2019年4月28日日曜日

役名:北大柔道部員 20190427

この日はクラスマッチで、1年目はほぼそちらへ。

クラスマッチとは北大体育会が主催する、新入生限定の運動会的なイベントである。
時期と規模とで、「え?これって北大の公式イベントで強制参加なやつ?」と思わされるが、実はそうではないというイベント。
ちなみにこの後は楡陵祭というイベントも控えているが、同じく参加必須ではない。
ただまあだがしかし、なんだかんだと流されて大半は参加するのが北大生の常である。
勿論常ならぬ者もいて、爪弾き者・修行僧・極めて陰の者なんかはこれらから逃れることもできる。
柔道部でもここ数年、誰か1人くらいは参加しない。
中にはクラスマッチの存在すら知らない、クラスメイトに存在を認知されていない、という剛の者も。

僕は勿論ちゃんと参加したクチである。
コミュニケーションちゃんととる側の人間だったし。
イベントについて回るという、所謂「マジック」の現場も目撃したくらいにはシャバい新入生だったあの頃は、今は昔。


そんなイベントには目もくれずに練習に来ていた1年目の坂田は、多分練習メニューの殆どをこなしていたと思う。
乱取に出たり入ったりの、甘々坊っちゃん扱いでも別に良いと言うのに、自分で苦しい道を選ぶっていうのは、好感が持てる。
今苦しむのは後々の苦しみを取り除くため。
先取りしているようなものだから、無理は確かに出る。
無理を厭う人間本能を、捻じ伏せて先に進んでいくのが僕は好き。
なんて御大層なこと言って、捻じ伏せたのは万に一つとかかもだけど。
まあ、負けとか恥には事欠かない人生で、偶に違うのがあるってだけでいいスパイスなのかもしれない。


練習後のミーティングでは、中島の主将感が板についてきた。
言葉に説得力が伴うようになってきたし、現役に聞かせるように伝えている。
伝えるのは難しい。
自分に言い聞かせるだけの声は、上滑りするだけで誰にも届かない。
自分の実感がない言葉は現実味が無くなって、誰かに咀嚼されることは無い。

そういうわけで、とんでんの後にカラオケに行ったのは表現力を磨くためであって、決して歌いたかっただけ、とかではない。
とんでん。

ストレス発散したかっただけ、とかではない。
こいつら揃いも揃って渋い声だった。
去年は個人的に低い声が来ていたけど、今年は高音を出したい気分。
閣下のシャウトとか、アブちゃんのいきなり抜けるような感じとかできるようになりたい。
下手の横好き感はどうしようもないけど、色々と手を出してみるのも悪くはない。
挫折して当たり前だと思うと、何か責任があるわけではないし、特に怖いこともない。


おわり。

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