2018年10月11日木曜日

とんでんソロ

平日夜に独りとんでんへ。
職場を出たのが19:30頃だったか。
一度帰宅、荷物を整理して外出。

札幌駅で乗り換え、地下鉄で北24条へ。
さっぽろ駅のホームで地下鉄を待っていたら芳ばしい臭いがした。
きっと誰かが屁を漏らしたのだ、臭い。
しかし紳士はそんなことで取り乱さない。
2秒で息を吸って10秒かけて吐きつつ3分ほど耐えた。
呼吸は大事である、ただし蛙を殴って岩を破壊したり、吸血鬼やゾンビを倒すことはできない。


とんでんは盛況だった。
平日にもかかわらず、席の7割ほどが埋まっていたような気がする。
もし空いていたら急遽現役も呼ぼうかと思っていたがやめておいた。
山内さんの隣という、いわばVIP席にお邪魔できたというのも大きかったし。

ビールを一杯もらい、お通しのきゅうりの漬物をつまむ。
爽やかな酸味と瑞々しさに、きゅうりの旬は秋だったかと疑いつつ、ビールで流す。
山内さんがリハビリの先生からいただいたという、大分土産のかりんとうのようなお菓子をおすそ分けに。
豆腐を使ったものらしく、甘さ控えめで、ポリポリという小気味よい食感と、焼き立てのクロワッサンとか手作りクッキーのような素朴な甘みと香ばしさあった。
カウンター横のテレビには女子バレー中継。
その手前にいる山内さんの目はいつも通り、テレビの明かり以上に爛々としていた。

テーブル席で飲んでいた男性がトイレに行った、戻ってくると山内さんに呼び止められ、僕が紹介された。
どうやら漫画の方の七帝柔道記を読んだ方らしく、北大柔道部のOBです、ということで軽く挨拶をさせていただいた。
良い体つきですね、と言われたので、お兄さんこそ、と言うと、どうやら剣道経験者だったらしい。
道理で上腕三頭筋が発達しているはずである。
しかしついぞお互い名前も知らぬまま、そのお兄さんの飲み会はお開きになって帰られた。
まあそういうこともある、居酒屋でゆるく広がるつながりも、悪くはないもんだなあと思いつつ、話そうと思っていた言葉をビールで流し込んだ。


本題を忘れていた。
土曜日に林さんが来札されることと、総監督が父親になられる、というニュース。
林さんといえば、今は関西でBJJ戦士として活躍されている、一児の父であり元ボスゴリの偉大な先輩である。
僕が一人でとんでんに通えるようになれたのは林さんのお蔭であり、でなければ今でもとんでんは格式高いナイスミドルのための居酒屋、という認識であったに違いない。
林さんが来られるということで、事前報告・打合せのために伺ったのであった。
多分練習後に、多分10人前後くらいで、という非常に雑な打ち合わせではあったものの、OKをいただいたので明後日は安心して仕事できる。
そう、明後日土曜日はまさかの仕事で、午後の練習は行けずに屯田からの合流である。
何とか後ろめたさを感じずに休む口実は無いものかと模索していたが、頼みの綱の通院と言う手段も、病院の予約過多でNGと言うことでもうだめ。
なので大人しく安心して仕事に向かおうと思う、テンションが上がらん。

そんな話をして、テレビのバレー中継を見つつ飲んでいた。
あとは、実家からもらって処理しきれない果物をおすそ分けしたら、逆にいくら丼をおすそ分けしていただいた。
どうやら今年は鮭が不漁気味で小さく、筋子も当然値上がりし、とても売り物にできない状況とのこと。
そんな状況でも、遠方からのお客さんのために用意して、その後余ったという自家製いくら、有り難くいただいた、当然の如く美味い。
世界は好意の巡り合いで幸せに向かうのだろうと、帰り道の小雨は気にならず、駅から寮までてくてくと歩いた。


北の屯田の館、今まで受けた恩を返したいとは思うけど、1つ返したと思うたびに1つ以上戻ってきたり、あとは申し訳なくも迷惑をかけてしまう、とても有り難い場所である。


おわり。

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