2018年11月17日土曜日

力を抜く 20181115 20181116

さーて、今週の技研は。
横巴、腕緘4番、頭付き、重藤ワールド、湯本返しの5本仕立て。
普段あまりしないような動きの技が多く、レベルは高めな気がする。

全体講習は木曜日で、僕は運良くその場に居合わすことが出来たし、そのおかげで昨日は木曜に実習で技研に参加できなかった2年目の佐久間に教える役目を果たすことが出来た。
というのも、教える人や時期によって技の外見は結構変わる。
北大柔道部の基準たる仙人佐々木コーチの技も、実は年によって少しずつ変わっている。
横巴なんかが分かり易い例で、僕が最初に習った当時は3ステップだったのが、今は4ステップになっている。
手順を1つ増やすことで、難易度を下げている。
つまりは部員全体の技の理解度を底上げして、個人の技術の幅を広げやすくしているということである。
ちなみに、その増やした手順については、笹谷コーチから提供されたもので、確か去年だったか、それを目にした佐々木さんがいたく感激していた様子を憶えている。

横巴は僕自身も現役時代にかなりお世話になった技で、主に国際ルールでの寝技への移行に使っていた。
膝を抜いて相手の重心近くに落ちることで、相手の視界から一瞬消えることができるし、投げられずとも崩しやすくもある。
膝を抜けるようになるまで大変だけれど、元来脱力系の僕としてはなかなか性に合ったようだった。
4年目の頃なんかは、試合開始後は両襟を掴めば巴、組み負けたところからの横巴、寝技に入れば少なくとも負ける気はしなかったので、国際ルールでもあまり気負わずに試合ができていた気がする。


そういえば、技研のときに頭付きの例として引退したての小島が前で解説にあてられたのだが、実に脳筋らしい解説だった。
人にモノを伝えるというのは本当に難しい、受け取る側しかやってない頃は、伝え手の批評なんて気軽にやっていたが、いざそちらに立つと途端に何も出てこなくて焦る。
僕の1つ上の代の鈴木さんや、下だと本田や小山はそういうのが巧かったような気がする。
僕自身は、最近は多少マシになってきたけど、実生活全体では全然活かしきれていないので、きっと人生の課題の一つ。

僕の感覚では、技研で教えられる技全体について、1年目は「こんなのあったなあ」、2年目は「たしかこう、、、やってこう、、、」、幹部は「ああ、だいたいこう、で、詳しいことはアイツが上手いから聞こう」くらいを最低限できているのが目標だと思っていたし、今も思っている。
こと寝技においては、体格や山勘でカバーできる領域は立技より狭い。
だから、僕が2年目の時は、技研で技の掛け方を教わっているときに、同時に逃げ方を想像するようにしていた。
結局、僕は亀と足抜き下でそれなり以上には守れるタイプだったから、あんまり使えるようにはなってないけど。


練習後は現役に混じって筋トレ。
まだベンチ100kgを上げることが出来ていたのでほっとした。
でもとんでんに行けば「バカ!!120kg!!」って言われるんだろうなあ。
でももし現役だったら「150kg!!!」ってなってたかもしれないので、甘んじて受け容れよう。
なんだかんだで、山内さんの瞳は暖かで、安心する。
ん?なんかとんでんの宣伝みたいになったけど、まあいいか。


おわり。

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