2019年3月12日火曜日

北大柔道部をお勧めしない理由 その1 将来性が無い

僕が思う、北大柔道部のデメリットシリーズその1。

今回は将来性について考えたが、要点は以下のようになった。
柔道家としての将来性はほぼ皆無なのに、わざわざ大学で週6の練習に打ち込む非合理な投資であること。
さて、少々お付き合いいただければ幸いである。


柔道家としての将来性、つまりは柔道で飯が食えるかどうか。
実業団所属のような、ほぼプロ柔道家になれるかどうか、という点について。
まあ難しいと言わざるを得ない。
そもそも土台が違い過ぎて、柔道推薦で進学するような方々とそうでない我々では、体に積んでいる馬力や相手をコントロールする技術に大きな開きがある。
実力的に言って、そもそもプロ柔道家としては不適格、落第点な者の方が圧倒的に多い。
よって我々のような輩は、飯の種を柔道以外に求める方が現実的である。
その為には柔道に使う時間はそう多くなくてよく、むしろゼロであっても構わないはずだ。

「何?じゃあ柔道をやりつつ、お勉強もきっちりやればいいじゃないか」と言う方があれば、それは大いに正しい意見である。
しかし正論はなかなか通らず、その時々の風潮や個々の感情が優先されがちなことについてはどう受け止めているのだろうか。
日本には、文武両道、という言葉はあるものの、絵に描いた餅なのが常識であるように思う。
運動能力の善し悪しと、学校の成績が反比例しがちなのは、体験的に分かっていただけるはずだ。
どういった因果関係によるものなのかは定かでないのだが、少なくとも僕が生きてきた四半世紀と少しの間では、世界はそういう風にできていた。

そういうわけで、柔道家として一握りには成れない我々が、それでも柔道に身と時間を費やすのは大変な時間の無駄遣い、と言われても過言ではない。
俗に一般人と呼ばれる世の中の方々であれば、概ね上記のようなことを仰るだろう、僕もそう思う。

他にも自己投資としては例えば以下のようなものがあるだろうか。
「学生の本分」優秀な成績をとってみたり、
「日本じゃ得られない『何か』を」海外旅行に行きまくったり、
「人と人との『繋がり』に感謝」色んな人脈を作ってウェーイしてみたり、
「一念発起、圧倒的成長」学生の身で起業してみたり、
「成人万歳」酒に溺れてみたり、
「こんなはずじゃなかった」中退して再受験したり、
と色々挙げられるが、これらも北大柔道部と同様無駄である、再考を検討されたい。

ちなみに僕が思うに、人間社会の9割は無駄で出来ている。
僕らはそれら無駄の中で、喜怒哀楽を謳歌している。
「あなたの人生は希望に満ち溢れている」溢れてんのは自己顕示欲と承認欲求だ。

とりあえず今回はこんなところで。


おわり。


次回、「『柔道が好き』を疑ってみよう」。


つづく。

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