下だと、男子校部員の面々に潜んでそう。
「大学に入りさえすれば、、、」って希望が「大学入学したって、、、」の絶望になるときに、抱えていた不満が性的倒錯にスイッチするのかもしれない。
そしてアウトローへ。

またMは、一般的には「受身な人」という軽い感じの理解で受け止められていると思う。
この「受身な人」を考えると、「分け役」がそれに当たりそうだけど、本当は違うと思う。
「分けは何も受けるだけではない」という議論はここでは無しにしておく。
さて、七帝において「分け」は「勝利」に繋げるための最重要課題である。
「勝利」は、よほど精神的に屈折している人でなければ、「喜び」に繋がる出来事だろう。

つまり、同じ受身な人でも、Mの人と分け役では回路が異なるはずである。
Mは、受身→苦痛→悦び
分け役は、受身→苦痛→引分→チームの勝利→喜び
になるはず。

僕は分け役スタートだったので、受身→よろこび回路は当然後者、前者のような回路は持っていないから、やっぱり僕はMではない、という結論になる。


今回は現役の描写が全然なかった、反省。
まあ、前に進んでる感はあると思う。
あとは「やりたいことをやる」でなくて「できそうなことしかやらない」ってのが、本番間近の必須事項。
最近は札幌の気候も、急に暑くなったり、かと思えば雨で冷え込んだりと忙しいから、振り回されて体調崩さないってのも重要。
最近の学生は学業もきちんとしないといけないし、学費稼ぐのにバイトもしないといけないし、手を抜いても良い部分が少なくなっててツラそう。


おわり。

2019年6月4日火曜日

陣取り 20190603

今日は正対上からの攻撃について。
足を捌くにしても、かみつくにしても、「如何に相手を制圧するか」「その中でどれだけ急所をつけるか」が肝になると思う。
1点目については単純で、足元より上半身、一点より一面をということで、抑え込み目指して陣地を広げて侵略していくイメージ。
気分はモンゴル帝国チンギスハーン。
2点目は、侵略してく中で「どこを優先的に狙うか」ということ。
基本的には膝、鼠蹊部、脇、首元、首裏なんかが対象になる。
あとは、制するために使う部位、を考えると良いかと思う。
手足だけに集中しがちだけど、実のところは肩だったり胴体で制する展開も多いし、それができると手足が尚更活きてくる。

しかし今日の道場には蚊が多かった。
もうそんな季節である。
乱取見てたら、近藤の腰にかが止まっているのを見て滅茶苦茶叩きたくなった。
僕自身も何か所か咬まれていた、かゆい。
ただ札幌の良いところは、風があることと、夜はちゃんと気温が下がってくれること、湿気がないこと、なので夏でも過ごしやすい。
けど水遊びしにくいのは欠点、ふつーに寒くなる。


今年の学祭には柔道部も出店するらしい、今週末の予定。
ソースは部室にあった立て看板。
七帝が7月になったことで、久方ぶり多分10数年ぶりの出店。
一応、焼きそばではないらしい。
その味は推して知るべし。
柔道部の100年を超える中で受け継がれてきた秘伝の数々が、浸み込んでいるはずであるきっと。
教養棟の付近で、如何にも商売が苦手そうなパッとしない店を見かけたら、まず柔道部の店だと思って間違いないだろう。
学外の方はもとより、他の出店者の方々にもぜひ来てほしい。
「こんなレベルで店出せんのかー、なら俺らも頑張れるに違いない」って、勇気を与えてくれることと思う。
尚上記の文章は、あくまで僕個人の勝手なイメージによって構成されていることは、念のため記しておく。


練習後、部室では澤田が下半身パンイチでソファに凭れかかっていた。
力尽きて、上半身の服を着るのが限界だったのだろう。
曰く、「寮では(自主規制)で過ごすこともある」とのこと。
やはり寮生と言っても、個室は自由なのだなぁ、と思った。
思っていたら、「複数部屋です」、うーん、やはり寮生の生育環境は興味深い。


おわり。

2019年6月2日日曜日

気分 20190601

何だ今日はやけにJPOP聞こえてくる、上下左右のどっかに新しい人でも来たのか、と思ったら近所の小学校の運動会だった。
札幌はこの時期がシーズンらしい。
そう言えばスーパーのチラシにも「運動会のお弁当に」って売り文句があった。
ただネットに拠れば、昨今のカリキュラム変更とか英語教育の兼ね合いで、運動会は時間短縮、午前だけ、弁当タイム無しの憂き目にあっているとのこと。
そういや最近の運動会って、順位はちゃんとつけてるのだろうか。
モンペ(死語?)、つまりは馬鹿親の台頭で、「みんなが1等賞」とか阿呆なことやってないか心配である。
順位はつけろ、挫折もさせろ、そういうのは早い方が良い。


さてさて、話を本筋に戻そう。
北大構内は緑が生い茂っていた。
茂り過ぎて所々に草刈のオッチャン達の姿も、いつも有り難いことである。
道場上の大窓からはポプラの綿毛がふわふわと。
柔道やってるうちに吸い込んでしまうんじゃないかと思ったけれど、体操やって基礎運動やってるうちにそんなことどうでもよくなった。

基立、乱取、基立。
基立ち中には、押し出しも何組か。
途中、そのどちらでもない1年目坂田が当たりに来てくれた。
向上心があっていいことだし、僕を使ってくれるのは有り難いことだったけど、断った。
好き勝手に人が入り過ぎると、基立ちをやる意味がなくなるからである。
立っている人を周りが全力で追い込む、ってのが基立なわけで、つまり周りの人はある程度温存するべきなのである。
そうなると周りの人は、練習強度が相対的にマイナスになってしまう。
それでもいいのか、周りの人は強くならなくてもいいのか、と言われれば、それも間違いではない。
ただし正解でもない。
自分が強くなることは重要だし必須案件なのだけど、僕らはチームとして強くならないといけないので、その軸というか境界線を越えてはいけないと思う。
自分とチームを秤にかけて、都度何が優先されるべきか考えること。
ただ勿論、自分とチームはお互い独立なわけではないので、常に影響し合っている。
優勝した代の人たちは、多分チームの構成員殆どがプレイングマネジャー的な動きをしていたんだと思う。

そういえば、この日は珍しい先輩方も見えた。
5年以上ぶりくらいの東郷さん、北大出身ではないけど、僕が現役の頃に何度か胸を貸していただいた記憶がある。
また練習の途中でいつの間にか小坂さんがいらしており、現役に色々と教えていただいて、練習後も残ってやってたみたい。
ただ僕自身は練習後は生憎、買い物その他の用事があって早々に帰宅した。


おわり。

2019年5月23日木曜日

肩極めと首極め 20190523

練習で足抜きについて質問された。
答えている内に、その表現が自分の中でしっくりきたのでここにも残しておこうかと思う。
こういうことはままあることで。
自分の中に漠然とあって、特に問題意識もなく上手くいってたものが、誰かに伝えているうちにはっきりとした形を取るって瞬間があると、独り心が静かに震える。
こういうのがあるせいで、「人にモノを教える」なんて傲慢なことにも、まあ挑戦してみようって気が湧いてくる。


前置き、不要な方は次の段落までスキップされても良いかと思う。
そういうことで足抜きについて。
北大では横四方に抜くのを基本にしている。
理由は主に2つ、あくまで僕が考えるには。
1つ、崩れ上四方、つまりは1,2を争う堅い抑え込みにに変化しやすいこと。
2つ、横四方自体の極め方が3通りあって、逃げる相手に対応しやすいこと。
3通りの極め方とは、肩極め、首極め、縛り。
最後の縛りについては、とりあえず相手の腕を縛れたらオッケーなので、相手の制し方としては分かり易い。
ただ、前2つに関しては、どうしても個人の感性によるところが大きいので、説明が毎度難しい。
つまりは、僕程度のレベルでは、肩極め、首極めの細かな身体操作法の、個人差を含んだ最大公約数的解答を出せていないのが現状である。
そんな中で、今日はうまい(と僕は思っている)解を得られたので、以下に記しておく。

肩極めは線引き問題で、首極めは相反問題。
肩極めは相手を圧し留めて制するが、首極めは最大伸長目指して引き延ばして制する。
肩極めは完成度を高めて足を抜くが、首極めは完成させねば足を抜いてはならない。
状態としてはこういうところを目指すと良いと思う。
ここを目指して、
1.やらねばならないこと
2.やったほうが良いこと
3.やっても良いこと
4.やってもやらなくても特に関係ないこと
があるわけで、胸を合わせるとか、腰を落とすとか、膝の位置を調整するとか具体的行動に繋がる。

それじゃあ、こんなところで。
そう言えば、あんまり怪我人は見れていないけれど、今日ふと見たときにテンション高めに筋トレに励んでいたので感心した。
怪我すると焦りや不安や不満が積み重なりがちだから、上手くばねにするにはひと工夫が要る。
たまたま余裕がある奴がそうじゃない奴を引き上げて、それでチーム全体の底上げをするってのが、組織の利点だと思う。
方法なんてどうでもいい、というか、ひと工夫だけでマイナスをプラスに持っていけるならものすごくお得だ。

ああ、僕の数多ある欠点についても、ころりとプラスに変えられるようなひと工夫が、どうかその辺に落ちてないものだろうか。


おわり。

2019年5月22日水曜日

今日の過ち

懺悔その1。
今週は未だ道場に行けていない。
新歓合宿後から少々忙しくなったからである。
北大柔道部ログがあまり機能していない今、現役部員の近況について、僕のブログを頼りにされている方々には本当に申し訳ない。
「あと○○pv/日増で広告収入□十万円/月達成!!」ってくらいのプロブロガーになれれば、脱サラして毎日でも道場に行けるのかもしれんが、今のところ見込みはない。
というかこんな役に立たない情報ばかりでもそんな収益上げられるのなら、今頃社会は「好きなこと以外やらない人」でいっぱいになって破綻してると思う。
例えば公共機関とか都市機能の維持管理、あとは国土防衛とかって、それが好きな人たちだけだと人数的に回らないような気がするんだけど。


まあそれは置いといて、今後ブログで収益を上げるためにも、今回はちょっとためになる情報でも載せようかと思う。
対象は世の中の主に男性陣、女性陣にはあまり意味は無いかも。

目指せ不労所得、ってか『プロ』ブロガーってもう仕事じゃん、やっぱ無理、責任問題対処できない。


前置き代わりに懺悔その2。
間違えて女子トイレ入りました、誰に謝るべきかは知らんけど注意不足でごめんなさい。
現場はスーパー、買い物前に手を洗って、トイレの外に出た瞬間、目の前に男子トイレのマークがあるのに気が付いた。
『あれ?じゃあ俺が今出てきたのはもしや』と思って振り返ると、赤いマークがこんばんはしてた。
この場合僕はどんな罪に問われるのだろうか。
さっきGoogle先生に尋ねたところ、「建造物侵入罪」になりそうだということが分かった。
また同時に、日本全国に僕と同様の過ちを犯した男性もいるようで、その大半が今のところ罪に問われてはいないみたいだった。
「女子トイレ 間違えて入った」で11,000,000件のヒットである。
あ、再確認したら逮捕されてる人もいた、、、、、、うん。
故意じゃなくて過失だから、、、だめか?
ダメな気がするから、せめてこんな事件が無くなるための一助になろうと思って、今回こんな罪の告白をしてみた次第である。
大体のトイレは、手前が男子用、奥が女子用になっていて、うっかりで男が女子トイレに入る確率は少なくなっているはず。
その法則を認識してても、見落としたり失念したりはあるので、僕含め、皆さんも注意していただきたい。

そういえば、すすきのの某店で飲んでトイレ待ちしてた時、明らかに限界間近ギリッギリの女性に男子便所譲ったことがあったけど、あれはどうなんだろうか?
それならまだしも、威風堂々我が物顔で男子便所に入っていく女性(大体ぱっと見つよい)も時たまいるし。
「オトコはオンナのあれこれ見たい奴が大半だけど、オンナはそうじゃないから」って、我々にだって選ぶ権利というものがあるんですよ!レディ扱いされたいならレディらしく振舞え!見た目を整えろ!女性=Ladyじゃねーし、そんなこと喚き立てる奴らに限って推定womanもしくはfemaleとしか表現できないばっかじゃねーか。
、、、失敬、ついアツくなってしまった。

まとめると、他人に何かを欲するのなら、他人がそれを与えたいと思うような自分になれ、ということである。
後ろから追い立てるボスがリーダーの名を得たところで、誰が背中を追ってくれるのだろうか。
まあ、これは自戒なんだけど。
あ、あとついでに僕は無罪放免に違いない、ということも申し上げておく、というか願っている。
頼む見逃してくれ、出来心ですらないんだ、、、!


おわり。