2018年10月17日水曜日

20181016

火曜日の練習はまあまあ良い雰囲気。
だけど体調不良者がちらほら出てて気になった。
札幌は季節の変わり目で朝晩冷えるので、練習後はしっかり食べて寝て回復させて欲しいが、講義やらバイトやらにも力を割かねばならん彼らには、十分な休養というのは難しいのかもしれない。
個人的には、どういう形であれ生活リズムは整えたほうが良いと思うけど。


さーて、今週の技研は。
腕緘、浅野返、関節絞、振子で、浅野返が2種類の計5つ。
浅野返は、例年2週に分けて1種類ずつやっていたのが、どうやら今年はまとめられたみたい。
同じ仕掛けから、相手の動きに応じて返しまでの過程を変えるというなかなか難しい動き。
そもそも返す理合も、体得し難いものだと思う。

まあでも柔道の技の殆どは、相手の重心を固定し、それを中心に円運動させるというものが多いから、そういう意味では浅野返はそこまで柔道の理合から逸脱した技ではない。
僕個人としては、関節絞が、あと山下上がりの極めなんかが、相手の生理現象とか思考の誘導とかが分かり易く出てくるので割合好みである。
腕緘は、1つ下の当時ムキムキのおいなりさんとの異名をとった後輩が使っていた技で結構トラウマもの。
略してムキなりさん、こと今成といえば、練習に行く度に乱取の終わり際に僕をぼこぼこにしようとニヤニヤしながらあたってきていたのを思い出す、あーやだやだ。

あ、あと仙人佐々木コーチは振子が好き、多分。


どの技も、「こういう動きをすればこうなる」ってのは勿論あるけど、その前に「こういう体勢の相手には」って条件が付くのを忘れがちになる。
単に「正対下の相手に」、ってのもそうだけど、それ以上に「正対下からの攻め/守る相手に」とか守るにしても「足を利かせる/絡む相手には」とかでやり口はだいぶ変わる。
寝技は立技よりも姿勢の束縛条件が多い分ケーススタディはやりやすいけど、そこからちょっとずれると修正とか応用が難しいような気がする。
今は色々とできることも増えてきてるし、技術の組合せなんかもすんなり決められることもあるけど、やっぱり知らないこともまだまだ多い。
そしてどんどんモノを覚えていきたいってのはあるけど、心配事もある。
つまりは、出来ないことが出来るようになると、一体何が起こるのかということ。
答えは、出来ない人の気持ちが分からなくなっていく。
だから指導する側としては、なるたけ頭ごなしにならないようにはしたいけど、もし今の現役の方々が苦い思いをしていたとしたら申し訳ない。
それは僕の力不足でもある。
最悪なのは、そのうち自分の認知している範疇だけを「常識」とか言い出せば、世間に巣食う傍若無人家の方々の仲間入りだと思う。
エゴを押し付けて許されるばかりか、それを我先にと求められるくらいの尊敬を得られれば万事解決かもしれないが、生憎僕には北アメリカで聖人の遺体を集めるレースは勝ち抜けないだろうし、そもそも生き抜けない、というか馬に乗れないので参加すらできない。


何か話もずれてきたのでこの辺で。


おわり。

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