2018年3月2日金曜日

七帝柔道は生態系同士の生存競争だと思う

タイトルは、ここ数年僕が思っていることをそのまま出している。
万が一、七帝柔道ビギナーの方が迷い込んだ時のために、一応七帝柔道そのものについて説明しておこう。

七帝柔道の特徴としては以下のようなものが挙げられる。
・15人対15人の勝ち抜き団体戦(女子は3人対3人の点取りの団体戦)
・技の効果は「技有」「一本」で、決着は「一本勝ち」のみ
・「引込」を用いて立姿勢から寝姿勢へ移行することが可能
・寝技でも、攻防があれば「待て」はかけられない
・試合時間は6分、副将・大将は8分
・参加校は7校(北海道大・東北大・東京大・名古屋大・京都大・大阪大・九州大)
・専守防衛が許される
他にも色々とあると思うが、この辺でやめておこう。
とにかく、一般の方々が普段テレビなんかで見るような柔道とはまた違ったものであるということがご理解いただければ幸いかと思う。

ざっくりいえば、弱い人は一本を取られないこと、強い人は一本を取りきることを求められる団体戦である。
このあたりが、野生動物のルールと似ていると思う。
もちろん厳密には異なる部分も多いし、一見弱い選手でも相手を取りに行く場面もしばしばみられる。
が、基本的には弱くとも追い詰められようとも生き延びれば勝ちで、逆に捕食者は獲物の命を奪わなければ負けなのである。個人レベルの話をするとこういうことになる。
それでもって、各校の15人の中には強きから弱きまでさまざまな選手がいる。
インターハイで上位、都道府県で上位、とりあえず経験者、学校の授業で……、初心者、運動部所属経験なし、いろいろである。
熊のような奴もいれば、獲物を絡め取る蜘蛛のような奴もいる。ひたすらに甲羅にこもる亀や、ぬるぬると滑りぬけるウナギやタコのような者もいる。
ちなみに僕の同期は、ゴリラ(惜しくもボスではない)と暴走機関車と黒い弾丸と戦車。うん、過半数が無機物。

そんなわけで、各校独自の生態系を形成している訳である。
肉食獣から草食獣、ゴリゴリのパワータイプから技巧派や根性論信者まで多種多様な生き物(しばしば無機物を含む、稀に神が降臨することも、、、)ビオトープが、それぞれの道場で形成されているといった具合か。

普段、現代の良質な映像コンテンツでトップレベル同士の競い合う姿を見慣れている方々には馴染みのない光景が見られることだろう。
大学生活の傍ら、限られた資源を才能があるわけでもない柔道に充て、それでも何とか勝ちたい、という彼らの試合は華やかさとは一線を画している。
その泥臭さが、僕は本当に好きだ。
なんかいい感じにまとまったような気がするので、ボロが出る前に止めておこう。
そのうち許可が出れば、現役学生を動物(やその他)に例える記事でも書こうかと思う。

おわり。

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