2020年10月13日火曜日

間違うのが嫌いではない、それが取り返しのつくものであるなら

柔道関係のニュースでこんなものを見つけた。

https://this.kiji.is/688382764710528097?c=426126268348957793

内容としては、顧問教員が生徒を叱る際に体罰を行った、ということ。

また、この記事では

道場にある冷蔵庫で保管していたアイスクリームがなくなっていた事案が発生。男らが部員を対象に聞き取りをした結果、2人が食べたことを認めたため、部員らの前で暴行を加えた

12歳の生徒は背骨を折り全治約3カ月の重傷で、13歳の生徒は首に軽いけが

とのことで、傍目に見ると罪と罰の程度が全く釣り合っていない。

しかも、もしかしてこのアイスクリームって顧問が自分だけのものにしてたんじゃないだろうか、なんて邪推してしまいそうになる。

世間も、「柔道」「体罰」「中高齢の顧問」ってワードが揃えば、自然と「昭和的・体育会的な悪い部分を抽出、濃縮させたオレ様顧問」を想像するのではないだろうか。


記事の造りに違和感を覚えたので、いくつか他の記事も漁ってみた。

こういう時にネットは都合がよろしい。

日経:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64917450S0A011C2000000/

NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201013/k10012660861000.html

朝日:https://www.asahi.com/articles/ASNBD7RM1NBDPIHB030.html?iref=comtop_BreakingNews_list

うーん、違和感を覚えたのはまあ、間違っていなかった。


勿論、実際に起こった出来事をすべてありのままに書いて、しかもそれが十全に読んでもらえるなんてことはそうそう無い。

だからこそ、記者を始めメディアの方々はプロとして要諦を切り出してまとめているはずである。

事実は嘘をつかないが、事実を語るヒトの目的は考えるべきだ。



本件、僕の意見としては、叱る動機は恐らく正しかったのだと思う。

けど、やり方を間違った。

目的が同じでも、やり方ひとつで、いろんなものが大きく変わる。

特に、人間がかかわるとなれば尚のこと。

僕はそのあたり、間違いつつ修正しながら進むしかないものだと思っている。


まあもしかしたら、被害者の生徒にも別の問題があったのかもしれない。

普段から他人を蔑ろにして、自分本位に振る舞っており、顧問の口頭の注意では改善されず、遂には今回の件に至った、なんて可能性もあるわけだ。

勿論、健全な青少年がたまたま出来心でやってしまったとか、あるいは誰かに強要されて仕方なく、なんてケースもあるだろう。

まあそのあたりの事実関係は僕の仕事ではないので、想像も大概にしておく。

事実として体罰があったことが間違いないのであれば、事件として扱われるべきものだろう。

体罰は罪であり、罪を犯してしまったこと、何より子どもが被害に遭ったことは残念なことである。



ちなみに、僕がよくやる間違いは、過負荷をかけてしまうこと。

自分にならまだしも、大量の言葉を用意して準備不足の相手に放ったり、やんごとない事情でやる気50の人に無理矢理86くらいの行動を要求したり、そんなのが多い。

とまあ僕が過負荷かけがちなのは、このブログ読んでる方なら何となくお分かりかとも思うけれど。

予想可能なリスクは排除するつもりではあるものの、徹底できていないことの方が、やはり多い、未熟。

しかし「間違わない」ってのは、「動いてない」か「動いているけど考えていない」ってことにもなりかねないので、そこも注意。



おわり。

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