2020年2月11日火曜日

動静 20200210

最後のテーマ別だけ参加できた。
今日は外掛けと抑え込みの2本立て。
外掛けのテーマ別とはつまり、七帝におけるここ数年の論争、「外掛けは禁止すべきか、『待て』をかけるべきか、流すべきか」に対する北大としての回答準備。
単純に言うと、「まずちゃんと研究したら?」ということ。
ちゃんと時間をとれば、おおよそ安全に対処できるはず。
というここまでが今日聞いた話。

そんでもって考えたのはこんなところ。
多分先週くらいから始まったはずで、きっと1か月くらいで成果は出ると思う。
完成度80点くらいのものであれば、8割くらいは安全に外せるレベルにしたい。
残り2割はそもそもの身体性能差によるリスクと、柔道という競技特性上のリスクってことで。
そら大の大人が体重無差別でガチンコ組技格闘技やったら、どこも痛めずみんな安心安全、ってことの方が珍しいでしょう。
全くの安全を求めれば、もう柔道じゃなくてボードゲームやってたらよろしい。
大体外掛け以外でも、亀取の技術とか、中でも特に前付きの横三角とか遠藤返しとか、相手を痛めつける系の技術多いし。

今は基本の動きを仕込む段階で、来週くらいからは実戦に近付けるよう意識づけていけば良いと思った。
ここの意識づけ、が結構難しい部分。
というか、何においてもそうか。
偉そうなこと書いている僕も、会社員としての意識づけができているとは全然言えないし。
一つ言えるのは、何気ない行動ひとつに対して、理由付けができる点が多い方が強いし、デキる人間であるということ。
研究、ビデオ研究の時の小山コーチの技術論は、そういう意味で現役の数歩先であった。
一方僕はビデオ研究でトンチンカンなコメントしてて、最近練習参加率が落ちていることを実感させられた。

そのあと仮想ナイフ持ちのスパーをやってたので参加してみた。
石川は剣道経験者として流石の小手狙いで、実戦における柔道の存在意義を再考させられた。
ま、矢果て槍刀折れたその先の徒手格闘なので、武器持ちの方が良いしリーチ長い方が得だし、そもそも争いに巻き込まれないのが最重要。
しかし、現状の日本で物理的に戦うってのもほぼほぼないのだが。
逆に言えば、「実戦とは」ってのも闘いの中に身を置く人だけが実感できることの一つだとも思う。

実感があって、ようやく行動の起点になり得る、ってのは、文化人とは言えない所業か。
経験知以外の情報、推測、思考から行動できれば、もっと徳の高い人生を送れるのだろうか、いやわからんけども。
ちなみに僕は平和に生きたい。


おわり。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    >8割
    そんなとこでしょう。残り2割のためにその危険性を包含する行為そのものを削除したら、どんどん痩せた競技になってしまう。
    もっとも、それを言うならその8割の部分がちゃんと出来ないと意味がない。
    年末、松浦先生が指導したのはそこでしょう。ギリギリのとこを攻めるならまだしも、最初から2割のやり方をしたら、理合も何もない。
    実戦になったら理合をすっ飛ばす、なら、格闘技から「技」の文字は消える。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。
      柔能く剛を制す、剛能く柔を断つ、何を選ぶのかは難しいですね。
      それが色々の個性を抱く集団に向けてのものであるから、尚更。
      僕は立場上「安全」を考えざるを得ませんが、現役学生には「そんなことよりも結果だ」という意識も持ってほしい矛盾があります。
      競技・武道・武術、どの要素も抱えていてほしいのが、僕の柔道に対する想いのひとつです。

      削除