2018年10月3日水曜日

積極的に受ける 20181001

月曜の練習の話。
道場に着いたら技研だった。
今週は帯取返し、縦返し、前三角、地獄絞め、関節絞めの5種類。

技研の期間は、幹部以外は反復では技を指定されるので、自分の使わない技を練習してみるのは結構大変である。
しかも、使わない技はまず理解もできておらず、2年目以上であってもほぼゼロからのスタート、という状況もありがちである。
だけども、上級生や来てくれていた4年目も含めて、全員で技の掛け方を咀嚼しようとしていたので雰囲気は悪くないな、と思って見ていた。


仙人佐々木コーチの主導による技研だが、最近はその教授法が若干異なってきている。
やり方としては、現役やそれに近い代のOBOGにまず実演させ、できれば解説させてからその後に佐々木コーチが指導する、というやり方である。
以前は頭から〆まで佐々木コーチの独壇場であったが、昨今の情勢の変化もあるのだろうか、相互対話的な側面が出てきている。
これの利点としては、指導される初心者にとっては、応用と基礎の両方を受け取れるという点である。
応用とは現役や若手OBOGの技であり、つまりはそれぞれ自分用に技を最適化しているということである。
対して佐々木コーチの指導では、技の本質をより普遍化した基礎について語られている(と僕個人は思っている)。
そういうわけで最近の技研は、成った実を観賞させたり、ちょっと味見させたりしてから、種を蒔いている。
この良し悪しがいつどんな形で出るのかは誰にもわからないけど、それでも僕らは行動していくしかない。


技研をやればその後は反復練習、これが中々の曲者である。
というのも、殆どの場合反復は独りではできない。
範馬刃牙レベルのイメージ力があれば可能だろうが、非才で面倒くさがりな僕らには荷が重過ぎる。
ということは必然的に相手がいなければできない。
そしてその相手によって、反復の質は左右される。
要は受け方の問題である、掛け方ではなく。
自分本位であれば、痛みから逃げたり、体力の消耗を避けるための受け方をする。
相手を思いやる風を装えば、相手が望む理想の動きに合わせて受ける。
もう少し進んで相手と向き合うなら、相手の理想と現実との乖離や、理想の更に先の動きを考えて受けつつ何かしらの動きを加える。
そしてもっと進むとどうなるのだろう、その辺はまだ見当がついていないけど、余裕のある時に少しずつ進んでいけたら、と思う。

こういうことをやるとうける自分は疲れるし、相手にも余計なことをさせたり考えさせたりで、ストレスを与えることになる。
そのストレスを処理可能な範疇に収める加減が難しい。


おわり。

0 件のコメント:

コメントを投稿