2019年2月6日水曜日

制圧 20190205

最近絞めが上達してきた、僕の話である。
実戦投入してもそこそこ使えるレベルで、横三角からのパターンではない、絞め狙いでの絞めが出来るようになってきた。
中学生から絞めが解禁になるのを考えれば、干支が一巡りして尚不足する期間、僕は絞めが使えなかった。

そういうことで現役を見ると、僕は彼らを羨ましく思う。
僕より明らかに上達が早い。
このペースだと、部員によっては4年目の七帝にも普通に間に合いそうなものもちらほらいる。
勿論そうであってもらわないと困るし、何ならそんな予想なんて飛び越えていって欲しい。
鮮やかに絞め落すのもいいけど、実直に狙い続けて絞めに入るのもいいと思う。
リンタさんに後ろにつかれたときは本当にツラかった。
2年目の時とか、なまじ「頑張れば多分分け切れる」ってくらいには成れたんだけど、だからこそ「取られるときは自分で諦めた時だ」ってのが明確で、地獄の時間だった。


ものごとのコツを掴むにあたって、2通りの人種がいると僕は思う。
出来ねばならぬ、若しくは、出来て当然、のどちらかである。
前者は波紋使い、後者はスタンド使いと考えると分かり易い。
目的のために目標を立てて漸進していく者と、目的に向かう中で自ずと力を発揮していく者。
ジョナサンかDIOか、と言っても良いかもしれない。
或いは、烈海王か範馬勇次郎か、でも良いだろうか。
承太郎や刃牙だと、あんまりにも主人公しすぎるもんだから、ちょっと違う。


あとは試合の意識だろうか。
つまりは結果偏重と言っても良いだろうか。
素直に攻防して、結果を出せないってパターンは結構多い。
技術屋さんにありがちなことで、目的と目標が逆になりがちなケース。
分けるときでも、「○○には□□の対処で、△△に変化したら××で、、、」ってなって結局後手後手に回って圧し切られたりとか。
正解を選ぶのも大事だけど、それよりも、選んだ答えを正解にしていく方がよっぽど良い。
今は、その前者に偏りがちな気がする。

要するに生き残れば引分なんですよ、それだけで合格で、たとえギリギリだろうが何だろうが構いやしない訳ですよ。
生存と生殖は生物の本能で、それだけで生き物として十分な条件であって。
そこに「生きる意味は」とか訳の分からんテーマを持ち込んで却って生き辛く生きてるのが人間なわけですよ。
、、、とか言ってみたり。

引き込んで足を利かせようが、亀で身を固めようが、立ちで踏ん張り続けようが、足抜きで足首ギリギリ絡んでるだけだろうが、殆ど絞められて半落ちしてようが、その他諸々、完全にやられてなければ引分なのが七帝柔道で、それがつまりは勝ちなのが生存競争なんだと思う。
僕らは一般兵で、武士みたいに死ぬことに美学があるわけでもない、って思えば、もっと意地汚くやっててもまあ問題は無いだろう。
ワムウとかウェカピポみたいに、相手に敬意を払ってイチ戦士として闘うのも憧れはするけど、それはそれ、これはこれ。
かと言ってダービー兄弟みたいなやり口が良いかと言われれば、そうでもないけど。


今は成果志向が不足している気がするけど、時期によっては能力志向もまた大事で、「じゃあいつどのタイミングで、どのくらいの実力があって、他者と比較して何番目くらいの位置ならボーダーラインなんだよ!?」って聞かれれば、そんなもん答えなんて無い。
というか、他人がどう言おうと、自分で決める以外に納得して動ける奴なんていないのだから、責任解答者は各個人でしか有り得ない。
ということでこれは永遠の課題の一つということにして、一旦まとめたことにしておこうと思う。

そう言えば、練習後懸垂をしているときに、町田に「どうしたら上手く懸垂できるようになりますかね?」なんて聞かれたが、解答としては「頑張れ、背中を使うんだ」くらいしか言いようがない。
ただ、「懸垂やるのが本質では無くて、七帝で望む結果を得るのに懸垂が効果的なんじゃあなかろうか、しかし懸垂1つとっても、単純に筋力強化するのも部位ごとに動きは違うし、個別の筋肉ではなく全身を連動させる懸垂もあるし、、、あくまでこれは手段の1つでしかない」ってことを言いたかった気がする。
まあ、「背中すげーって言われたらそれはそれで嬉しいけどな」ってことはちゃんと伝えてた、我ながら発想が貧困かよ、当意即妙には程遠い。
うーん、こんなもんか。


おわり。

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