2018年3月4日日曜日

久々に絞め落された【現役紹介】

多分1分くらい落ちてたみたい。
この時期、抜き役になり得る学生と乱取するときは、僕は基本的には守ることにしている。
そうすると、最初は戸惑いがちに攻めるふりをしていた学生が、日を追うごとに目つきが変わってくる。
純朴な少年が精悍な戦士になるような、という具合だろうか。
いや、彼らがもとより七帝戦士であるとするとその表現は不適か。
草食獣から肉食獣に変貌する、が近いかもしれない。

変貌も人それぞれ。
獰猛、執拗、狡猾、冷徹。熊、虎、鷹、蛇、蜘蛛、鬼、ゴリラ。
一番印象に残っているのは一つ下のゲス君だろうか。
強さではなくインパクトが、であるけれど。
イメージとしてはチョウチンアンコウが最もしっくりくる。


話が逸れた。昨日の話に戻そう。
岡本と乱取をしていたのだが、残り1,2分というところで後ろにつかれ、落とされた。
ひとまずは岡本の紹介である。
彼のイメージは何だろうかと考えたが、蜘蛛が近いかもしれない。
罠を張って、とはちょっと違うから、ひとまずアシダカグモにしておこう。

しかしこれだと呼称し辛いから、軍曹、にしておくか。

岡本軍曹は絞め関節を得意とする、どちらかというと小柄な戦士である。
引込み、正対下からの攻防を基本にしている。
最近はフィジカル面の向上と、元々持っていた技術がうまく噛み合って、正直乱取するのが辛くなってきていた。
昨日は正対下から足を刈られ、外掛けのような形に入って一旦膠。
なんだかんだあって後ろにつかれ、絞めを狙われた。
残り1分くらいだったように思うが、直感的に「これダメなやつだ」と思ったので立ち上がりに。
が、完全に立ったか怪しいところで限界を迎えた。
落ちている間は、「あれ?これ落ちてね」という思考と、午前中の買い物の記憶が混じり合って妙な気分だったのを覚えている。

やられた悔しさと、確かな成長の証を見せつけられた嬉しさがないまぜになっている。
積み上げてきた一歩一歩、磨き上げたその牙が僕の喉元に届き、そして突き立てられたのが、本当に有り難いことだと思う。
軍曹の次の課題は何だろうか、壁の突破に、僕はどれだけ助力できるだろうか。
今はそんなことを考えている。次はもっと手強くやって守り切ってやろう。


おわり。

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