2019年5月23日木曜日

肩極めと首極め 20190523

練習で足抜きについて質問された。
答えている内に、その表現が自分の中でしっくりきたのでここにも残しておこうかと思う。
こういうことはままあることで。
自分の中に漠然とあって、特に問題意識もなく上手くいってたものが、誰かに伝えているうちにはっきりとした形を取るって瞬間があると、独り心が静かに震える。
こういうのがあるせいで、「人にモノを教える」なんて傲慢なことにも、まあ挑戦してみようって気が湧いてくる。


前置き、不要な方は次の段落までスキップされても良いかと思う。
そういうことで足抜きについて。
北大では横四方に抜くのを基本にしている。
理由は主に2つ、あくまで僕が考えるには。
1つ、崩れ上四方、つまりは1,2を争う堅い抑え込みにに変化しやすいこと。
2つ、横四方自体の極め方が3通りあって、逃げる相手に対応しやすいこと。
3通りの極め方とは、肩極め、首極め、縛り。
最後の縛りについては、とりあえず相手の腕を縛れたらオッケーなので、相手の制し方としては分かり易い。
ただ、前2つに関しては、どうしても個人の感性によるところが大きいので、説明が毎度難しい。
つまりは、僕程度のレベルでは、肩極め、首極めの細かな身体操作法の、個人差を含んだ最大公約数的解答を出せていないのが現状である。
そんな中で、今日はうまい(と僕は思っている)解を得られたので、以下に記しておく。

肩極めは線引き問題で、首極めは相反問題。
肩極めは相手を圧し留めて制するが、首極めは最大伸長目指して引き延ばして制する。
肩極めは完成度を高めて足を抜くが、首極めは完成させねば足を抜いてはならない。
状態としてはこういうところを目指すと良いと思う。
ここを目指して、
1.やらねばならないこと
2.やったほうが良いこと
3.やっても良いこと
4.やってもやらなくても特に関係ないこと
があるわけで、胸を合わせるとか、腰を落とすとか、膝の位置を調整するとか具体的行動に繋がる。

それじゃあ、こんなところで。
そう言えば、あんまり怪我人は見れていないけれど、今日ふと見たときにテンション高めに筋トレに励んでいたので感心した。
怪我すると焦りや不安や不満が積み重なりがちだから、上手くばねにするにはひと工夫が要る。
たまたま余裕がある奴がそうじゃない奴を引き上げて、それでチーム全体の底上げをするってのが、組織の利点だと思う。
方法なんてどうでもいい、というか、ひと工夫だけでマイナスをプラスに持っていけるならものすごくお得だ。

ああ、僕の数多ある欠点についても、ころりとプラスに変えられるようなひと工夫が、どうかその辺に落ちてないものだろうか。


おわり。

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