2019年3月11日月曜日

音声入力 20190309

メインメニューは基立だった。
基立と言えば、「疲弊してきたときにこそ人間の本性が表れる」という理論のもとにできたメニューである。
というのは僕の勝手な思想なのでさて置く。
ちなみに僕は追い込まれるとまず守りに入るタイプ。
周りから「取りに行くぞオイ!」と囃し立てられても、なかなか安全地帯から打って出ることのできないタイプだった。
一応逆転は狙うものの、内心『ふざけんなやこれ(取られないようにするのだけ)で精一杯だわ!!』と思ってたり、思う余裕すらなかったり。
思い返せばあの頃の相手は怖い監督とかボスゴリの先輩とかボスには成れなかったけど依然としてゴリラな同期とかムキムキのおいなりさんとかがいたので、元来殻にこもるタイプの僕としては相対するだけでもお涙頂戴ものでも良かったのでは?と今ではそう思ったり思わなかったり。
あとその間を縫って強面ズや四天王とかも、いたしなぁ。


そういうことで、最近基立については、「如何にキツイ状況に追い込むか」と「その状況を『誰の』『どういった方向への』成長に繋げるのか」という考えで見ている。
今回は2年目の森まるを取りに行かせる作戦だった、取る対象は主将の中島。
レシピとしては、
1.中島を疲弊させる
2.中島より元気な森まるを当てる
3.森まるが中島を取る
以上。
具体的な方法については、シンプルに声による誘導を行った。

1.については、中島に「頑張れ」「もっと動け」といった類の声を掛けることで実行。
中島は偶に言葉の受け答えがポンコツだけど、基本素直なので頑張って動く、そして当然疲れていく。
2.は、空き時間を利用して森まるに話を持ちかけて応諾を得た。
3.ここが最も難しいところだった。
疲弊しているとはいえ、中島の防御力はそれなりに高い。
対して森まるの突破力は発展途上なので、目論見達成の可能性は3割くらいだと思っていた。
雄の猟犬のような性質で、スイッチオン状態での動きには目を見張るものがある森まるは、同時にムラッ気があるというのもまた事実。
ただ、今回は森まるがやり切った。
残り30秒くらいだったろうか、縦四方に固め、そのまま抑えきった。
人間、自分が規定する以上のことでも、他人から「できる」と言われればできてしまうこともある。
内心難しいと思っていたことが、実はできた、やってやった、という経験を間近で無ることが出来て、僕は良かった。
敢えて乱取をしない、という選択肢の成果が出てよかった。

そういう土曜日の練習だった。
毎日練習に出ていない僕の声でも成果を出せたのだ、普段から時間を分け合うものからなら、もっと先にも行けそうなんだけどなぁ、と思っている。


おわり。

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