2022年9月28日水曜日

基本形

密着感が全て、といっても過言ではない気がする。
後は受けの態度もかなり重要。
分かってない輩ほど、脱力して「ほらこれで練習しやすいだろ」って得意げな顔をしがち。
その技術が使われる、使うに値する、使わざるを得ない状況ってのを考えていくのが吉。

取りの関門は襟首の絞りと、それを返すまで維持し続けられるかどうか。
最初はこれを見落とし易い、逆の手、背中の帯を叩くのが目立つ所為だろうか。
そして基本形は返す、というよりも置きに行く、というのが正しいとも思っている。
返そうとすると、最終的には手足共に相手を突き放すような使い方になってしまう。
つまりは隙間を空けてしまうということで、逃げられるリスクを自分で作っているようなもの。


1,2年目の頃に山本さん、リンタさんにしこたま基本形でやられてた記憶がある。
入部当初なんかは小中高で培った「寝技は重力を使える上の方が有利」ってのをコテンパンに破壊されて、多分それもあって「正対上でこんな苦しい思いするくらいなら、いっそ自分から正対下やってやる」ってなったのかもしれない。
ちなみに上述したお二方とも、それぞれのやり方があって、派生形が多いのも基本形の特徴。

北大、というか七帝柔道やるんなら、下からの返しをひとつくらい修めるべき、ってのは僕の持論。
国際ルールでやるにしても、投げ技失敗して最悪下になってもいいや、って思えるとものすごく気楽。
むしろさっさと下になりたい、まである。

そんな基本形。
何故「基本形」って名づけられたのかは不明。
「名は体を表す」のが普通だと思うけれども、お蔭で北大柔道部以外で「基本形」って言っても誰も分からんだろ。
かと言って今更これを変えるほどのこともないし。
まあ、専門用語とか、仲間内だけで通じる言葉ってのも、ひとつ良いもんだろう。


おわり。

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