2019年11月6日水曜日

差異まとめ

東北戦おわり。
オーダーを見た段階では、「うーん頑張って、上手くいって、2人残しが今のベストかなー」と思っていた。
まあ、結果はみんな順当にやられて5人残し。
9人戦で5人残し、内、準取以上は4人。
ちなみに去年は8人戦で3人残し、内、準取以上は3人。
つまり差が広がっているらしい。

では、東北大と北大では何が違うのか。
ここでは各個人というよりも、全体を総括してみたい。

①体格
多分、平均体重が10kgほど違う。
本戦出場者の7月の体重を基に平均したところ。
東北大:85kg、北大:73kgという差が見えた。
北大も個人レベルで多少の増加はあるだろうが、全体平均で5kgも増えてはいないと思う。
物理ステータスは重要だし、全体レベルでは最も努力が成果に結びつきやすい。

②勘
いわゆる際(きわ)の攻防を指す。
又は工程管理能力。
北大の選手は1歩進むと満足して歩みを停めがち。
例えば、正対上からかみつきの形に入ったところで満足する(+1歩)から、下から押されて(-1歩)足を戻されて(更に-1歩)、結局相手のペースになる。
一手一手に無限の時間を使えるような、平衡論的技術思考のままに戦いの場に出ている。
兵は拙速を尊ぶ。

③スタイルの確立
やることははっきりしているか。
君がやるべきこと、やりたいことは、チームメイトも知っているか。
どう分ける。
如何にして取る。
誰までならば分けたい。
どんな状況なら取りにいかざるを得ない。
どれだけのリスクを許容すべき。
どこまでなら通用するはず。
さて、いったいどのくらい答えられるのだろうか。
そしてそこはゴールではなくてスタートであることを、ちゃんと認識してくれているであろうか。
ちなみに、東北大の若手OB連中は両校のオーダーも読んでいたらしい。
その上で「大方(オーダーも結果も)予想通りだった」とのこと。
流石、毎年のことだけれど、そのあたりの分析力は違うらしい。
まあ僕のこのあたりの能力が低いってのもあるけど。

④練習態度
試合後の乱取で、かなりの差が見えた。
壁際にて一休みするのは、東北大はOB、北大は現役。
押し出しの乱取で、2本やっては水をがぶ飲みして、壁にもたれて。
そんな人達がアウェーに行って緊迫した中で、たった一試合、6分だって戦い抜けるものか。
ましてや這う這うの体で1人抜いた後に、どうやって次の抜き役を止められようか。
だったら普段からボロ布みたいになって、それでも動く練習をするしかない。
その覚悟があって、思想を現実にして日々を乗り越えて、それでも満足せずに上を目指すのが幹部だと、僕は思っている。
だから幹部とは、厳密に言えば3年目を指す言葉ではない。


さて、主に4つほど挙げてみた。
実は、どれもこれも普段から誰かしらが言っていることばかりである。

だから今回の結果は何のことは無い。
ただただ、いつも通りのことをしていつも通りの結果を得ただけ。

今後どうするのか。
いやそもそも、どうにかしたいのだろうか。
「痛み」を単なる「不快」と捉えている内は、まだまだ。
「通行許可証」と思い始めたなら、前に向かえるようになった頃。
ちなみに今の僕にとって、「痛み」とはつまるところ「痛み」である。


おわり。

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