2018年11月12日月曜日

さて何から話そうか

東北戦の話である。
こういう時は結果から話した方がよろしかろうか、昨今の情報化社会ではこの形式が一般的なようだし。
ついでに、タイトルも「○○が□□なn個の理由」とかにしておけばみんな読んでくれるに違いない。
そうすればPV稼いでそのうちアフィリエイトなんかに手を出して不労所得で生きていけるようになるのではないだろうか。

以上、語るに辛くなって早々に脱線してしまったが、2行下からようやっと本題。


勝敗について、本戦は8人戦で3人残しで負け。
次いで新人戦、は「人数少ないしどうせならもう一戦しないか」ということで点取りの8人戦、こちらは0-1で負け。
戦績をちゃんと見たい方は北大柔道部ログの方にあるのでそちらをどうぞ。
こちらからどうぞ


試合後の飲み会会場に向かう途中で、1年目の千葉に問われた。
「僕らは成長できていますか。」
うん、成長はしている。
千葉を含め、頑張った人は頑張ったなりの動きは出来ていた。
「それは、他大と比べてどうですか。」
僕らは代替わり後10から初めて、今15くらいのチーム力になった。
対して他大の平均を考えると15スタートで、今は18~20あたりじゃないかな。


飲み会で、東北大の大OBの方が仰っていた。
脳内変換で半分以上改変されているが、おおよそこんな話だったはず。
「一見して七帝柔道に意味なんて無い、フランス遠征も同様だ。」
「意味を見出すのは我々自身だ、それが重要だ。」
「行動によって学びが誘発される、『意味がないから』と駄々をこねるよりも、大切なのは行動してみることだ。」
僕もほぼ同じ意見である、この世にある物事に意味なんて無い。
無いものを探そうとするからみんな躓いてしまう。
そういうのは全部我々のエゴでもって自作していくしかないし、創ったら責任とってどうにかこうにか処理していかねばならないと思っている。

ただ、フランス遠征に参加すべし、という点だけは異なる。
我が子に「4年に1度美味いステーキを食わせてやる、しかしその合間は米と味噌で生きながらえてくれ」って言うようなものだと、僕は思っている。
もっと堅実な投資先があるから、地味なことでも厭わずに目を向けていただきたい。
学生は今回ゲストハウスに宿泊していた。
ひとりあたり一畳くらいのスペースしかなくて、試合に向けて調子を整えるとかそういうレベルですらない。
小学生の時の宿泊訓練でも、もう少しスペースに余裕はあった気がする。
移動費を捻出するのに手一杯ということである。
週6で練習があるということは、必然的にバイトは夜~深夜がメインになるだろう。
2泊3日の遠征にかかる費用は、2~3万円ほどだろうか、彼らはそれを稼ぐのに何時間働けばいいのだろう。
周りを見れば、同じ北大生がその金で飲んだり遊んだり、人によっては自己投資で勉強していたりするのかもしれない。
その中で健康な精神を保てる人のみが柔道部生活を全うできる、ということなのだろうか。
僕はそんな人達のことは好きだけれど、世間じゃ「病人」ってあだ名をつけられる。


結構なボロ負け具合だけど、全てにおいて劣っているわけではなかった。
北大の方が技術レベルは上である、ただ、それを実戦レベルまで引き上げ切れてはいないのだけれど。
技術では埋めきれなかった、体格とか勢いとかで、やられてしまっていた。
技術は知っているだけでも、出来るというだけでも役には立たない。
意志を持って使えるようになって初めて、技術は呼吸を始める。
手段には目的が不可欠であるけれど、はてさて、僕らの目的って何なのだっけ。


おわり。

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